暗がりの奥で
をたたずんでいる
白い影が
微かにゆらめく
よく見えない
曖昧な表情(カオ)
の 巫女
の 絹ずれ
の 音のたびに
後退し始める
時空
この部屋はパラダイスで
この部屋は不夜城で
この部屋は孤独とか生活とか落ち葉に埋もれた空き箱で
軋む床の上の布団に丸くなって収まったまま
浅い眠りとか深い眠りに落ちていく

いってしまえば ...
人気のない夜道を
襟を立てて歩いていると
目の前で
地面がひっくり返っている
そんなことを妄想したり


要求しても
何もあげられない
三点倒立させても
何も出てこない
...
三つのマッチを一つ一つ擦る夜
始めは君の顔を一度きり見るため
次のは君の目を見るため
最後のは君の唇を見るため
残りの暗闇は今の全てを思い出すため
君を抱きしめながら
 

 小さなザックを背中に背負い、懐かしい山村のバス停で下車した。少年時代を過ごした村である。すでに稲刈りも終わり、刈り取られた稲の株から新しい新芽が立ち上がり、晩秋の風に晒され微かになびいてい ...
海月

あやふやなままで 僕は存在している
真っ白に透けて どこからが僕なのか分かりにくいけど
ほんの少しずつ 記憶は捨てていかなくちゃ
そうしないと 完全に沈んでしまうから

僕は海月 ...
急に寂しくなってまたメール
返事はいつもすぐか日をまたいでのどちらか
お金が欲しい
休みと彼女が欲しい
癒しと居場所が欲しい

急に寂しくなってまたコール
「電源が入っていないか電波の届 ...
    .
正義はきみの中にはない。もちろんぼくの中にも。それは空にかかっているが遠くではないいつも宙を漂っているがすぐ近くにあるのだ。見ようとすればいつでも見えるのだがきみは見ようとしないなぜなら ...
 
 
なにかをやりつづけていると
なにかをやりつづけているなりに
できているわたしがいる

こんなこともできるんだね
あるひとが
あるわたしをみつけて
いってくれた

それでい ...
僕は今日もずっと山手線に揺られていて少しばかり疲れたんだけれど、
何だか割合座り込んでいても何かをしているみたいだよと、
僕は無感動な日にだって手招きをしていようとする、
そんなマガジンや菓 ...
 
 
深夜帰宅して
一人で遅い食事をしていると
ふと封が開けられないままの
なわとび縄を見つけた

息子がなわとびが苦手だから
ある休日
百円ショップで買ったものだった

次の ...
君が伝えたかった事を、
僕はどれだけ受け止められたのかな

崩れてしまった、

あの日々の中で
もっと優しくなれたら 
なんて
遅すぎるのに。

あと一回だけ 会えたら

...
洟を垂れた
十円玉
若い空き缶のなかに転がる
長い
一本道の
震えた
神経

友達は
黄色いセイタカアワダチソウたち
幻想王国で
手を振る
道路の
向こう

夢と夢を繋い ...
じゃらじゃらと指があそんでる
手のひらをすべる舟でゆく
月のない 
だけど明るい砂の上



大切なものがさらさらと
くびれた小瓶に流れこむ
オールを漕いで 砂を ...
 始発列車の車窓から見上げる空に
 いくつもの星が瞬いている
 町も野原もまだ眠りについていて
 星明かりはひどく饒舌で ―― あぁでも
 下らない言葉ならあんなに知っていたのに
 俺が繋げ ...
気がつくと
もう時計は
1週間の時を経過していた

どれくらい
眠っていたのだろう
この 北の磁気の中で

どんなに
どんなに
愛されても

情けないこの心は
元の位置ちゃん ...
存在するならば

奇跡さえ信じられよう
 
夜と朝の狭間に

私はひとり。

薄紫の空を見上げ

深く息を吐いてふわり。

月は薄く、儚く遠く

今にも消えてしまいそうにひらり。

夕方と夜の間に、いるよりもっと

...
たとえば、
精密に作られたメトロノーム。
大きく右へ、大きく左へ。
素早く右へ、素早く左へ。
常に同じリズムを刻むために、
右へ振れたのと同じ分、左にも振れる。
ゼンマイが切れるまで、ずっ ...
アンテナをセットして
あなたに送る。

『元気ですか?』

見上げた夜空に
ぼんやり三日月。

『いま、何してますか?』

風が大きな音を立て
私の髪がバサリと揺れる。

『 ...
今も尚
胸に居座る
あの笑顔
本日は無理
昼飯は無理
泥沼に花を咲かせた

得意にもなった

昂揚にも満たされた

泥沼だからこそ

こんな綺麗な花が咲いたのだと

話してあげたくなって

ゆくひとすべてにそうした

花が咲い ...
撃たれても怖気づかずに黙々と着々と引き金を引いて敵を殺すそんな末端の部下を持つインターポールの最重要指名手配のゴッドファーザーになりたい





...
降下した米兵を殺してロープに繋ぎ
歌いながら曳き回すモガディシュの人々
襤褸さながら転々する、頭のもげた死体
Mercy

蹴倒され髪を掴まれ哀号と泣き叫び
腑抜けのように脚を開いて
日 ...
闇を照らすランタンは
いったい誰が持っているのか

取り残された僕は
もう一歩も動けない
迷うことすら出来ないんだ

カボチャオバケのランタンでいいから
明かりをくれよ
道を照らして ...
土木管を掘り出して
タイムカプセルを
探す。

くだらないTV見て
時間を無駄に過ごす。
会社の手引書を読み返す
何だここに書いてあったんだ

人と接するときは
大人になりなさい。 ...
メルトモ紹介してって言われたけど
嘘言って断わった。
人間関係が悪くなるのが嫌だった。
しかも不純な動機だから

友達に電話かけたら
○○子さんと酒呑んで寝ろ!
と言われた。
だってだ ...
一杯の珈琲を
ゆっくり飲み
ママと漫談し
疲れを取った

気にしてくれる人がいる
勇気づけてくれる人がいる。
部屋に帰る。
やっぱり裸電球が待っている。

今日雇用契約の更新だった ...
 
 
帰りのバスの中で
母と娘と思しき二人が
楽しそうに童謡を歌っている
曲名も忘れてしまったし
所々歌詞も覚えていないけれど
一緒に声を出さずに歌ってみる
 
他に何もない停留所 ...
陶器の皿に生卵を割って

皿に直接火をかけながら

目玉焼きの歌を歌いました

それは楽しい歌でした

洗濯ものをたたみながら

どれにアイロンかけよう

洗濯ものの歌を歌いま ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
巫女フクスケ自由詩010/10/19 10:48
マザーファッキンポエムフェノメノン虹村 凌自由詩210/10/19 10:36
Afraid Of寒雪自由詩010/10/19 10:24
マッチ一 二自由詩110/10/19 9:46
ゆく山人自由詩0*10/10/19 9:36
海月itukam...自由詩110/10/19 7:24
ないものがたり相羽 柚希自由詩1*10/10/19 4:42
Giton自由詩3*10/10/19 4:17
ふさわしいひと小川 葉自由詩710/10/19 3:56
君のいる部屋番田 自由詩110/10/19 3:02
白い手小川 葉自由詩510/10/19 2:13
雲になるIzm自由詩110/10/19 2:01
十円玉いてゆう自由詩410/10/19 1:02
砂の歌あすくれかお...自由詩9*10/10/19 0:53
オリオンの凧佐倉 潮自由詩110/10/19 0:53
置き去りにされた心は森の猫自由詩6*10/10/19 0:26
光彩の露徘徊メガネ自由詩410/10/18 23:54
ぼんやりさつき自由詩2*10/10/18 23:40
ひくちから自由詩3*10/10/18 23:39
メッセージ自由詩1*10/10/18 23:37
たまにふっと、棄てた女を思い出すTAT短歌1*10/10/18 23:32
吉岡ペペロ自由詩110/10/18 23:01
赤の十四に賭けたいTAT自由詩3*10/10/18 22:52
Mercysalco自由詩3*10/10/18 22:34
Lanternうずら豆自由詩1*10/10/18 22:18
先輩の愛ペポパンプ自由詩4*10/10/18 22:18
悪友自由詩2*10/10/18 22:17
Rosa自由詩2*10/10/18 22:17
喫煙たもつ自由詩810/10/18 22:07
楽しい歌吉岡ペペロ自由詩110/10/18 22:04

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