硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている
子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ...
私は抱きしめることが出来る
けれど抱きしめられることは出来ないので
ふわふわの背中に顔を埋めて泣いた
涙を吸った毛並みは重くなって冷たくなって
それが悲しくて私は泣いた
ひつじはだんまり ...
記憶の断片を繋ぎ合わせて
どんな言葉を紡ぐの
頼り無げな唇は
か細い吐息が洩れて
すっと消える流れ星
幾つもの思いを背負って
夜空を流れていく
随分重いだろうに
何も言わず儚げで
...
あたしゃまだまだここにいて
だからそこへは行かれない
待っていてねと呟きゃあ
それがいつしかプレッシャア
美味しい食事と少しの薬
ニコチンカフェイン今宵のメイン
耳たぶに空いた小さな穴 ...
(シタ ヘ マイリマス)
機械の声が言った
まちがえた
私は上に行きたいのに
すくんだ
無情なドアーは閉じられる
上下する箱の中
人が乗っては降りてゆく
重力に逆ら ...
小舟を浮かべて 新しい世界を求めて
僕は旅に出ようと思います ひとりで
生きていく才能のない僕は
誰かが傍らにいてくれないと
ウサギのように震えて死んでしまいそうです
それでもひとり ...
滅びの歌に怯むとき
ひとつの命を
わたしは
築く
終わるわけにはいかない
消えるわけにはいかない
と、
明日を願って
止まないで
陰鬱な影の主が
華やかな都 ...
君は泣いていた
僕は泣いていなかった
君はうつむいていた
僕はうつむいていなかった
君は最後の言葉を探していた
僕は行き過ぎる電車の車両番号を眺めていた
モハ クハ サハ クハ ...
夜になると
寝ないといけないなんて知らなかった
眠らないことで叱られていたと理解できたのは
だいぶ後のことだった
そういうことだったのか と
あのときの母の怒りは
そういうことだったの ...
出会いは不思議と偶然でも、あの時でなくてもいつかきっとそうなったと思うほど、二人何かに導かれるように知り合った。
大学の図書館で、いくらもない日本語の本の中から、読めそうな小説をさがしている時に ...
目線の先の空に暖色の廊下が浮かんでいる
夕時を回った薄暗闇の淡い夜には
不思議なほど似つかわしげな灯りの配列が伸びている
窓に映る背後の景色を
私はぼんやりと座りながら眺めていた
い ...
曇り日の妻の花壇は彩さみし戸を閉めて机に座りけり
トレモロという曲ギターで流るテレビ放送心をたたく
今朝の家雰囲気はよし幸先よしだが人の心の空しさよ
生きている頃
机があった
その上に
人が寝そべるための
ものではなかった
机の上には
鉛筆とノートがあった
どうでもいいことばかり
書いていたけれど
今は本当に
どう ...
薔薇の香りに囲まれたくなった
私は女だと催眠を掛け直したかったが
どうにもこうにも女らしさは欠けるらしい
性別だけで女というだけで
思考回路は男と変わりはないのだろうか
...
まことしやかに伝わる嘘を
信じてただただ突き進んでた
貴方の背中を私は見てた
貴方の涙は見えなかったわ
私は貴方を失って
ぽつねんと一人立ちすくんでた
叫んでは獣に気づかれ ...
君が返事はいらないと言うから
取り敢えずここに記そう
私は君から逃げる事にする
ドラクエの選択肢にも
忍法の巻物にも
『逃げる』は立派な技だから
...
き、らり。日光がいずこかわからなくて、確か机の上を滑って行方不明
手を伸ばした黒板がミシミシと音を立て、聞こえないファルセットが孤独に充満している。
カーマインの眼どもが私を見つめ、それに ...
2,4,6,8,10、
{引用=この次なーんだ?
―んー、12!
・・残念でした。
正解は100でした。}
2、4、6、8、10、100、
2、4、6、8、 ...
帰り道に見たのは
幻なんかじゃなかった
でも夜が開けて外を見たら
雪は積もっちゃいなかった
子供の頃に夢見たのは
白銀の世界の王国
でもこれじゃお城どころか
雪だるますら作れない
...
昔の女に電話しそうになった
たわいもない話をして
うちに来る?なんて言葉のあと
ふつうを装うのはもう御免だった
電話しても会えなかったかも知れない
駅でビジネス本を一万円 ...
ぎぎぎぎぎ
じじじじじ
りりりりり
蝉の歌う声が耳に侵食してくる
一向に止む気配等無く
全てはその音に支配される
反転した静寂
一滴汗が流れる
また一滴
と ...
今からご飯
その後レイトで
と言いながら眠ってしまった
その後
僕は冷えた頃合を見計らったビールで余計に冷えて
忘れたものにむせながら
昼の洗い立てのシーツを夢見る
その銘柄は、
日の丸に……が直撃したのを受けて
名付けられたものらしいと
初めて知った
それも嘘だと知った
その苦味は、
私にとっては……を繰り返し
辿っては間違いだらけの腕を
...
見るともなしに見る
未練は粘性が高く
みるみる涙満ちて
私 目を離すことが出来ない
除雪車みたいに音を立てて
花びらのように軽やかに
逃げる隙もなく広々と
または鋭くステープル
...
夏に
一度
命を絶とうとしたわたしが
いま
赤くなりかけた
木々の葉を見上げる
この涙は
なんだろう
生きているしるし
いのちの讃歌
私たちの宇宙の中心はお客様である
私たちにとっていちばん大切なのは今いる仲間たちであるが
私たちの宇宙の中心はお客様である
これは尊敬している社長が経営されている会社の根っこにある言 ...
最近国家の事についてよく考える。
政治の事とか、戦争の事とか、世界一続いているこの国の天皇の事とか。
色々考えて、色々思って。
こうしたら良いのにとか、こう在って ...
徐の右側が消えて 余りっぱなしになった
おざなりに押しつけられたみたいに
ストライプのカーテン 隙間の景色もそうで
目がチラチラして痛み出したりするし
流行って電波とかを張り巡らせ ...
私は日本に生まれてくることができて、本当に良かったと思う。
美しい価値観。
山と海に囲まれて、豊かに育まれた自然。
互いを大切に想う、和の ...
「希望」は光の爆発のようだな
歌垣に天皇いたなど知らぬこと
校庭に花一匁で夕日飲む
文芸し睦まじい眼鏡と静かな書
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
初雪
たもつ
自由詩
24
09/11/5 19:55
ひつじ
照留 セレン
自由詩
3*
09/11/5 19:08
流れ星
ミツバチ
自由詩
7*
09/11/5 18:52
居待月
テシノ
自由詩
1
09/11/5 18:45
辟易のエレベーター
百瀬朝子
自由詩
3*
09/11/5 18:31
冬の船出
within
自由詩
10*
09/11/5 15:45
滅びの歌に怯むとき
千波 一也
自由詩
4*
09/11/5 13:55
【記憶の暗号】
つむじまがり
自由詩
0*
09/11/5 12:05
真夜中の遊び
朧月
自由詩
3
09/11/5 10:18
「落陽」(2/3)
月乃助
散文(批評...
3*
09/11/5 9:49
幻視
三森 攣
自由詩
1*
09/11/5 9:15
曇り日
生田 稔
短歌
2
09/11/5 8:40
机
小川 葉
自由詩
0
09/11/5 3:54
性別不明
伽茶
自由詩
4*
09/11/5 3:24
或る女
田園
自由詩
4
09/11/5 2:38
胡麻菓子と茶番
伽茶
自由詩
1
09/11/5 2:35
教育実習
ゆうさく
自由詩
1
09/11/5 2:33
神様の数列、もしくはオッカムの祈り
都志雄
自由詩
3+
09/11/5 1:41
白い世界
葛西曹達
自由詩
1
09/11/5 0:40
昔の女
吉岡ペペロ
自由詩
8+
09/11/4 23:53
消える夏
田園
自由詩
1
09/11/4 23:12
後期夜行
TKUDIO...
自由詩
3*
09/11/4 22:44
行方知れず
Mélodi...
自由詩
0
09/11/4 22:14
泣き声でステープル
瀬崎 虎彦
自由詩
1
09/11/4 21:15
いのちのうた
風音
携帯写真+...
2
09/11/4 20:25
私たちの宇宙の中心は
吉岡ペペロ
自由詩
1
09/11/4 20:22
此の国について本気出して考えてみた。
aokage
散文(批評...
4+*
09/11/4 19:11
ワールドワイドフレグランス
黒乃 桜
自由詩
1
09/11/4 18:58
和。
aokage
自由詩
1*
09/11/4 18:43
遥かな声
アハウ
俳句
2
09/11/4 16:45
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
4242
4243
4244
4245
4246
4247
4248
4249
4250
4251
4252
4253
4254
4255
4256
4257
4258
4259
4260
4261
4262
4263
4264
4265
4266
4267
4268
4269
4270
4271
4272
4273
5.23sec.