冬のあま雲に
 のぼってゆくように
 クルマで雲に
 わけ入っていった

 国道の
 あま雲のなかは
 濃いキリが視界をさえぎる世界で
 アスファルトに刻まれたセンターラ ...
 
 
真水で栞を作っています
本がすっかり乾いてしまったから
水に住む生き物や底に沈む石ころが
あれば良かったのですが
誰に許しを得れば良いのかわからないので
最初から無理な話でした
...
神楽坂を下る

「いっしょに帰ってもいいですか?」
「あぁ」

宴席でのお酌も拒むあなたと
いっしょに帰る

ーー 合評会の後だから?
ーー 「ゆきうさぎ」が好きなのかな?

...
はこがまえ 挙動ふしんの空白は ふれない頬とほほの衝突


金よう日、ラジウムみたいに放射して裸子植物を食む子にもどる


黒鍵を人差し指と薬指で押さえたらいちめん緑


点描の夢を ...
外灯よ

おまえはずっと

そこにいてくれてたんか

お帰りなさいくらい

言ってくれや

おまえがだまっていると

また

さびしくなるかもしれへんから


雨の窓辺に

雨粒の色に

雨の音楽に
...
もう絶対二度と会わないから

未来永劫会わないから

たましいレベルで確信してる

俺のたいせつなひとを

たいせつにさせてくれないたましいに

用はないから

もう電話かけてこないでくれよ
光が暗くてさびしい

心もよう?

あの道はもう歩けない

暗くてさびしい光のなか

どこかむかしで

ふたりをむすぶ糸が切れてしまった

近みらい?

だれにも相談できない

俺と俺はまた出会うんだ
降り積もりすぎている


蹴り倒せられるけど

それは右脳を殺す事になる

欲求が
毛穴から細胞から
溢れているの

首筋には
濃い鬱血のあと

アレが切れて
もう数 ...
2010
----


Dear Kyosuke

サンキュー フォーユアレター。
とても嬉しいよ。 Ho, ho, ho.

京介君は、たいへん 良い子にしてるんだね。
とても偉 ...
何故かいきなり
また夏が始まる
角を曲がって坂を見上げると
食パンを咥えた妹が駆け下りて来た

真夏日に有りがちな夕立
には似合わない土砂降りの雨の中
妹は傘もささずに軽快に雨を避けて
...
クリスマスや大晦日が近づくと

愛人たちはじぶんが言っていることが

わがままなのかかなしみなのか

分からなくなって術をなくしてゆく

たいせつな愛人ひとり

たいせつにできなく ...
 

ねむりの海岸にうちあげられて
ぴくりともうごかない魚のようなおとこ
その手の甲が
ずいぶんとひびわれているのがわたしにはさみしい

 
おとこのかたちに馴染んだシーツを
鉛筆で ...
俯けになってねむる背中に
ナツメグかなにかそっと垂らして
ほねのあいまから
さらさらこぼれ落ちるのを想像する


ほかのなんにもいらないから
プレゼントには土曜日がほしい
...
芝生の海に
レジャーシートの筏を浮かべ
寝っころがったその先の
青い宇宙の奥行きを考えないで
ただ
平面の広さとして
憧れるだけであった
その日は
確かにあったのでありました

芝 ...
その昔 俺は 宇宙の中を飛び回っていた。
織り姫に懸想して、彦星から追われもした、
白鳥の首根っこも押さえもしたし、
ペテルギュウスのおならも嗅いだ。
オリオンの楯を盗んだり
カシオペアの辺 ...
渇いた太鼓と踊る笛音。
人々影々囲む祭壇。
風がさざめき炎が爆ぜ
清めの水と木霊する声、声、声
神への言葉。
難解な呪い。
無知の祈り。
供物が照らされ煌々と。
熱に揺らめく向こう側。 ...
分かるよ
なんて安易な理解を示して
頷く景色に飽きてしまったから

飛び込んだ人波で古傷がまた開いていく

もつれた足も全部誰かのせいよ

行きか
帰りかも
分からない乗客の寝顔は ...
私は閉じていたいのです

醜い物には瞼を閉じて
聞くに堪えない罵声には両耳を塞いで
美しいものだけ
蝶よ花よと歌っていたい

私は閉じていたいのです

寒い空気からは布団で隔絶し
...
どうしてもあなたの顔が甦る
ちいさなくせや、ほのかな香りや
まっさらな白のシャツなんかが

わたしのまわりをとりまく世界に
今はもう、ないものだとしても

いい香りのカモミールティーや
...
私の中の世界がそこに流れ出さないが、
目の奥に。いつも、そこには存在する
流れ出そうとしない、私の中の一つの、世界が、
いつも確実に存在し続ける
きみとぼくが
冬の体温に冷やされた
剥き出しになったコンクリートの
痛々しい街角で出会った時
心の引き出しには
確かに出会いの感動が
喜びの記憶と共に
大切にしまわれたはずだった ...
「無人島に持ってゆく本を、一冊だけ」
 誰がいつ考えついたのだか分からない、自意識の穴に生温い風を注ぎ足す如雨露みたいなクエスチョンが世の中にはあるから、寝ぼけまなこの作家はいびきを呑み込んで「字引 ...
険しくも山を越え遠く獣道を辿るひと。冬枯れたすすき野原に歩き疲れ、ぺちゃくちゃと噛みくだいた米の粕をぺっ、と吐き出しては、また道を行く 。

夢みれば夢を追いたくなります。
街をさまよい ...
{引用=
ありがとう
普段はいえないのは

なぜなんだろう

照れくさいから/恥ずかしいから

でもきっと
口にしなきゃ

伝わらないよね/解らないよね

勇気を出して
...
綿飴なめた
おちついた
みちがえる
みあげよう

もりのなか
くまさんに
であったよ
団栗を探す

操り人形を
探して旅に
でもいない
信じてない
世界中の恋人たちは
永遠に近い時間を知ってる
彼女が来ない
彼女が来ない

時計は止まってるし
ショーケースの中の世界は
冷たいハムエッグになって
へその近くをぐるぐる回って

...
せんせいの言いつけ通り
いちにちに三度
色とりどりのくすりを飲んでいます
そのせいか
痩せこけたカラダもふっくりとし
わたしは死ななくなりました


(服用後は車などの運転をし ...
触れている場所から
世界中どこにでも繋がっている

気が向けば書架のなかの冒険を味わって
ありとあらゆる形に変わって

かたくなな理性によってのみ
その姿を保っている
おはよー と
おやすみ は

大切なひとと
いい合いたい

おはよー
 
今日も貴方と
いっしょだね

おやすみ
今日も貴方と
いっしょだったね

それだけで
満たされ ...
何かを誰かに約束したい
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
キリにわけ入る石川敬大自由詩13*10/12/21 20:47
童話(栞)たもつ自由詩410/12/21 20:16
コロッケ鵜飼千代子自由詩17*10/12/21 19:03
とりのはことこ短歌510/12/21 19:01
雨の窓辺吉岡ペペロ携帯写真+...310/12/21 18:39
電話かけてこないでくれよ携帯写真+...210/12/21 17:54
暗くてさびしい光のなか携帯写真+...110/12/21 17:46
レイヴ自由詩010/12/21 17:21
サンタさんからの手紙  〜 過去6年分北大路京介自由詩15*10/12/21 16:58
居場所一 二自由詩410/12/21 16:43
愛人たちの季節吉岡ペペロ自由詩010/12/21 16:33
そうおもうせかいのせな...自由詩810/12/21 14:02
こうおもう自由詩310/12/21 13:43
幽霊筏北村 守通自由詩710/12/21 12:45
Space Captain……とある蛙自由詩6*10/12/21 12:27
《祭りの夜に》東雲 李葉自由詩2*10/12/21 11:35
AquAri...自由詩110/12/21 11:16
ひきこもりたがり相差 遠波自由詩8*10/12/21 11:00
ララバイいすず自由詩2*10/12/21 9:40
漆黒の異世界番田 自由詩110/12/21 9:24
引き出し寒雪自由詩210/12/21 8:51
無人島に、一冊だけ佐倉 潮自由詩310/12/21 7:51
甘酒アラガイs自由詩8*10/12/21 5:54
Thepersonwhowritessuchsentence ...竜門勇気自由詩1*10/12/21 3:24
ドブ板ペポパンプ自由詩4*10/12/21 3:11
こない、こない!竜門勇気自由詩010/12/21 3:08
お弁当箱銀猫自由詩20*10/12/21 2:49
あり竜門勇気自由詩1*10/12/21 2:44
おはよー おやすみ森の猫自由詩7*10/12/21 2:07
secret.tam自由詩010/12/21 1:10

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