夕暮れの歩道橋から 
今日も街ゆく人々を、眺める。 

一人として同じ顔はないけれど 
無数につらなる足音に耳を澄ませば 
ぼんやりと 
誰もがのっぺらぼうの 
丸い顔に見え ...
暗闇が

夜景さえもが
怖くなったとき

いつでも
ぼくのところに
おいでよ

ぼくの腕は
いつでも
きみのものなんだよ
ベリーロールの好きな君
アメジストが君を救う
鼻歌を歌った
毎日が楽しい

君の愛を感じ
君に頼る
苦しくて苦しくて
すぐ近くに住んでいるのに

心の芯棒
どんなことも耐えられる ...
紫色の唇をした
少女が産声を上げる時間
バレンが
巧妙な胎盤に色を馴染ませてゆくその時間
木の屑を集めながら
生命はどこにあるのだと自問していた
朝から雨が長く降り続い ...
バルコニーで乱交がしたい人はこの指とまれ
そうして人差し指を差し出したわたしは間もなく
重量に耐えきれなくなったバルコニーの崩壊に巻き込まれ
バルコニーで乱交をしようという夢を果たせぬまま
瓦 ...
両手いっぱいの花束を抱えてボクシングをやると
ガードが全然出来なくて困るから止せと言うのに
今日もまた両手いっぱいの花束を抱えてリングに立つ
あいつは最近マスコミに紳士ボクサーとか言われて
バ ...
テキーラを飲みながらお前を口説いてやろうかと
先ほどからしつこく電話がかかってきて困るので
穿いているパンツの色を詳しく教えて先手を打ったら
いや別にそういうのじゃないんですけどもういいですと
...
昼下がり
木々の隙間から
遠く太陽が照らす
噴水の水は
ただ湧き出るだけ
音もなく
そこにはもう
光は届かない
ただ水が循環して
子供達の姿はない


あ・・・
暑がりの浮浪 ...
可も不可もないアンビエント

機械的な五月雨

素顔のない胸像達 アトリエ

寓話を演じるアリとキリギリス

小さな庭のペシミスト

楽観主義の{ルビ大喰らい=ガルガンチュア}
...
昼下がりの海水は
まだ少しつめたくて

その
指先につたわる感覚が
はじめてのことに
思えてしまう、
いつもいつも



腕を
すべってにげる潮風は
いつか、と同じ
...
テキーラの瓶は空いた
そろそろ腰を上げようか

この二週間 考えていたことは
フィジカルとスピリチュアル
どちらが強いのか
対極なのか
延長なのか

マラソンは肉体をいじめ
苦しみ ...
やっぱり
きみに
戻ってしまう

狂おしいほどの恋慕も
雨に閉ざされて

花も涙する
こんな夕方には
世界の片隅で

また今日も誰かが

傷ついて

苦しんで

悲しんで

独りぼっちで

絶望して


だけど

どうか忘れないで

あなたを想う

誰かが必ず ...
緑葉生い茂る森の奥
君を抱きしめる

   最初で最後の交わり

なだらかな曲線を描いた
背中が微かに痙攣し
時折流し目で見つめる
君の瞳が切なくて

   僕はまもなく他界
  ...
蟻が秋の日に急いでいる


木陰との透明な距離を測る


蝶は影を地に落とし明度を増す


漸近線 描くたび神に近づけり


風船を手放すたび青空は青く


色狐 寝間に ...
海月が波に流されて浜辺へ打ち寄せられた
今年も何かが終わってゆく
めぐりめぐる喪失の流れ

ぶよぶよとした透明な塊は
逢瀬と誕生の名残り

てのひらに白い貝殻をのせ
息吹の痕跡を確かめ ...
或る部屋の窓辺で
日が陰を大きく傾げるのを
ただ子供らの声とも
蝉の啼く声とも判別し得ぬ
まどろんだ感情のまま
ひと思いに飲み込んだ

風景の無味乾燥な後味が
一度体内で逆流を試みたも ...
{引用=
梨畑の湿った雑草がひんやり茂る足元に、いくつもの虫穴が口をあけ、樹液を狙う甲虫が幹の洞にたごまっていた。木の枝にいつも架かっていたのは黒い小さなAMラジオで、夏はひたすら甲子園の、歓声とブ ...
流されて星に盲いて群集劇 高台から海を眺めていると
海がとまっているように見えた

青い革の精緻な模様が
いっさいの動きをとめている

夏光のちからが
今日はすこし遠くに感じられた
陽射しがほどけはじめている
...
俺は全然孤独じゃなかった

分かってくれる人がいた

理解できなくても受け入れてくれる人や

俺の人生を見ていてくれる人までいた




みんなと一緒にいながら俺は

...
ずっとそばにいて
君の祈りは偽りの光

君があの娘に帰るまで
願いを叶えてあげましょう

君が私を裏切るまで
そばにいてあげるから

そのかわり私は君を
信じないから
愛さないか ...
エヴァンゲリヲン、牛乳を飲む!
ガンダムも、牛乳を飲む?
のりピーも牛乳飲んじゃう?
牛乳屋さんは大忙し

エヴァンゲリヲンって岸本くんのあだ名で
ガンダムって ...
君は幻 夏が翳るから 僕は無口になる つまさきに
触れる空気が気怠い 何処かで 水の揺れる
気配がする 裏庭に ひそむように 羽黒蜻蛉が
息づいている 白い空に 百日紅が 凌霄花が
浮かんでい ...
季節はいつも変わっていく
今日までの歴史の中で僕が学んだ事はそれくらいだった

あんな風に消えてく花火とか
こんな近くで闇に溶けていった横顔の紅とか

そんなものをひっくるめて
愛すべき ...
神妙にいたすしかない
まどろっこしい夢の淵で
足を踏み外し一路はるばると
緑のさやを開いていく

ジッパーで世界は
夢とこちらに隔てられている
片側通行でないので
夜は眠る決まりなのだ ...
夏 その影を集めて 静かに


秋の陽射し 夏 思い出のみ巡る


夏が死に絶える 秋の雲が見える
お盆は先祖が帰ってくる
帰ってきた先祖を迎えにいくために
人々は故郷へと帰る
だからライオンさんのマンションにはいま誰もいない

15日の早朝
国道に車は一台もなく
横断歩道の真ん中でナ ...
忘れた景色のことは
もう、分からないから
私を追うのなら
出発は
最終列車がいい

戻るつもりのない時間帯に
その街を出てきたことだけは
今もまだ
覚えているから
どう ...
自分にとっての死は、
ストレスがたまらなくなるため、最高のストレス解消であり、
また、人生という苦痛からの解放であるため、最高の解決方法であると思っている。
 
ただ、そう頭で考えていても、な ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
丸、に尽いて。 服部 剛自由詩6*09/8/17 19:41
暗闇風音携帯写真+...309/8/17 19:38
好きな人ペポパンプ自由詩4*09/8/17 19:32
胎盤ホロウ・シカ...自由詩1*09/8/17 19:05
くやしみセガール、ご...自由詩409/8/17 18:13
両手いっぱいの花束を抱えて自由詩309/8/17 18:13
走馬灯自由詩209/8/17 18:12
盆明けゆでたまご自由詩109/8/17 18:00
無意味な風景瑠王自由詩4*09/8/17 17:58
海辺のしおり千波 一也自由詩5*09/8/17 17:36
【完璧山への登山口】つむじまがり自由詩2+*09/8/17 17:31
水滴風音携帯写真+...309/8/17 17:07
救いの言葉ヒロシ自由詩009/8/17 16:41
契り乱太郎自由詩10*09/8/17 16:14
雑詠12句アハウ俳句109/8/17 16:03
いつか子宮に還る日にwithin自由詩24*09/8/17 15:41
自然、体熊野とろろ自由詩2*09/8/17 15:33
梨畑のAMラジオリーフレイン自由詩109/8/17 14:51
流星群zihan川柳0*09/8/17 14:40
夏の爆弾/秋の煙吉岡ペペロ自由詩509/8/17 13:33
先週udegeu...自由詩109/8/17 13:13
リミット紅-BENI...自由詩109/8/17 12:57
○月×日 日直 う○こヨルノテガム自由詩009/8/17 11:51
翳る夏塔野夏子自由詩4*09/8/17 11:38
季節戒途自由詩109/8/17 10:16
ジッパーで世界は隔てられている瀬崎 虎彦自由詩609/8/17 9:56
夏の晩歌アハウ俳句209/8/17 7:54
人ごみという言葉が嫌いだった木屋 亞万自由詩3*09/8/17 4:00
ワンダーラスト山中 烏流自由詩9*09/8/17 3:19
本能と理性Tama自由詩009/8/17 1:59

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