武蔵野を行く快速電車
僕の正面のシートに
座る柔らかな君
君が頬ばる、クリームパンの
甘い香りに誘われて
僕の視線は君の口元に
紅をひいた唇に囲まれ
齧られ押し出され
唇の横にへばり付 ...
夢に根ざした情熱は
けれどガラスのように脆い炎だ
その熱情は外に向かって放たれ
壁の前に砕け散る
それでも消えずに突進し続ける
ドン・キホーテの姿は哀しい
ゴッホの空咳 コッホ、パスツール ...
ことし
蒸し風呂には冷たそうな
淡水魚の夏
交じりあう水は予想外でも想定外でもなく
伝う虎落笛
冬は必ずやってくる
/
たくさんの別れがあり
哀しみを思う))される余韻が苛立つ「 ...
ロボットよりも平坦な話し方

朝の会話

「シンパイシナイデカイシャニイッテ」
「その声で言われても説得力ないんだけど」

ハナスとにかく話ス
抑揚を探さなければ

夕方の会話
...
しんしん しんしん
冷たい空気はあたたかい
どんな人も
どんなものも
わけ隔てなんかしないんだ

雪は音なく
冬は音なく

余計な言葉なんてないけれど
コーヒーの湯気みたいに
こ ...
橋桁の影に
打ち寄せる
川の波は
河口への旅を
果たせず
打ち寄せ
打ち上げられた
 時間と
 「もの」の終り
私はしまい過ぎて失くしてしまう
大切なものほど奥へ奥へ
しまい込んでしまう

いざ必要な時が来ると
どこにしまったかオロオロする
探さなければ間に合わない

記憶のかけらを
ひとつひ ...
橋をあるく

瑠璃いろの底は

すこし黄ばんで透明な水いろ

ぼくらは影絵かも知れない

なんの影で

だれが見る絵なのだろう

橋をあるく

ぼくらは瑠璃いろの影絵だ
...
街にイルミネーションが輝きだす冬の夜
羽虫のむれがあつまるように
はなやぐ街の通りに
人々がつどい
きらびやかな建物のなかにはいってゆく

わたしは場末の
赤提灯のともる、家の軒下にきえ ...
わかささん
鋼色に丈を伸ばす坂道を外れて
側溝を三十メートル
車ごと転げていく
わかささん
弾んで 落ちて
そのとき少しずつ
速いスピードで 窓から
青空片が 舞い込んでくる

雪 ...
彼の家というものに誘われたのが
初めての クリスマスの夜だった
家族に紹介するというので
料理など持参してみたり
めいっぱい緊張して気を使って
ぎくしゃくと挨拶をすませて彼の部屋に行くと
...
日本のあちらこちらから道祖神が姿を消しているという話を聞いたのは
ある飲み会の席でのことだった。

道祖神は男女1対のものが多いらしいのだが、乱開発やら区画整理やらで引き離され
壊されたり、遠 ...
どこからともなく”ブーーーン”という音がフェードインしてきたかと思ったら
突然”バチっ”という雷鳴にも似た爆音をさせて
地球のブレイカーが落ちたんだってさ。

あの日から
昼は果てしなく明る ...
re

雪原の果てに、捩れた樹木が十字架の形をなして、風雪の中に佇んでいる。
純白の地平に、いかなる嘆きの声も、ここに反響することはない。
遠く、一切から、遠く離れて。誰しも一人となってここ ...
きみのいのち、きみじしんで、おわれますように
あのひから、どきれない、だんまつま
きみいがいを、ころすほど、にくんでも
しかたないよね
きっときみは、そんなこと、きょうみない
ぼくはねがうん ...
ベッドが
解体されて、きみの死を
模倣する

抉りぬかれた
目、きみが見ている、わたしで
あり、言葉で
あり、盲た
光であり、

切り離されたもの、半分に
されたもの、
...
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

傘がとぶ
帽子がとぶ
純白のパンティーが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

笑いやがれ、
笑いやがれ、
笑 ...
嘘の中で呼吸をして

真実の中で息を止める


何も成らない


只、針は進み

傷は浸透し

自己の中で物語は続く


それもこれもover now


...
 ?……


アンタが今 そこにいるってこと 教えてくれ。
アンタが今 生きているってこと 教えてくれ。

大好きだった祖父さんも、
死んだら優しくなかった。
死んだら もう 頭を ...
掌には何一つとしてない
私はそこに 色々な夢があった
見えている君には 存在するのかもしれない
姿を思いめぐらせた 頭の
私は 眠りに 落ちていく


それは すきま風の緩んだ日 無 ...
愛されたい

愛してるから



ワガママ?



なら、いらない。


縛らないで

いらないって言って

解放して。







愛しの

...
遠く遠く
長く長く
いつたどり着くか見当もつかない
心の目的地を目指して
ぼくは頼りなげな月明かりの下を
覚束ない足取りで歩く


出発の時
周りにいた仲間たちは
気が付い ...
アイスバーンの空の上
地球では 氷河期の 真っ最中

僕たちは 体が大きいだけで
神経は 細かく出来上がっているんだ

だから そんなに いじめないで下さい神様

僕たちだって 絶滅す ...
もう終わりだね
ティムポが小さくなった
僕は思わず君から
離れようとする

「私は最後までいってないのに
 このまま終わりにするつもり?」
君のコメカミに怒りの
青筋ができる

僕 ...
小さな声が聞こえるかい

夢の中から 
土の下から
空の上から

小さな声がしているのを

恐ろしいほど清らかで
悲しいほど静やかで
殺したいほど美しい

その声が聞こえるかい
 
 
新しいスリッパが
いつかぼろぼろになった時
その懐かしさに
胸を熱くさせる
二人でありたい
 
 
生きていると
死ぬことを忘れてしまう
私たちは
生きているのではなく
死に向かっているのだ

夜明けのように
死は訪れる
目を覚まさないうちに
私たちは死んで
約束されたように ...
多分、初めて思う
病院で、見た景色
残された、老人の

心の景色

隣り合う、夫婦
齢を重ねた、二人
刺身とケーキと、記憶
そこにあった、幸せ

消失

心が壊れ ...
そんなに大きなツリーというわけではないのだけれど

11か10メートルぐらいのクリスマスツリーの点灯式に呼ばれて
 
早押しクイズの解答権を得るためのボタンみたいなのがあって、

NHKの ...
自分に期待なんかしちゃいけないって
知ってたはずなのに学習してないの
こわごわ歩いていた氷の上は
やっぱりいつか融けてしまう

三角形のとんがりの上に
いくつも積み上げるからぐらぐらしてる ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
クリームパン……とある蛙自由詩7*10/12/26 21:42
ゴッホの空咳salco自由詩12*10/12/26 21:34
汽水域アラガイs自由詩7*10/12/26 21:13
ヨクヨウ小川麻由美自由詩2*10/12/26 21:03
どうぞ朧月自由詩410/12/26 21:00
波うちぎわフクスケ自由詩110/12/26 19:52
お片づけ小川麻由美自由詩4*10/12/26 18:48
橋をあるく吉岡ペペロ自由詩510/12/26 18:34
_寅午自由詩110/12/26 16:42
青空の侵入オイタル自由詩5*10/12/26 16:22
昔のクリスマス砂木自由詩8*10/12/26 15:34
道祖神たちの道標仁惰国堕絵師散文(批評...010/12/26 14:26
地球のブレイカー散文(批評...010/12/26 14:03
r eるか自由詩310/12/26 13:24
闇白自由詩010/12/26 12:59
きみの死を模倣するこもん自由詩910/12/26 11:04
狂った風atsuch...自由詩25*10/12/26 10:37
モナリザ。ラムネ自由詩010/12/26 10:25
冷酷錯春自由詩110/12/26 10:10
君が、もらう番田 自由詩310/12/26 8:23
イラナイ平 哉人自由詩010/12/26 8:22
マイペース寒雪自由詩010/12/26 8:15
* 謎のトライアングル藤鈴呼自由詩3*10/12/26 8:11
ほな、さいなら花形新次自由詩0*10/12/26 5:37
voice三上あず自由詩010/12/26 4:27
スリッパ小川 葉自由詩3*10/12/26 3:07
夜明けのようにいとう自由詩6*10/12/26 2:01
人の、死について思うプル式自由詩610/12/26 1:11
クリスマスツリー点灯式北大路京介自由詩7*10/12/26 0:37
三角形の夜朧月自由詩010/12/25 23:24

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