緩やかな助走から
蹴伸びする季節が
完成されたフォームで
越えてゆく
夏の高さ
背中に近いあたりの
肋骨を支えている
僅かな緑陰を選んで
少し歩いて
少しの水を飲む
* ...
靴紐を掛け違えたまま走り出し気付いた時には止まれないひと
「有限」の悲しさを説く 有り体に ただ語尾だけを優しくしながら
宛て先に辿り着かない郵便を送り続けるような人生
「あなたほど ...
謙虚に
遜り
でしゃばらず
控えめに
驕り高ぶらず
頭を低く
人に仕える
我慢する
人を見下さず
人を敬い
高きものとする
反省します。
顔をうつむかせ、喘ぎをもらして、ひがみ、濁った目をさらして
額にしわをよせ、眉あいにしわをよせ、目の玉は高速で震えて、
日常を犯さぬように、注意し、二律背反の就労をこなし、
おだやかに激情を ...
まいにち
あなたのてをにぎりしめることができる
ときめきが
わたしのなかにみちあふれてゆく
まいにち
あなたのぬくもりをだきしめることができる
...
人生の最終目標は「ラプラスの悪魔」って訳じゃねぇし
知りたい事は多いけど全てを知りたいって訳でもねぇ
そんなチートコードみたいな力は欲しくねぇ
覚悟は必要でそれが幸福に繋がるとしてもだ
あ ...
気づけばいつも目で追ってて
君がこっちを向いたらあわてて反対を向くあたし
馬鹿みたいに単純
気づかれたな??
って思いながらもついつい目が君のほうにいっちゃう
だってかっこいいんだもん
...
げんそうを知りたかった。
えいえんが分からないから。
げんそうをどういうものか僕はみてみたかった。
えいえんがなかったから。
♯
ほしとほしが干からびて補えなくなっ ...
珈琲屋に寄って一休み極めてる間も
彼が桟橋を一番先まで駆け抜けている間も
彼女が砂浜から上がったテトラポットの上で踊っている間も
秒針が俺の人生を刻一刻と追い詰めていく
みたいな事が言い ...
Night and Day
君の抜け殻やさしく抱いて
霧のスキマに朝から一人
言い訳をポケットいっぱい
詰め込んでひたすら歩く
僕ら春の夜光虫となって
ふよふよと浮かんでる街に
...
幽霊は短い昼の闇に立つ
光にも灯にも痛みの降りそそぐ
紙ひとつ千切る間にもう字を忘れ
とどろきが光を越えて芽を撫でる
破壊しにでも破壊と ...
夏の朝
少女に出会いました
「何をしてるの?」
「数えているの」
マンションの出口から見えた光景は
暑い日射しの中で
少女が両手の指を曲げている所
青いリボンの付いた麦わら帽子は ...
あともどりできない始動のあと
結果はすぐ眼前に置かれている
そうして自問自答が始まるのだ
セミが鳴いている
草の濃い匂いがかすめる
汗の頭がため息みたいな息をつく
...
浅い眠りの海岸で パステルカラーの夢を見た
あなたが裸で手を振って 僕も裸で手を振った
あなたが何かを呟いて 静かな海に響き渡る
言葉に意味などなかったが 僕はなぜだか涙を流す
...
いつからか 独り言がふえて
よけいな言葉は
詩をつくらなくなった
目がさめたら
黒板は白く埋まっている
「もう充分です」
だからもうかえりなさい
言外に、言外へ
言葉 ...
無機質で質素な部屋に
名前を消された少年が独り
寝台の上で呼吸を続けていました
硬く沁みだらけの汚れた寝台
その上に横たわっていました
窓を開ければ
前髪が怯えるように揺れ
カーテン ...
晩夏 影いとおしく繋ぐ
花という花は見ていない夏深く
飽くことなく日射 街に集めて
私はある日永遠を見つけ出した
永遠は神、神は私に「世界はもう終わっている」ということを悟らせた
私は3月のある日に
ルールを作った
私とあの娘だけの宗教
を作った
...
よく精神年齢をきかれたりすると
そんなシチュエーションなんて
スナックくらいにしかないのだが
中二の秋かなあ、なんて答えている
それは女の子に受けたりする
でも、四十にも ...
もうすぐ
もうすぐだねって
やってくる夜明けを
あの時は
あんなに胸をときめかせていたのに
今はベッドで寝転がったまま
リモコンがあればいいのに
なんて
考えるようになってしまった
...
漫画喫茶のこしつ
トイレのこしつ
こしこしと
トイレットペーパーちぎっ
て繋いでしんがのこっ
たそれはあたたかかっ
た
男女をもてあましている
けれど混合リレーをするためのものでも ...
空耳のように
遠くで
花火の音がする
頼り無げに
よろよろと
それほど
高くもない夜空に
到達し
花開く
瞬間
辺りが華やぐ
記憶の彼方に
不意にあがる
遠い花火に
照 ...
豊穣への感謝と
安堵の温もりが
微かに残る
静寂の晩秋
来年もまた
この谷の人々は
ここに集い田を起こし、水口を開け
苗を植えるのだろう
何故と問われれば
きょとんとして
...
クリームで前が見えないけれど
世界には青が降っている
炭酸を抜かないで
誰かの声を聴いた僕は夢中になって世界を振った
*
勢いよく噴出した青を二人の子供が飲んでいた
子 ...
090815
勧善懲悪
超テック鵜
苦しいときの神頼み
安全ピンを飲み込んだダチョウを
クジラの鬚で誘い出し
捕まえる慣れた手つきの狩人が
...
ギャリギャリと蝉が鳴いているのだが
どの音がどの蝉なのかわからないので耳を塞いだ
ひぐらしが鳴いていても
悲しくなるので耳を塞いでいる
口に咥えたままの煙草の灰が
洗いたてのシャツに引っかか ...
空のどこかに 始まりと終わりがあるのか
いつまでも一日が終わらない ぼくたちの
浮遊する魂の 影を見失うころ
すべてのかげが消えて そこから
すべてのかげが あたらしく生まれる
幾夜 ...
いちわの鳥に 風をみた
杉木立の影が 夕日影にのべる、真際。
ききしにまさる、
流星雨の頂点木霊する。
きせるで盲目をふかす
老婆の内耳が澄む遠く
(瞬きを。
フロント硝子のみの ...
降りやまぬ雨
タイヤの音と
心地よい冷たさ
不快な湿度
それらが重なって
自然と一人になった
夏の夜
君と出逢って
幾度となく通りすぎてきた
季節もま ...
しげりしげり光の青青としげった青葉を食む
尺取虫の羽化をした。
青空の縁を
すぎる時はぬれている。
白い肌の、青く浮かび上がり
おもい出を語り継ぐ
(おばあさまのわかいころ一時
白 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏ゼロ
佐野権太
自由詩
6*
09/8/16 0:19
デイリーユース
みつひ
短歌
2
09/8/16 0:11
謙虚に
ペポパンプ
自由詩
3*
09/8/16 0:00
五輪に潰れて汁が出る
かめたろう
自由詩
2
09/8/15 23:15
in a moment
NARUKO
自由詩
1
09/8/15 22:56
西陽に背を向けてる訳じゃないんだ
虹村 凌
自由詩
1
09/8/15 22:49
コイゴコロ
BOC
自由詩
2
09/8/15 22:15
げんそうはげんそんか。
志賀羽音
自由詩
8
09/8/15 22:06
憧れの人に会いに青い海を渡ろう
虹村 凌
自由詩
1
09/8/15 21:51
Night and Day
瀬崎 虎彦
自由詩
4*
09/8/15 21:49
魔と刃物
木立 悟
俳句
4
09/8/15 21:05
夏ノ朝ノ一時
酸素の枷
自由詩
1
09/8/15 20:35
炎天
吉岡ペペロ
自由詩
3
09/8/15 20:20
夢の歌
P.B.
自由詩
1
09/8/15 20:19
化石の寿命を
因子
自由詩
6
09/8/15 18:22
名前を消されて
AKiHiC...
自由詩
1
09/8/15 18:19
晩夏
アハウ
俳句
4*
09/8/15 17:28
薔薇の花
ゆりあ
自由詩
2
09/8/15 16:22
中二の秋
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/8/15 15:55
夜明け前
さき
自由詩
7
09/8/15 11:37
リミット
さわ田マヨネ
自由詩
2
09/8/15 9:20
花火
フクスケ
自由詩
1
09/8/15 8:56
晩秋
西天 龍
自由詩
1*
09/8/15 8:09
アレジオン
e.mei
自由詩
36
09/8/15 7:43
安全ピンなら安全ですから
あおば
自由詩
2*
09/8/15 7:42
ギャリギャリと蝉が
虹村 凌
自由詩
3
09/8/15 7:29
星の命名
yo-yo
自由詩
8*
09/8/15 6:03
前線
こしごえ
自由詩
1*
09/8/15 5:49
夜のように
れるむ
自由詩
0
09/8/15 5:42
青雨の裸婦
こしごえ
自由詩
4*
09/8/15 5:38
4290
4291
4292
4293
4294
4295
4296
4297
4298
4299
4300
4301
4302
4303
4304
4305
4306
4307
4308
4309
4310
4311
4312
4313
4314
4315
4316
4317
4318
4319
4320
4321
4322
4323
4324
4325
4326
4327
4328
4329
4330
5.9sec.