真夏の太陽の残り香が
まだ消え残る夕闇に
風は少しだけ湿り気を帯びて
僕たちの間をすり抜ける
蒼いドレスの裳裾を翻し
両手いっぱいに抱えた
星の雫に照らされて
君の瞳が輝く時
...
きみの言葉
岸辺の水草
抱き合った夜のまるい小石
わたしの言葉
艶やかな泥
探り合った分だけ{ルビ嵩=かさ}んだ枯れ草
ひとつずつ拾い集めて
一年間を歩いていく
ほら、
晴れだと ...
わたしの中は
内臓とか
血とか
脂肪とかじゃなくて
海 が広がってるんだと思う
わたしの泣き虫のレベルは
ランクをつけるならAAAだ
本を読んでは泣き
曲を聞い ...
腰袋に小さな穴を開けて
そこに花の種をつめている
みんなの言ってることが分からないのに
分かったふりで失敗したので
監督に怒られている
まばたきをしている間に
ミートボールを盗まれた
ト ...
一人が帰りだすと
帰ることが流行るので
みんな帰って
公園に
いままでつかなかった
電気がついて
細かなプラスチックの破片や
釘や
小さなバネや
少し様子が変わった石は
忘れられて ...
手のり森ちゃん
そう言って
蟻が両手を空に向けてそろえると
森は
いつも
にこっと笑って
ちょこんと座ってきた
森は
蟻の両掌にすっぽり納まる
いとおしいこころをしており
その ...
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって
あたしは やっぱり
なくしてる
...
確率変動が起こるのであれば
それわそれわ滑稽なことですね
楽に死ねると思わない方がいい
死ぬことに楽など通用しない
安楽死を望んでもそれは不可能
何故なら安らかに楽しく死 ...
ハノンにカノン
そしてバイエル
短小のタスクは
凛々と遊び
バビロンの塔は
脆くも崩れ去り
マンモンも神門も閉ざされ
幽門と噴門は灼熱と化した
そを空に問うても ...
八月さいごの夜の風
この世とあの世を
つないでいる価値観は
これでこのままで
良いはずなんだと祈りきかせる
八月さいごの夜の風
商店街を吹きわたる
球場ちかく ...
夏休みの宿題にいっさい手をつけず、
始業式がきても提出しなかったとする。
その場合、宿題をほったらかして
夏の間は毎日遊んだり怠けたりしてるわけだけど
でもずっと気がかりではあるわけ、宿題 ...
運命の時
貴方は何を考え
何をしますか?
愛は無限です。
愛は減りません。
愛は増えます。
別れの時
貴方は何をしますか?
弱き者を守って下さい。
たとえば
スクランブル交差点の
スクランブルしていないところで
深呼吸をする。
そういうことかもしれない。
掴む手は遥かとおく
温かなぬくもりは何処
夢の様な手の温かさに苛まれて
あなたの名を呼んでも
その背はわたしを忘却し
こころはうわのそら
こころはうわのそら
あな ...
海沿いに並ぶ発電風車をくぐり抜けて
海風が膝を抱えている
吹かれて揺れる磯の花が
太陽の傾きを数えている
ぼろ布のように絡みつく
影の正体をゴム底に貼り付けたまま
そらを見上げ ...
生まれ変わったらなんて
すでに考えてる
まだ若いのにね
もういい年だな
なんて言われると
苦笑い
空でも仰いで中指を立てる
やり直せるなら
何回でも死んでやるわ
ただ、また人 ...
東京は雨降り
昨日干したTシャツが
泣きながら僕を見つめる
頭が重くて
何をすることなく過ごした土日を不幸に思う
遠くで暮らしてるはずのあの子から
『いま東京にいるよ』
‥とか突 ...
らせんを描きながら
わたしとあなたは
おちていくのですね
だれにもよびとめられることなく
口を吸い合っておたがいの
すべてが分かったような
錯覚におちていくのですね
右手に左手を結び ...
大気ゆさゆさ揺れて急ぐ秋
台風を秘かに待って夜の雨
雨音に虫のすだきが溶けてゆく
「なあ俺たち元のさやに戻ろうよ」
「そんな折り畳み傘みたいに簡単に言わないでよ
よしんば傘じゃなく私が刀だったとしたら
私と一緒にさやに戻るあなたは何なの?」
「つば」
「つばが鞘の中に ...
「このおじさんを、発泡スチロールを削って
作ったおじさんがこっちのおじさんだよ」
「このおじさんが、発泡スチロールを削って、
こっちのおじさんを作ったの?」
「違う、このおじさんを模し ...
寝続けるのはつらいと笑うきみの声は
瞬く間に白い壁に吸い込まれて
ああ 病院の白さはここにあった
と林檎の皮を剥くナイフが震えた
いつかの海は
ただしっかりと海岸を歩いて ...
相田みつをの書に素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
宮本輝の登場人物のセリフに素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
そんなもんじゃない
ならどんなもんなのか ...
急に生えてきた
混乱した
3日くらい寝てない
急すぎた
何の前触れもなく
取れない
街へ出かけた
そこのびっくりしてる奴
その気持ち
よくわかるぜ
無表情な紙を見つめていた。
彼女は、本を眺めている。
それから、ここはどこだろうか。
デザインは関係性である、と。
壇上に。それがあるいは、祖父であったように。
りんごの枝が空。輪郭 ...
赤色回転灯が消えて
突然、君の人生が完結した
メジャーとチョークで記録された君のエピローグは
明日は1日だけ、街角の数字になるのかな
君にあこがれて
君に追いつきたくて
怖くて怖くて仕 ...
これ以上
森には必要とするものがない
これ以上
世界には必要とされるものがない
私たちの食事を邪魔するものは
あなたたちではなく私たち自身だ
私たちの絵が完成されたとき
あな ...
思い出が劣化する
音も色も失った浜辺
貝殻に耳をつけて
波音が聞こえたことなんか
ただの一度もなかった
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点
人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢
酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴
鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く ...
人生は蚊取り線香のようなものだ、と
誰だったかが言っていた
横から見れば
行ったり来たり
上から見れば
前進しているんだよ、と
最後はぽろっと死んじゃうのね
なんて
私 ...
日付順文書リスト
タイトル
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Point
日付
星の雫
ネット詩の悪...
自由詩
3
09/8/31 3:43
巣
伊月りさ
自由詩
7*
09/8/31 2:50
奇海な言い訳
愛心
自由詩
13*
09/8/31 2:44
土工日記
馬野ミキ
自由詩
3
09/8/31 2:03
パラダイス何か
〃
自由詩
4
09/8/31 1:59
蟻と森の微妙なスタンス
草野大悟
自由詩
3*
09/8/31 1:12
「亡失」(なくしもの)
月乃助
自由詩
6*
09/8/31 1:09
白かった筈のウエディングドレス
こめ
自由詩
9
09/8/31 0:56
muse
zihan
自由詩
2*
09/8/31 0:51
九月の調べ
吉岡ペペロ
自由詩
4
09/8/31 0:42
ほんの一例
人 さわこ
自由詩
0
09/8/31 0:19
人を大切に
ペポパンプ
自由詩
8*
09/8/31 0:00
見つめ直す
かとうゆえ
自由詩
3*
09/8/30 23:48
そして物哀しい秋がやってくる
リュウセイ
自由詩
1*
09/8/30 23:37
断章(海を見つめている)
たりぽん(大...
自由詩
5
09/8/30 23:22
ハーフ/ライフ
酸素の枷
自由詩
1
09/8/30 23:22
マンネリズム
海 猫
自由詩
1
09/8/30 22:32
わたしがいなくなってもあなたがそこにいる
瀬崎 虎彦
自由詩
6*
09/8/30 22:29
台風を待ちながら
アハウ
俳句
1*
09/8/30 22:26
復縁
オノ
自由詩
4
09/8/30 22:17
スチロールおじさん
〃
自由詩
4
09/8/30 22:09
おわらない白さ
みぞるる
自由詩
6*
09/8/30 22:05
素直になれない
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/8/30 21:51
ちょんまげ
人 さわこ
自由詩
4
09/8/30 21:42
りんごの輪郭と甘み
ブライアン
自由詩
1
09/8/30 21:17
速度
西天 龍
自由詩
0
09/8/30 21:05
森生
エチカ
自由詩
2
09/8/30 21:01
忘れられた浜辺
衿野果歩
自由詩
6
09/8/30 18:14
東京遊泳
〃
自由詩
2
09/8/30 18:12
夏の終わり
かとうゆえ
自由詩
1*
09/8/30 18:07
4269
4270
4271
4272
4273
4274
4275
4276
4277
4278
4279
4280
4281
4282
4283
4284
4285
4286
4287
4288
4289
4290
4291
4292
4293
4294
4295
4296
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4300
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4306
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4309
5.93sec.