きみがいたところ、そこには
いまでは
言葉がある、
あるはずだった言葉に
ついて、話していた
夜をすぎて、きみはどんどん重くなっていった
この夜は
これまでのどの夜よりも
きみ ...
金魚になるのは
おとなになって初めてです
金魚の糞みたいに
いつもお母さんにくっついていたので
彼女は金魚ちゃんと言われていたのです
そんな話をしたら
さっそく金魚ちゃんと呼ばれてしまいま ...
天空から地表にまで続く螺旋階段を一段一段辿って下る。
錆びた鉄版にしか見えない踏み板は、実際、電気の通う生きたシステムである。
また一歩、寒、と音を立てて爪先立つ。すると踏み板に若草色が灯る ...
好きって言って
大好きって返ってくると
ちゅーしたくなる
同じベクトルの上にあって
加速しあう鼓動
世界のすべてが橙に染まり
この世ではないまでに
あなたの顔も
わたしの指先までも甘く
飴色の光の一部なのに
すべてはあたりまえの日々の一日の
夕暮れに過ぎないのに
記憶のひとつに ...
夜の空が皮膚のようにめくれていくのをみている
地平線に
ゆれている骨たちのあかり
ふさふさの影
それぞれのドアの鍵が存在する
接触したいだけの数の
不安と安心が
便器の中の ...
噛み合うことのない歯車のように
孤独は在り続ける
カラカラと輪っかの中を駆けている
小さな身体を懸命に動かしても
輪っかは空回りするだけで
前に進むこともなく
ただ同じところを回り ...
今日も今日とて後指
布越え皮膚越え突き刺さる
それでもおとんに比べたら
こんなの痛くも痒くもねぇ
隣のばばぁは喧し屋
ぴいひょろぴいひょろ鳴き渡る
お前は何も知らんだろ
少しは嘴閉じ ...
さあその手で優しく限りなく柔らかに私に永遠の眠りを与えて欲しい。
緩やかに訪れる悲しみに私は目を閉じるからその顔を最期に見るの
は貴方であって欲しい。咎人の私が赦されるのは貴方の優しさに触
れた ...
ぎいぎいとわめくな、うるさい。世の中には思い通りに行かない事も在る。それを知れよ。頭の悪い人間の声を聞いてると苛々する。洗練されてない選ばれても無い只のゴミを口から垂れ流している。頭に響くのは遠くの鐘 ...
釣りを始めたのは小学三年生の時だった。
父親の会社の裏にある岸壁でコノシロやらニロギを釣った。
元々、網で魚を取ったり水棲昆虫取ったりすることが好きだったので、この新たなる漁法の存在はたちまち私を ...
ねぇ そうなんだろう(知っているよ)
指を一本絡めて泣いた
あの日死んだあの暑さを思って
ちぎったあの日は
いつまでだって箱の中
ねぇ 知っているよ(そうなんだろう)
君の ...
{画像=080513015507.jpg}
鳴いている
鳴いている
あれは赤ん坊ではありません
あれは 初夏を迎えて
どうしようもなくなった
あれは 猫ですよ
家々の窓 ...
どうすればいいんだろうね、エコって
あんまり難しい事は分からないけど
プラスチックのリサイクルは余計な石油とエネルギーを使うし
生ゴミばかりではゴミ処理の時に燃えにくいらしく
無駄なエネル ...
静脈を流れていった
幾度かの夏がありまして
網膜に棲みついた
((ただそれだけの))海があります
無人の駅舎―――ああ、思い返せば
入り口でした この仕掛け絵本の
...
金属ブラシで懸命にこすって
庭の水道で洗い流すと
スコップも裁断ばさみも
見ちがえるようにきれいになった
せっかく用意したリュックには
けっきょく
詰めるものがなにも思いつかない
縁 ...
それいゆは 金ぴかの花をにぎったまま
道草 食べて暮らせば どこにもたどり着かないで済むと言った
それを言うは 他にはもはやだれもいなくなった
世界は枯れてしまった ...
風が吹けば流れが変わるだろう。
高気圧がそのうち低気圧を押し上げてくれるさ。
だから、あんまり気にすんな。
今の時代が狂ってるんじゃない。
いつの時代だって狂ってん ...
与えられた三つのだんごが
汚れた着物の中にあった。
公園に生えた草をむしりとり
走り去る自動車に向けて草笛を吹く
誰にも向けられない目
こっそりとおかれる週刊誌は
一日分の給料と同じだった ...
取っ手のない扉を前に、
僕らは立ち止まった。
誰かは、そっぽを向いて。
誰かは、泣き始めてしまって。
誰かは、殴り始めた。
殴り続けている。
僕はそれらを見て、何もしていない。 ...
からだ、こころ、なまえ
もう、要らないんだよ。
地球に国境がないように
このせかいのいのち。
気づいたら、僕とか、私とか
ああ卑しい。卑しいことば。
ずっと、 ...
あなたが見上げている
タクシーの水面、を過ぎていく雨のスピードに
わたしたちは削り取られている
飛び去ってゆく、見知らぬパーティー
灯に濡れたアスファルトの急流
きらきら、きらき ...
月に向かったロケットは
「必ず帰ってくるよ」て
笑顔忘れられないのに
空はこんなに晴れてるのに
見上げた空に浮かんだ三日月
うさぎが食べてだんだん欠けてく
全部無くなる頃にはきっと
...
大変なこと、これからいっぱいあるよ
そのたびにおまえは
幸せだった今日のことを思い出すだろう
この国では
常識という名の良識は
もはや死語となり
それを
語る者は
アウトサイダーを刻印され
片方の唇を軽く歪めたかれらに
まったく相手にされない
そうとも
この国は
もう
...
ゆっくりと回転する火の輪が
時間を飲みこみ
星を凌駕し
空間を閉じ込める
彼は絶えず動き
絶対的であることを畏れ
凍えた完全停止を頭にチラつかせる
輪の中を焼かれながら這いずる
トカゲ ...
彼女は普通です
眼球で真っすぐになりますが
理想郷が洗われている状態でそれを拭いて
左の頬をそうする 私の菖蒲です
または塩の髪は
私の指紋を使用することでいつも流れ出ます
...
?
昨夜は哀しい夜でした。それはもう蒸し暑くて。ひとりの老人のための美しく孤独な死が訪れていて月灯かりもありませんでした。ずいぶんと重い雲がたなびく夜でした。人を乗せた列車も走らない深夜に、貨物 ...
{引用=
***
}
ブラック・ジャックのエピソードに
すきな人が帰宅するのをずっと後ろから見守ったり
雨降りにさりげなく傘を置いておいたりする場面があって
それに気づいた想われ人さん ...
もし過去というものに
{ルビ遡=さかのぼ}れるなら
初めて母の胎を出た
あの誕生の日に還ろう
まぶねに寝かされた
幼子のまんま
理由も無く
天に向かって泣き叫ぼう
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
word
こもん
自由詩
9
08/6/27 6:33
金魚すくい
yo-yo
自由詩
5*
08/6/27 5:49
文章表現をもっと自由に行いたいんだ
影山影司
散文(批評...
4
08/6/27 5:07
→
もち子
自由詩
0
08/6/27 4:12
夕暮れ
小川 葉
自由詩
4
08/6/27 3:38
かなこ
モリマサ公
自由詩
8
08/6/27 3:18
「ハムスターと僕と」
ベンジャミン
自由詩
7*
08/6/27 2:18
赤紙破れ
治
自由詩
1*
08/6/27 2:12
【 あなたのその手でどうか私を。】
三上あず
自由詩
1
08/6/27 1:55
【やさしく絞め殺すように】
〃
自由詩
1
08/6/27 1:51
釣りの進化を肌で感じて
北村 守通
散文(批評...
1+*
08/6/27 1:40
suicide dream
三上あず
自由詩
1*
08/6/27 1:18
猫
beebee
自由詩
7*
08/6/27 1:06
エコ イスト
灰色の夢の中
散文(批評...
1
08/6/27 1:02
仕掛絵本
Rin K
自由詩
33*
08/6/27 0:52
小道
アンテ
自由詩
6*
08/6/27 0:45
サンサーラ
あすくれかお...
自由詩
2*
08/6/27 0:32
君に
エンジニア猿
自由詩
1
08/6/27 0:23
聖都市
ブライアン
自由詩
1
08/6/27 0:21
創書日和「扉。」
狠志
自由詩
6
08/6/26 23:46
オートポエム p.201837
Ohatu
自由詩
1*
08/6/26 23:26
雨のスピード
A道化
自由詩
4
08/6/26 23:25
深爪の月
にゃんしー
自由詩
1
08/6/26 23:15
今日。
〃
自由詩
1
08/6/26 23:13
地の声
草野大悟
自由詩
3
08/6/26 23:03
ドロップバニッシュ
秋也
自由詩
1*
08/6/26 22:59
鷹と音叉
井岡護
自由詩
3*
08/6/26 22:10
蟻塚
りゅうのあく...
自由詩
5*
08/6/26 22:10
aerial acrobatics 12
mizu K
自由詩
5*
08/6/26 21:24
誕生の日
服部 剛
自由詩
3+
08/6/26 21:12
4901
4902
4903
4904
4905
4906
4907
4908
4909
4910
4911
4912
4913
4914
4915
4916
4917
4918
4919
4920
4921
4922
4923
4924
4925
4926
4927
4928
4929
4930
4931
4932
4933
4934
4935
4936
4937
4938
4939
4940
4941
加筆訂正:
螢祭りの夢
/
西日 茜
[08/6/26 21:13]
題名を変更しました。
6.14sec.