燈火のなかに小さな樹があり
燃えることなく
夜を緑に染めている


下からの光 螺旋の影が
まるいかたちを
ゆうるりとつかみ
ゆうるりと離し
くりかえす


耳 ...
ぷっくりした
子持ちししゃもみたいな勾玉をつむいで
六月色のブレスレットを作ってもらった
雨粒のような水晶に
雨に濡れて輝く
クモの巣のような
細い糸
(かかっているのは、ししゃもなんだ ...
胸がふるえる言葉を
あなたは棄てた
その指から
美しい旋律が流れることも
もう ない

夕闇に溶けてゆく
今日この日を
あなたと忘れずにいよう
最後のあなたと

飴色の羽根をつま ...
ワールズエンド
ミニチュアみたいなおうちで
かくばった窓
ふぞろいの靴
あつぬりの白でしあわせの膜をはって


めざめたばかりの女の子は
チェックのスカートに
ちりばめられた星屑 ...
くねくねと曲がりくねった山道に
さしかかる前のカーブを曲がるとき
世界が終る気がした いつも
悲しい気持ちがした

山奥の村は孤独が住んでいる
柿の木の下にうずくまる犬

容赦のないこ ...
踊りを踊るなら

山のふもとの

見晴らしのいい草原に行きなさい

夢中になり過ぎても

誰に咎められることはないから


歌を歌うなら

そのま ...
都の自由な宴や

地方都市の若さ大人しや

秋の日差し

緩やかな足取り




耳をくすぐるは

雑踏とその奥の歌声

見知らぬ貴方にもらった

乱暴なラブレタ ...
目を塞いで浮かべた想い薄まって消えた
でも失ってしまうのは問題じゃない
記憶抱いて重ねた心見透かして捨てた
でも手を繋いで生きるのは困難じゃない

さぁ走っていくよ 道があるから
...
雨が降り出して、どうしようもなく温い空気の中
親指の爪の赤い色が濡れていくのをじっと
見つめたままでいるのは、ただ一人きりの私で

傘なんて必要ないと
駆け出した姿を
ガラス窓の向こうで見 ...
ぼく生まれたい
ぼくの中から
ぼく生まれたい


ぼくの中のぼく
まだ名づけられてない
たずねても
だれもいない
なにも知らない
風のような風と
水のような水
まだ名づけられて ...
木枯らしが吹いた日
小さな日溜まりに
まどろむ猫のように
冬の太陽の
わずかな温もりを探す
字引をめくるような
紅葉(モミヂ)の品定
何故か
枯れているのに
温かい手触り
冬は
...
ピョーンって音がすればいいのに。
それってすっごい可愛い音じゃない?そしたらきっと楽しく弾けるはずなのに。
真っ白くて硬い鍵盤に、同じような指を置いて苦笑した。
ピョーンじゃなくてバーンって ...
セミはどうしてあんなにおっきな声でなくの?

ある夏の暑い日 娘は父にたずねた
きっとまわりがうるさいからじゃないかなぁ
それで娘が納得したかどうか忘れてしまったが
今年 突然思い出した
...
脳の半球をヘミスフィアと呼ぶ
地球のミニアチュールであり
おそらく宇宙を丸いと考える
発想の端緒はそこから

階段は上り降りるものであり
僕たちはどちらかへ進む
階段の先にたくさんの扉
...
帰っていった
皆箱に帰っていった
玩具の温水プールの中で指をしゃぶっているのだろう
だから知った、
ブランコの軋む音が滴下していることを。
そしてそれを知らずにただブランコに腰掛けていたこと ...
                  091106




稼ぐに追いつく貧乏無しと
村の鍛冶屋が槌を打つ
間違えたのはお殿様
天下取ると聞こえたので
良い気分
天下取るにはそれ ...
{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる

どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
...
   .
濁った夕日のあとに
煤たなびく夜明けが来るとしても
真昼の青空を信じて歩き出そう
君が遠くで見ているのなら
      .
枯れ干からびた夏のあと
どしゃ降りの秋が続いても
...
(この世界にうまれなかったすべての記号たちに
 琥珀色した光りが届いたなら――)


/星が瞬きも忘れて
/死を視ている


世界の空が薄い琥珀のように潤み始めた頃には残された ...
                    091106


時間軸が傾いたので
慌てて修理の電話したのですが
補正予算の執行が停止され
本年度は難しい
次年度以降に期待してくださいと
愛 ...
私の
この私でさえ
わからぬこの気持ちを
わからないままにわかるという
人を愛したいのだろうか

今の私には
それは違うという声は受け入れがたく

たとえば交差点でぶつかった肩にとま ...
一度でもいいから
朝を起こさないであげたいな
ゆっくり眠らせてあげたいな
朝は寝坊したことがない
サボったことがない
勤勉なんだな
それは昼も夜も同じ
きっと宇宙は真面目なんだな
だか ...
寝返りを打つような
時計のリズム、

誤解して
透き間をのぞく
カーテンの、
向こう

けだるく
染まる週末と
けだるくなれない平日と
どちらの自分が本物だろう、
と ...
シルクスクリーンのような
霧がうっすらと地表を覆う
田圃の道路走行

奥久慈の紅葉に
男体山?
その後
袋田の温泉街を抜け
歩くこと数分

瀧不動の参詣は五分
人工の遊歩道は
...
破壊の後はまっ白ですジミヘン


東からの陽射しの赤子の肌のごとく


冷気揺れ朝を煮詰めて読書する
ドアを開けたらまだ真っ暗で
少しめげたけど
新宿行き高速バスの始発は5時3分
元気を出して、君に会いに行こう

バス停は牧場の横、畑の中
途中が手探り足探りの真っ暗で
牛が寝言でいつも驚 ...
白と黒のグレーな魅力の
彼女

彼女に恋したあたしは魔女

真面目すぎたあたし
グレーなんてゾーンが
あること自体 信じられなかった

中年になり
あたしは魔女になった

もと ...
新しい未来の幕開けだ新しい過去の幕開けだ
手には閃光を
足には大地を
手には閃光を
足には地を

楽しそうだ楽しそうだ
 
あちらのお客様からです
とウエイトレスが運んできた
飲み物には
温度があった

冷たいものも
温かいものも
ひとたび口にすれば
喉を通っていく

あちらのお客様からです
と ...
こころの数だけこころがある

こいつらはどこに行くのか

生まれては消えて行くのか

消えずに生まれたままなのか


胸さわぎはやまない

こころの数だけ何があるのか


...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜と手のひら木立 悟自由詩509/11/6 23:36
つゆ、と、ししゃも衛実自由詩1*09/11/6 23:00
チイサナコトバ近衛天涯自由詩109/11/6 22:41
白日マナ自由詩7*09/11/6 22:34
山の村に住んで朧月自由詩209/11/6 22:24
英知ホロウ・シカ...自由詩5*09/11/6 22:23
みずたまの世界蝶澤自由詩209/11/6 21:46
オリハルコン1486 1...自由詩0*09/11/6 21:24
ダメになる日いのせんと自由詩209/11/6 20:55
しずくyo-yo自由詩2*09/11/6 20:54
木枯らしフクスケ自由詩009/11/6 20:30
詩想 —6黒乃 桜散文(批評...009/11/6 17:52
セミKazu.自由詩009/11/6 16:50
ATMOSPHERE AT THE MOST FEARFUL ...瀬崎 虎彦自由詩209/11/6 16:06
飛蝗高橋魚自由詩009/11/6 15:05
晩秋あおば自由詩4*09/11/6 14:47
水槽もも うさぎ自由詩42*09/11/6 14:17
翔ぶ者へGiton携帯写真+...2*09/11/6 14:08
終わる世界e.mei自由詩2909/11/6 13:01
あちらのお客様からですあおば自由詩2*09/11/6 12:37
心干し朧月自由詩5+09/11/6 10:54
朝の笑顔昼寝ヒルズ自由詩409/11/6 10:37
遅く起きた朝は千波 一也自由詩2*09/11/6 10:22
袋田の瀧……とある蛙自由詩11*09/11/6 9:40
ジミヘンアハウ俳句309/11/6 8:14
君に会いに行こう西天 龍自由詩6*09/11/6 7:37
デビルと魔女森の猫自由詩5*09/11/6 7:06
_十二支蝶自由詩109/11/6 5:03
あちらのお客様からです小川 葉自由詩6*09/11/6 4:16
こころ吉岡ペペロ自由詩1009/11/6 3:28

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加筆訂正:
袋田の瀧/……とある蛙[09/11/6 12:26]
口語短歌は難しい。
袋田の瀧/……とある蛙[09/11/6 12:23]
最後のへんてこりんな短歌訂正
8.09sec.