月の眠る丘に
最低限の荷物を隠して
遠雷が鼓膜を脅かす
暗がる夜に僕たちは
つながりと呼べるものの
一切を断ち切った
淋しくはなかった
悲しくもなかった
た ...
なんだか自分を描くときに
うまくことばがうかばないんだ
だれより知ってるじぶんなのに
知らないだらけに くびかしげ
そうか
ぼくがそこかしこに
嘘を落としてきたから ...
街中でトイレを探していて
コンビニよりも近くに公園があって
なにやら小奇麗な
新築されたばかりらしい小さな建物
飛び込んで間に合ったまでは良かったが
出るときになって気がついた
「詩人 ...
ラテンの猫
粘土の焼けた瞳
河の流れを胸に秘め
光沢の粒を晒す
記憶の階段を
駆け下る
コツン
静まり返った月色のススキ野
突然 ...
道を焼き我を焼く笑み水たまり
つながりよ皮一枚の旋律よ
空ばかり人のかたちに閉じこめる
人が消え人のうただけ永らえる
未明に ...
君が最後に口元を動かして言った言葉
―愛してる―
君は確かにそう言った
僕にも妻はいて
君にも夫がいて
許されない恋だった
けれど恋い焦がれ ...
ねぇ
貴方は私の写真ばかり撮っていて
ねぇ
貴方も私と写真に記憶を残そう?
ねぇ
夢ばかり追いかける貴方
だんだんとすれ違って…
いつから?
...
私がまだ両親と同じベッドで寝ていた頃
私は自分から眠ることができなかった
眠るためには目を閉じなければいけない
私は目を閉じることができなかった
ぱっちりと目を開けて、豆電球のオレンジ ...
仕事帰りのホテルの一室で
酒よ 咲け 呑んで 咲き乱れ 酒と共に叫ぼう
呑まなきゃ語れぬ 大人の付き合い
避けては通れずに 呑め呑めとのめり込んで
語れ 語れ 呑まれる前に全てを吐き出そうぜ
グラス ...
どこまでも行くよ
そう言う必要のない
今はとても
穏やかに空の下で寝転んでいる
農家は汗水たらして
作物を実らす
我が家
みたいだな
家族の汗の染みこんだ洗濯物
放り込ん ...
五時半暖簾をあげる女将
「やってるかぃ」
「今あけた(開店した)ばかりだけど
早いのね」
「ご挨拶だなぁ
今日は涼しいから燗つけてよ」
とり鍋ぼたんの斜向かい ...
欲したものに
もの見ている 僕は
青いものを赤いものに
そんな寂しさは 黄色の
白いを 続いていく 気がする
コンクリートの堤防で 今日も打たれ
飛沫が強い 雨は誰かに魚を飛び散
...
花のように
命の終わりごろ
涙の代わりに
種を流すことができれば
ヒトにもそれが
できるのならば
こんなに悲しむことは
ないのでしょうか
いっそ子の顔を知らなけ ...
デパートの屋上か、蜃気楼の摩天楼。
魂の旅路を終えたばかりの革靴は雄弁に語る。
朽ち果ててゆく外観よりもむしろ
室内のほうに目を向けなければならない。
取り残された額縁の裏には
「数に還元 ...
すっかりと枝を払える紅葉の木何だか女の丸坊主の
もんもんと考えあぐね外へ出て晩秋の空見上げている
雲が
太陽を隠しています
きっと
あの向こうには
壮大な楽しみがあります
だけど、それを
雲は
わたしに
見せてはくれません
こどもの頃
おとなが見せてくれなかった
テレビドラマを
思い出します ...
携帯が鳴り響いた午前3時半
君からの着信だったらいいのになぁ
携帯開けてみようものなら
いつもと変わらない迷惑メールだ
明日のことを考えて
生きていくのはもう疲れた
通り過 ...
ありゃあ
ぜったい略奪婚の
名残りだぜ
衆人環視の中で
父親が娘を連れて
バージンロードを歩み
花婿に手渡す
なんてさ
敗れた族長が
征服者に
降伏の証として
自族 ...
子どもの時分の悪ふざけがすぎたとはいえ、
障害者の脇を真似して歩いた友人はやりすぎた。
そして、注意するつもりで頭をひっぱたいたあのおじさんもやりすぎだ。
そっちが正真正銘の障害者だった。みんな ...
おれは酎ハイ
ふたりは生中
途中下車して駅前の
会社の帰りやきとり屋
仕事の話
お互いの主張
多少気まずくなる話
家族の話
時計を見ると
もう ...
突き破れないでいる
太い風が渇いている
誘われる粒子たちよ
きみらは何処へゆく
精神に吹く風を幻視
声が虚無を連打する
突き破れないでいる
太い風が渇 ...
「いやー、おもろかったなー」
「おもろかった」
「ほんまにおもろかった」
「今日も元気な松喬さん見れて良かった」
「うん良かった」
「いやいや、まだ死んでないから」
「まぁそりゃそうやねん ...
大人になったぼく
いくつも季節を巡る
思い出のバルーン
子供の頃の情景が
心に浮かぶ
裏の小径を通り抜けて
新しい世界を探検した
どこまでもどこへでも
夢と現の区別なんか知らな ...
弱った体を
引きずって
苦しみが
背筋を
走ってゆく
遊びがない
楽しみがない
胸が痛い
落ちてゆく
疲れきって
失神する
一番勉強
している
満足!
詩 篇
ああ
...
夕闇のなかでふるえながら
どれほどの
自分の亡骸をみおくったろう
優しいばかりでは生きてゆけないこと
たくさんの人たちに教えられて
それでも
世界をいとおしむやりかたを
変えられ ...
どうしてあなたはいつの日も
そんな前向きでいられるの?
「間違いない」とか「確実だ」とか
そんなに断言できちゃうの?
見て聞かされる側はいつも
思う以上に冷めた瞳(め)で
...
東口改札から
身を投げた二人は
人知れず裏通りを流されて
ライオン像の視界を
斜めに掠めつつ
川底の止り木に引っかかった
三丁目交差点に
打ち上げられた二人は
これ見よがしにじ ...
「ただいまァ。」
八月。
庭の潅木が、白い地面に真っ黒な影をいくつも落としています。
暑い盛りです。
四月から通い始めた保育園から帰った娘は、日焼けの顔で畳に膝を落とし、さっそくブロッ ...
その年の帝王賞は、やや小粒ではあったが、面白いメンバーが揃った。
1番人気の昨年の年度代表馬ダイコウガルダン、2番人気の売出し中だったハシルショウグンが、中央からの3頭を迎え撃つ図式だった。
当時 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
遠雷
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
09/10/3 23:53
うそつき
短角牛
自由詩
2
09/10/3 23:52
オクトパス・ガーデニング 詩人公衆便所
海里
自由詩
6+*
09/10/3 22:51
摩 訶
北星三天
自由詩
2*
09/10/3 22:50
業夜焦塵
木立 悟
俳句
3
09/10/3 22:28
愛故に
楼
自由詩
0
09/10/3 21:12
雪
〃
自由詩
0
09/10/3 20:43
誰も教えてくれなかったから
高柳ハシコ
自由詩
2
09/10/3 20:18
アルコールコミュニケーション
TASKE
携帯写真+...
0
09/10/3 20:12
ひなたぼっこ
かんな
自由詩
10*
09/10/3 19:02
豚カツと燗酒
……とある蛙
自由詩
5*
09/10/3 18:19
紙の上の色に
番田
自由詩
0
09/10/3 17:45
涙と種
小原あき
自由詩
4*
09/10/3 17:29
図式
プテラノドン
自由詩
2*
09/10/3 17:24
晩秋
生田 稔
短歌
1
09/10/3 17:09
こどものわたしたち
小原あき
携帯写真+...
4*
09/10/3 16:56
携帯が鳴り響いた午前3時半
ark-ey...
自由詩
1
09/10/3 16:42
バージンロード考
青い風
自由詩
5*
09/10/3 15:11
ひきつり
プテラノドン
自由詩
1*
09/10/3 15:09
おれは酎ハイ
吉岡ペペロ
自由詩
7*
09/10/3 14:46
虚無の連打
〃
自由詩
2
09/10/3 14:39
真夏の喫茶店
捨て彦
散文(批評...
0
09/10/3 13:56
区別
リタ。
自由詩
1
09/10/3 13:00
老体
ペポパンプ
自由詩
5*
09/10/3 12:19
詩 篇 の た め の 試 論
るか
自由詩
5
09/10/3 12:06
博愛主義
八月のさかな
自由詩
4
09/10/3 11:57
ホウソウ (哀愁ポジティブ)
邦秋
自由詩
1*
09/10/3 11:11
新宿追分恋之道行
nonya
自由詩
7*
09/10/3 9:18
夕暮れ
オイタル
散文(批評...
3*
09/10/3 7:33
「名」馬列伝(10) ナリタハヤブサ
角田寿星
散文(批評...
2
09/10/3 7:12
4288
4289
4290
4291
4292
4293
4294
4295
4296
4297
4298
4299
4300
4301
4302
4303
4304
4305
4306
4307
4308
4309
4310
4311
4312
4313
4314
4315
4316
4317
4318
4319
4320
4321
4322
4323
4324
4325
4326
4327
4328
6sec.