うす水色の蚊帳のなかで
ふたりの鮎が戯れ
明日を探している、今日
稲妻が
震度6の現実を
突きつけ
雨は鮎となって
溢れ尽くし
緑色の川面に浮かぶ朱色の花を
つつきあう雑魚が
にん ...
別れ際
ふっと寂しさ
しみてくる
またねの響き
友達みたいで

なぜ泣くの
答えられずに
また泣いた
どうしょうもなく
好き過ぎたから
わたし
わたし
わたし
わたがし
溶けるとベタベタするよね

わたし
わたし
わたし
たわし
ごしごしね

わたしを連ねて
わたし詩ばかり
昔にマンガで見たのだけれど
畳 ...
私 あ の 娘 の 中 に
眠 る 少 年 に
ハ ー ト を 刺 さ れ た
痛 い よ
血 が い っ ぱ い
出 た よ
血 が い っ ぱ い

恋 人 の 女 の 子 が
...
 
 
二週間前と同じように
針金ハンガーが
屋上のフェンスにひっかかってる
そこにあってももう誰も気にしない

隣の棟の四階の事務室で
女性が端末を入力しているのが見える
その下の ...
あんたはよっぽど
別の男と
一緒になっていればよかったのにね
俺みたい

くだらない男と一緒になったばっかりに
あんな苦労や
こんな苦労
あんたはよっぽど
別の男と
温泉地
立 ...
図書館へ行くと
いつも
てのひらに
穴が空けばよいのに

思う。

エラリー・クイーン

京極夏彦
に挟まれながら
金子みすゞ

アラン・ポー
に挟まれながら
真新 ...
銀色に耀く世界で
今宵月とダンス
幾重にも重なる歌は
足に絡んで
一つの旋律を紡ぎだす
星に指先が触れた時
時間は止まり
永遠に続く鼓動は
リズムを刻む
大地の彼方で空と溶けたなら
...
風船に気体が込められていくように、
期待で想いが膨らんでいく。

一時間半のフライトが済み、
羽田空港からあなたの家まで、
もう少し、と思っていても、

地下から山手、また地下潜り、
...
立ち尽くす、夕暮れ
雷の鳴く頃


傷口を縫い付けた鋼鉄の糸を噛み切り
雷の鳴く頃
沈黙を破って
鴉等は己の声
針のように
摩天楼へ突き立て


墨が降ったかように黒い雨が注が ...
あの夜空に瞬く星は 
僕が生まれるより 
遥かな昔に、消えている 

幾十億光年の{ルビ宇宙=そら}を渡り 
あの星が 
地上の僕に呼びかけるなら 

すでにこの世を去った人の 
あ ...
安売りした自分
零れた落ちた時
笑われる
必然に
呪われる
必然に


親の愛情貯まらなくて
愛の無い大人に成ったようで
彼、全身の骨を
等しく
折られています
折れていれば ...
(大人になった)と思う時 
すでに楽園は、消えています 

幼子のこころそのもので 
世界に瞳を開く時 
この胸はいのちの歓びに高鳴り 
すでに楽園に、入っています 

( 知恵の赤い ...
さっき食べたケーキが
もう喉まできてる

おいしいおいしいママのお菓子
過剰摂取した糖分が
私の脳を揺さぶっている

ストレートティーの味は確かで
お楽しみが無くなった


ママ ...
蝉時雨たまねぎ小屋のポーンてなって

            佐賀 白石弁
ラッキーなことに、虫歯が出来た

私には砂糖をおつまみのように手掴みで貪る習慣があるので
虫歯くらい出来て当たり前といえば当たり前だった。

砂糖はどんな食べ物や飲み物にもよく合う。 ...
ねえ
今僕が話すこと全部忘れる
数になって苦しめる
苦い日毎の道具も

位置を理解しない
「何の為のあなたなの」か
知らないまま抱いてしまう

一日の半分あなたにあげよう
あとはず ...
私は事実に戦く
あふれでる悪霊に
どんな名前をつければいい
晩夏の夕日の中に見たあれは
途方もなく優れていた
混ざり合い せめぎ合い
光を放ち そのくせ暗黒で
愛でもない 憎悪でも ...
駅のホームから
見上げた丘の絶壁に 
ひとりの{ルビ向日葵=ひまわり}はまっすぐに立ち 
遠くから僕へ 
小さい太陽を咲かせていた 


  * 


昨晩、不思議な夢を見た 
...
お皿の上の
丸く盛った海老ピラフに妹は
グリンピースと人参をのっけて顔を描いた
半分食べて欠けた顔の
真一文字の口は悲しげに傾いている

幼い妹
どうか最後まで食べてやって
姉さんは風 ...
   {引用=ぼくたちの未来は いつも、さよならで終わっていくの?}


地球儀をまわしすぎたせいで
透きとおっていたものが
濁っていく 
あの日、
チョークで描いた線路が滲んで
二十 ...
戻れるのだろうか 
土を踏みしめて歩く
背の低い草に
皮膚を破られながら裸で
今にも雨が降りそうな
空を眺めている

戻れるのだろうか
世界は見知った世界に
少しも似ていない
埃っ ...
享楽に耳を盗られて金と銀
クククざわざわ命より思い

携帯に携帯されて乙る哉
星の金貨は何処にもねえよ

お塩海苔米なかりせば鬼斬りの
犬は悲しく吠えて潰され
川っ縁のベンチに座りながら、父は鼻毛を抜き、息子は顎鬚を抜いている。
昼間っから開いている呑み屋を探し疲れて途方にくれていたのだ。

暑いからと言っても喫茶店などに入ってコーヒーを啜るなどという ...
 海に階段が見えたらのぼりましょうか。 つきとほしの光をふんだんに使った階段はとてもきれいですよ。 えいえんはとおいですが。

「えいえんとは マカロンの色ですか? ワインの年月ですか? シナモン ...
おまえは自分でかわいらしいなどと思ってはいなかった。
まわりはかわいいという
しかし、おまえは自分が不細工と
信じていておどおどしていた。
幼稚園からの帰り道
手をつなぐ同級生がわずらわ ...
俺は基本的には何も信じない

信じていることに背く人間を許せなくなるからだ

俺は人間が罪を許す瞬間だけを信じる
     そ
    の
   う
  ち
 飛
  び
   立
    て
     る
    だ
   ろ
  う
 な
  ん
   て
    甘
     ...
虚ろなひとみ
おぼろなあなた

しだいに視界は闇へと旅立つ


ゆらゆらゆら
くらくらくら


足元は暗がり
枕元には明日のひかり

暮れていく町並みは
最早昨日へと過ぎ去 ...
ねぇ、ママ

硝子の靴は
彼女にしか
履けないんだよ

暗闇は
僕らを照らしては
くれないんだよ

そうだろ?ママ



ケータイのメモリは
減らじとも増えもせず

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
草野大悟自由詩1*09/8/11 23:41
愛しき人。。。Fxxxxx...短歌009/8/11 23:30
自由詩な葉っぱ緑/わたしたちのアルフ・ライラ・ワ・ライラ海里自由詩009/8/11 23:25
君を殺したいゆりあ自由詩2*09/8/11 23:16
針金ハンガーたもつ自由詩909/8/11 23:08
別の男ふくだわらま...自由詩009/8/11 22:43
紙魚の眠り亜樹自由詩609/8/11 22:41
月夜に見た夢ミツバチ自由詩1*09/8/11 22:19
and I love youを聴く風船邦秋自由詩1*09/8/11 22:08
サイクロンゴースト(無...自由詩1*09/8/11 21:26
風のなかに 服部 剛自由詩509/8/11 21:02
新宿ゴースト(無...自由詩1*09/8/11 21:00
eden服部 剛自由詩209/8/11 20:54
楽園の味愛の嗚咽自由詩109/8/11 20:52
郷里A-29俳句1*09/8/11 20:19
ホワイトスノーひとなつ自由詩4*09/8/11 19:54
あなたに話すならチャイ自由詩109/8/11 19:30
ある晩夏渡辺亘自由詩009/8/11 19:18
ドリームハイツ行きのバスに乗って 服部 剛自由詩0*09/8/11 18:12
ピラフと粥照留 セレン自由詩7*09/8/11 17:48
孕む、風を、未来を望月 ゆき自由詩24*09/8/11 17:30
今はただ水が飲みたい瀬崎 虎彦自由詩5*09/8/11 15:54
利根川法子zihan短歌0*09/8/11 15:50
かつての夏BOOKEN...散文(批評...5*09/8/11 15:23
えいえんをえんえんと。志賀羽音自由詩409/8/11 11:55
三歳のおまえ……とある蛙自由詩13*09/8/11 11:51
罪についてudegeu...自由詩009/8/11 11:34
羽ばたきあだっち自由詩109/8/11 9:54
たゆたう自由詩009/8/11 9:51
旅に出ようか小岩井祐子自由詩309/8/11 9:40

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加筆訂正:
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜/草野大悟[09/8/11 23:05]
題の変更です
利根川法子/zihan[09/8/11 16:51]
6.78sec.