八月の砂浜歩くカップルの背後に見える偽物の夏
薔薇にある刺より痛い失恋の痛みに歪む若者の顔
あなたは
今頃
アパートの一階、
小さな庭のある部屋で
寝転んで
テレビでも見てるんだろう
わたしは
届かない窓に
小さく手を差し伸べて
それでも足りなくて
こころのなかで
あなたの名前を呼 ...
夏草の根は深く濃く地に潜み蔓延したい
{引用=
広く 深く
深く
濃やかに
速やかに
隅々まで
しなやかに
...
眠れ眠れ
闇にその身を{ルビ埋=うず}め
誰の目にも映らぬように
眠れ眠れ
光を恐れ身を隠し
光に抱かれる夢をみる
眠れ眠れ
目覚めてはいけない
瞳を開けば絶望ばかり
...
退 屈 だ
君は太陽のように退屈だね
悪いことしたい
深夜にこっそりすること
ほんとうはそれが人生で一番大事
暗闇 沈黙 かすかな息づかい
昼間の世界 ...
花守る刺す飛ぶ火なる蜂であり
左腕 巻かれたる記章 包帯なり
魂の裸体しずかに座りおり
新しい朝の
涼やかな匂い
穏やかな川原の上空
セキレイの鳴き声
ビルの隙間を焦がす
夕日の炎
穏やかな風に
ふるえるまつげ
夏至近く
蜜蜂の金の羽音
葉の露をじ ...
一匹の昆虫
一枚の葉
それだけの世界
それだけでおしまい
卵からかえった時のことを
思い出していた
すぐそばに食べ物はあり
何も問題はなかった
ただ生きて死ぬだけだと
...
わたしが外から持ち帰った悲しみを
きざんで混ぜてふたりで分けて
あなたが少しだけ多めに食べてくれた昨日の夜
この平穏に嘘の匂いを加えて
壊しかけたのは
わたしたちの今日です
憶測に振り回さ ...
ヤマタノオロチ殺害のスサノウも同じ蛇虫
民衆だます自作自演
神道の虫ずが走る天皇も
皇居の穴に巣くう蛇虫
腹の虫に乗っ取られたり日本 ...
だきしめる
骨ごとだきしめる
フルパワーが続くまで
たましいがふれあっている
鈴のねがきこえる
宇宙からきこえている
じかんのまえで
ぼくらは迷える子羊だ
...
川底で
歌う 水草
舞う くらげ。
青や緑の
小さな波が、
彼らを邪魔せず
漂う時、
橋から注ぐ
私の影は、
何度も何度も
揺らぎます。
言葉にならないことを
言葉にする
しなければならない
そんな時
壊れやすいものを
投げつけて
壊してしまった
そのことを
生きてるだけでいいのだと
ゆるしてくれた
生き ...
どこかにいきたいと思う
ここはとても寂しい場所だ
自分からの声もないけれど
夜の帳の中に入ると
木の葉の破片を見た
*
ヤゴかゲンゴロウかもしれない
光っぽいものを掬い上 ...
その人の詩
遠い外国語の
耳慣れぬ響きと
一通の手紙の文面
進化し続けることは
数多くのものを淘汰し
個体は自分自身の経験で
宇宙を語りなおすばかりだ
いつしか循環する日水辺に ...
あの娘は色のない世界に住んでる
あの娘は色のない街を歩いてる
汚れた天使
僕の天使さん
今夜はどこにいるんだい?
電話もつながらず
どこで今日は涙を流すんだい?
あ ...
君謡う
諸行と蜩
コンピユウタア。
きんとひえた。
レモネエド・ジンジヤアエエルのある。(在る)
ブルマステイフみたいな男が、それを出したとき、そのほんの数秒のあいま。
グラスからは、へその緒のようなにおい、がして
くらり、くら ...
今日に疲れた日は
車を飛ばし秘密の場所へ
夜の訪れを待ち
宇宙(そら)を見上げると
降り注ぐ星達
誰よりも輝く一番星
遥か宇宙から放たれる光
静けさに包まれて
目覚めた明日(あ ...
私が1000円で売った脳みそを
あの人は嬉しそうに自分の物と取っ替えた
道端に捨てられたあの人の脳は
行き場もなくもらい手もなく
だけど元気が有り余ってる
少し面白そうだったの ...
遠い日の想い出も
甘い記憶の中に輝いて
朝の光にまどろみながら
指先が貴方を探してる
さっきまで直ぐ傍に居たのに…
目が覚めると私の瞳から消えてしまう
嗚呼、貴方には
夢の中でし ...
いらねーんだよこんなもの。
死ぬ前に全てをぶっ壊してやるよ。
今まで傷つけられてきた奴全員ぶっ殺して燃やしてやるよ。
いつまでも小娘だと思うなよ。
愛されたかった。愛されたかっ ...
唐突に君を食べて吸収してしまいたいと感じた夏の終わり
蝉がじぃーじぃーと田舎を想って鳴いていた午後の話
グラスに入った海月型固形の気泡たちは
海に還りながらバラッドを口ずさんでいた( 空耳?? ...
さっき彗星が流れていった
終わるんだってさ、夏が
蝉の輪唱が今でも耳に残るのに
青い鐘は鳴り始めて、夜は静か
月の灯篭が銀色
川辺の丘は金色に染まる、これから
真夏 ...
通った小学校で
よなか
久しぶりに仲間と
集まって
くっついて花火して
くだらない話を
おおきな声でして
きもちよくたくさん笑って
だいすきって
言い合いながら別れた
中学 ...
基礎を崩すと 雪崩落ちてしまうようだ
君の にわかに始まる劇中劇に
恐れおののく夕暮れ
掃ききった残骸をビニールに
いつもどおりの蝶蝶結び
『あれが僕』君の語る君なりのシャイニング ...
そよ風サラリ
夕飯マッタリ
仕事はハッタリ
帰ったらグッタリ
お茶はヒンヤリ
音楽はユッタリ
作詩はドッサリ
料理はアッサリ
散歩はノンビリ
勉強はバッチリ
海藻をチョッピ ...
疲れきった八百屋のオヤジと
鼻歌唄いながら颯爽と駆け抜ける青年
煙と不満を吐き出しながら歩く女と
東京の街を桃色に染めた田舎の娘
みんな同じ街で違う恋をした
みんな同じ空気で違う溜め ...
「嫌な事って、忘れてしまって
いい事しか 残らないんですよね」
カラリと笑った女の子の言葉が
終電の空席に余韻を残して
その言葉の隙のなさに
胸がグッとなること 数回
夜が遅くな ...
それは遠い夏の日の話である。
それが正確にいつのことなのか、もはや敬三には思い出せない。その程度には昔の話だった。
ただそれが夏の日だと確信できるのは、あの日の太陽がぎらぎらと輝いてい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
八月の砂浜
夏川ゆう
短歌
2
09/8/19 19:12
天窓
風音
携帯写真+...
3
09/8/19 18:32
ラプンツェル
亀井 花名
自由詩
2*
09/8/19 18:19
眠れ 眠れ
花音
自由詩
0*
09/8/19 17:21
退屈が好き
ゆりあ
自由詩
4+
09/8/19 16:39
魂の裸体
アハウ
俳句
2*
09/8/19 15:46
愛
曠野
自由詩
0+*
09/8/19 13:54
花
〃
自由詩
2
09/8/19 13:53
苦行
佐藤真夏
自由詩
5*
09/8/19 11:59
蛇人間
アハウ
短歌
0
09/8/19 11:50
えきをはしる
吉岡ペペロ
自由詩
9
09/8/19 7:54
【無常】
白こうもり
自由詩
3*
09/8/19 7:14
夏の命日
小川 葉
自由詩
4
09/8/19 4:51
ひかり
番田
自由詩
1
09/8/19 4:27
ゲーテ生誕260周年
瀬崎 虎彦
自由詩
6
09/8/19 4:09
色のない街
フミタケ
自由詩
6*
09/8/19 3:08
Q
仲本いすら
川柳
0
09/8/19 2:09
レモネエド・ジンジヤアエエルのある風景
〃
自由詩
1*
09/8/19 2:05
宇宙(そら)
@ショコラ
自由詩
1
09/8/19 2:00
元気な脳
なかがわひろ...
自由詩
1
09/8/19 1:57
夢でしか逢えない
@ショコラ
自由詩
2
09/8/19 1:50
世界を憎んでやる
アサギ
自由詩
0
09/8/19 1:38
指先に思考を、砂浜に逢う
ゆるこ
自由詩
3
09/8/19 1:34
夏の終りのリトルネロ
瑠王
自由詩
3*
09/8/19 1:08
ないたよなか
はちはちよん
自由詩
7*
09/8/19 0:13
治癒
ogawa ...
自由詩
3
09/8/19 0:05
シリトリ
ペポパンプ
自由詩
7*
09/8/19 0:00
痛み
海 猫
自由詩
0
09/8/18 23:50
椅子の上で膝を抱えていいことだけを思い出す
藤原有絵
自由詩
4
09/8/18 23:45
鰻の行方
亜樹
散文(批評...
1
09/8/18 23:44
4273
4274
4275
4276
4277
4278
4279
4280
4281
4282
4283
4284
4285
4286
4287
4288
4289
4290
4291
4292
4293
4294
4295
4296
4297
4298
4299
4300
4301
4302
4303
4304
4305
4306
4307
4308
4309
4310
4311
4312
4313
加筆訂正:
治癒
/
ogawa hana
[09/8/19 0:06]
2007.11.15のものを再掲しました
4.96sec.