白髪のせこい女の包丁を研ぐ音が聞こえる
白髪のせこい女は男の股間のもりあがりや
たまに見る半身裸の姿を見ては 心底喜んでいる



ずりずりずりずり
女がにやりと笑う
夜が身震いす ...
生きてはいるが死んでいる
死んではいないが生きてもいない。

確実に生きているほど俺や、あなたは確実に死んでいる。
生きたためしなんかなければ俺もあなたも死んだためしがない

つまり生きて ...
              091117



季節外れの仲良しが
オタマジャクシを呑み込んだ
いいのかいいのかいいのかい
いいんだいいんだいいのだい
三回叫んで目が覚めた
オタマジ ...
 
昨日より冷たい君の
手を引いて
坂道を上る
君の腕が肩から
肩から抜けてしまわないように
そっと引いて上る

途中、誰がつくったのか知らないけれど
昔からある赤茶けた工業地帯が
...
誰もいない、誰ひとりとしてすらもいない風が吹いている。僕は衝動を抑えながら、そんなふうにただ、流れていくことを続けた。指にあるのはただ一本のマッチ、すべての踏みだそうとする方向もないままに、立ち止 ... 心奪うように風が
砂の数を数えていった
言い訳もなく僕らはいつも
同じ場所に立ち尽くして泣いた

声が途切れるように聞こえた
そこにいるのに触れられぬような
距離をも無意味にするこころの ...
いつまでも たたえることなく ともだちでいよう

手動で電気をおこして蓄電できるタイプのラジオって
頼りにしすぎると心臓に悪い
今日の日はさようなら またあう日までを歌っていた
ラジ ...
さびしくはないか

雨を歩いている

鉄工所の匂いがする

イ短調から変ホ長調へ

その悲しみ転調させますか


切削油の

骨みたいな香り

金属加工の

歯医者み ...
○ 落花生の殻の温もり手のひらにかさりこそりと遠い日の鳴る



○ 寝付かれず旅の光を反芻す日焼けの跡も消えかけるころ



○ 三つ子の眼に土手の緑は果てなくて夢に飛び来るあの日の ...
バスに乗ってたら
13番目のバス停で
ある男が乗ってきて
いちばん前の
広がる窓の席に座った


明るい緑の
Tシャツと
三本ラインの入った
黒のジャージ
靴下の足は ...
あかぎれた手の甲は膝のうえに重ねたままで
ふぅっと深くため息をついてみる

シャッターを下ろした売店脇の柱に掲げられた時計は11時55分過ぎを指していて

どうやら今夜もフェリーは出航しない ...
空は

つまらない絨毯の色

太陽が終わった日

月の出番は無し


肺の煙が

心地よい
息往くうめを 三人の男が横に並んで
箱の中の小冊子の数をかぞえてる


いち、に、さん
バイトの女子高生が
早退してお疲れさまでしたと
言ってるのも聞こえなかった


短気な老人が社 ...
赤外線が読み取ると値段が37円増えた後5109円になってポイント使って合計3341円
みんな孤独で淋しいです なんて訴えたりしてみちゃったりして
じゃらじゃら小銭を出してると店員が睨み付ける
...
ギリシャ彫刻を愛し整頓する


歩道にスプーン落とした氷雨


曇天が冷え地上に煌々と明かり
何度も呼んで
何度も聞いて
それでいいよ
なんて非合法な、関係なんだ

分からないふりをしているわたしに、あなたがもしも気付いたのなら
鍵を開けて
逃がしてしまえばいい
新しい道をつくってそこから二人 ...
胸が苦しくなりました
雨がふったから/あなたをみかけたから

なんだか切なくなりました
一人だと思ったから/負けたと感じたから

愛しいと思いました
いじらしかったから/がんばってたから ...
その腕を伸ばし光を遮り
覆い茂る葉の濃い緑は
生きている証 生の強さ

ぽとり
先からこぼれ落ちる雫で
小さき命を救いながら
静かに立っている様は壮大な命

私に目もくれず
拒まず ...
北風砂浜に吹き廃船濡れて


ホットコーヒーの湯気が白龍


影のない曇天の街に己失う
とても 死にかけ
すべてとして それは
目を細める 闇は場所を流れていったんだ!

爆発、 中に言葉も空に
何かだということは、 どこへ出かけるー
自分自身でいようと
大腸と小腸の図を見ると
蛙の卵を思い出す
むにゅむにゅむにゅりと蠢くような
細くて長い透明うんこの中に
いくつものタピオカ
多分ねじればソーセージ
ゆでればカリッと言うのかね
蛙は何歳 ...
 
父さんが
なれなかった父さんに
なろうと思う

父さんは
自動車が好きで
僕は
自転車が好き

自転車に乗る
父さんを
僕は見たことがないし
自動車を運転する
僕を父さ ...
ふゆの哀しみ

何処につづいている

君の乳房に口づける

石英の香りだ

その暗がりは

ひんやりと音もなく

蛍光灯のあかりだけ

つづいている


すきなだけた ...
薄墨色に暮れかけると
そこは
沼の底

ゆっくりと
沈み込む
響かない 足音
重く
さらに重く

山あいの道
影さす 道
ツタの這いまわる 木々の茂る
細い 細い 道

...
地平線の彼方に大きな夕日が沈む
地平線の見える大地など、僕の住んでいる街には無いのに。

無いのだが、地平線を僕達は確かに感じとることができる
感じ取ることができるので
僕は地平線に向かって ...
{引用=



言葉の降らない日々でも
きみに痛々しい愛(のようなもの)だけを送りつける
ぼくの先端から零れていく赤い信号が
次々と毛布にシミをつくるんだけど
乾いた風に投げ出してしま ...
 
 
 
【懐かしきセーヌ川の畔】



 かつて心は麗らかな春のように愛で満たされていた。
 あなたと何度も歩いたセーヌ川の畔路には
 今もあの頃と何ひとつ変わらぬ彩りの花が咲き ...
それは言葉にしたらコロリと別の何かへ転じてしまうような、ほんの小さな想いだったりした 据え膳の味を思い出さない男
なんて
今この時私より欲しいものがない
って言えない
なんて
あなたは
一体
どこまで
可愛いの


はしたない
口を引き裂いて
私は
今日も
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
白髪の女八男(はちお...自由詩109/11/17 22:04
死んでいる戒途自由詩009/11/17 21:57
蝌蚪あおば自由詩4*09/11/17 21:44
接続詞たもつ自由詩1109/11/17 21:28
二人の戦おうとする闇番田 散文(批評...209/11/17 21:03
瞳にうつしこむように 今夜瀬崎 虎彦自由詩009/11/17 20:55
ひとめ あなたにるるりら自由詩10*09/11/17 20:13
その悲しみ吉岡ペペロ自由詩709/11/17 19:48
眠れぬ夜都志雄短歌509/11/17 19:02
ベリーグッドの正体カンチェルス...自由詩509/11/17 18:34
フェリー乗り場のひと恋月 ぴの自由詩18*09/11/17 18:24
宵の中笑む爺携帯写真+...009/11/17 18:18
_十二支蝶自由詩009/11/17 17:56
三人の男カンチェルス...自由詩409/11/17 16:35
『3745 8』東雲 李葉自由詩009/11/17 16:35
冷えてる大地アハウ俳句109/11/17 15:43
アンダーグラウンドMかわ携帯写真+...109/11/17 15:15
青い雨朧月自由詩309/11/17 11:46
針葉樹の森で自由詩209/11/17 11:32
窓からの眺めアハウ俳句3*09/11/17 9:34
感情番田 自由詩109/11/17 1:49
蝌蚪木屋 亞万自由詩2*09/11/17 1:45
父さんがなれなかった父さんに小川 葉自由詩1409/11/17 0:26
ふゆの哀しみ吉岡ペペロ自由詩809/11/17 0:05
夕暮れ時の・・ゆびのおと自由詩309/11/17 0:04
ち へ い へ……とある蛙自由詩14*09/11/16 23:51
きみだけのあぐり自由詩4*09/11/16 23:45
懐かしきセーヌ川の畔綾瀬たかし自由詩109/11/16 23:43
誰にも言わないことがあった笑む爺携帯写真+...309/11/16 23:26
肉食女子さき自由詩709/11/16 23:15

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加筆訂正:
空の下の私風景/月乃助[09/11/17 11:28]
要らない言葉、消しました
5.81sec.