箱の中に妖精を飼っている、と男は言った。
 男が言うには、妖精には性別はないのだそうだ。
 そんなことを書いている文献もしらない。妖精がどういう姿なのかも知らない。
 男は歌うように言う ...
ふたつの冬が互いを削りあっている頃
孤独な吾が身が突然痛み出す

痛みます、昨日と変わらぬ今日なのに

精神の不具であることは恥ではないはずなのに
何故、かくも私は不自由な心の持ち主なのだ ...
優しくされなかったなら
優しい心って育たないの?

人それぞれってどんなときにも
きちんとあてはまるの?

それは違うと思う自分の心
親ならねじふせていいの?

親のいうことなら
...
ほこりの匂い、黒板には雑巾で拭いた跡、汗と赤ちゃんの匂い、小さな机に折り紙が入っている、F1の描いてあるカラフルなえんぴつが転がっている、壁の黒ずみは小さな手に触れる高さ、しの字のフックに体操着がかけ ... 世界の距離が
もう測れなくなっている

ゆっくり水が染み込むように
着実に到達してくる

空気で感じられぬうちに
世界は離れていく

あなたがみている世界と
わたしがみている世界は ...
花が枯れています
つまさきのところで花が枯れています
名前はわからないけれど小指ほどにちいさなのが何本も何本も
破った約束のような色をしています

ここはせかいのせなかなのだと
あなた ...
今日もかわいいね、じゃなくて
会うたびにひとつずつ
かわいいところを見つけて欲しいの
たまには、髪飾りを褒めたりして逃げてもいいから

大切なものほど
すぐに指紋でベタベタになっ ...
あさいちのJRに乗っている
コートの大人たちでふつうに混んでいる
ぼくは中二の秋くらいの気持ちになっていた
電車のなかにいると引きこもってしまうのだ

みんなが立派そうに見える
みんなが上 ...
木枯らしがわがままに通り過ぎる新月の夜
きみとぼくは人気の疎らな
寂れた駅のプラットフォームで出会う
互いにはにかみながら
それでも幼少期からそばにいる
竹馬の友を真似た笑顔で
触 ...
そっと窓を開ければ、冬の夜空を仰ぎみる
透んだ月夜はひとつ、またひとつと星が増えていた

無臭な氷の風が、すぐに鼻先を冷たく縮ませるから
(ふぅ〜と片手で覆い息を吹きかけるとき ...
人間が
虹色に生きる
イメージ


とりどりの
色を重ねて
生きてゆく


強いひと
人礫すれば
弱い者


動物も
人も草木も
柔らかな身


嫌われる
雨 ...
久しぶりに母に電話した

聞くと 家で転倒したいう
もう1ヶ月だと
結局 インドメタシン入りの
塗り薬と痛み止めでしのいで
整形外科には行かなかったと

あぁ 医者嫌いの母らしいな
...
間違った        
消費貢献 振り返り        
この星のこと
想い巡らせ       


追われては
機械仕掛けに働いて
何を生みたい
なにを望むか


多機能 ...
aikoの奏でるような 音楽を
どうにかしてマネできないものかって
つややかな髪を撫でながら たずねてみると
aikoは口を黙らせていた


今日のタクシーの中では
エロいことでもしてい ...
生きてもいないこの世界に
君は 何を思うのか
私は 何も思うことなどできない
ああ君であることのそのほかには


そこで 私は タクシーの窓を開け放ち
ニューヨーク全体の風を受けていた
...
実験。手書きで詩画みたいなのを。 こころがふるえず
それでも
息をしている

それは
一滴の涙も許さなくなり
やがてはそれさえも


見当たらないのは事象
ではなく
動かないのは現実
でもなく

閉じたりふ ...
皆さんの好きな画家・彫刻家・写真家・イラストレーターなどを教えてください。


長新太、いしいしんじ、佐野洋子、アランシ ...
金曜日の朝、
職場の、派遣の女性に、ご飯に行きませんか?
と誘われて、
ぼくは、どぎまぎして、メアドを教えた。
しかし、
あとから後悔した。
派遣の女性スタッフは、十何人もいるので、
あ ...
秋は深まり沈殿しつつ
冬はしのんで近寄り来つつ
風が吹けば
この季節を経るための
灼けて焦げるようなにおいがする
きっと生き物たちの
魂とはいわずも
肉でも果てるときには
こん ...
月明かりに照らされた
波の音だけが生きている

サラサラとした
夜風を浴びながら 僕は
ここにいない貴方に
何かを語ろうとしている

貴方は 今 ここにいないけれども
僕は ...
涙が溢れ出てしまいそうになる
そんな一人ぼっちの帰り道には
「上を向いて歩こう」と
みんな口をそろえて謳うけれど

見上げればちぎれそうな眼差しの星たち
あっという間に滲んで何も見 ...
誰もが知ってる地球のおもてに

人を殺すほどの理由がいつまでも消えない

かがやくみずべにふたりで着いたら

なんじかんも抱きあおう

傷ついたこころや

疲れた精神

汚れち ...
深緑の草むらだけが生きている
強い風が吹いた時
古い建物の2階 少年の頃のあの子が見ていた

「汚いね」澄んだ声が蘇る
「疲れたの」そんな大人になりたくなかった

まだ間に合うよ
あの ...
私の座っている椅子ごと
空間に旅する
もう姿をとどめない

いとも簡単にあなたが
私の肩に触れ
浴室を指させば
正確にいつもの時間

肉体のあることを思い出し
きしんでくる背中を感 ...
祭囃子を抜けると
そこに空白があった
二抱えはありそうな大きさで
私の祭りは勢いよく吸い込まれていった

振り返ると
ソースの焦げる匂いと
屋台の灯りがあった

外灯に虫が集まり
...
なにも空を飛ばない
なにも地に潜らない
なにも海を泳がない
なにも地上を歩かない

誰も舞台で歌わない
誰も舞台で踊らない
誰も舞台で奏でない
誰も舞台で演じ ...
一本の
JR線路記号のような白黒の紐で
するすると地膚におりたつ

口を開けた 函
一列の
七十億の

新聞紙(パルプ)が敷かれ
中をかさこさ歩きまわる
ひよこ一匹をさがす

...
馬鹿にされた悔しさ
加速する暴走
先祖伝来の不動産 
有価証券
貴金属の類
すべて換金した

その金を持ち
北アフリカの
マラケシへ飛び
文字通りマラを消した
いや正確には
付 ...
ふたりぼっちのさくらんぼ

みんなのはなしをきいている

そばであなたにみまもられ

やわらかこころをまもってる


きいろやあかやみどりの、ね

まあるいかわいいこころで、ね
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
妖精裕樹散文(批評...310/11/29 14:52
はじけてきえたしろいひめいwithin自由詩4*10/11/29 14:40
おしえてよ朧月自由詩210/11/29 14:32
カラフルなえんぴつがtutty自由詩010/11/29 13:14
私は誰?carax自由詩310/11/29 11:32
せかいのせなかせかいのせな...自由詩1010/11/29 10:38
めがねふきアズアミ自由詩010/11/29 8:52
中二の秋吉岡ペペロ自由詩310/11/29 8:41
別離の風景寒雪自由詩310/11/29 7:59
One by One (冬の星)アラガイs自由詩3*10/11/29 6:24
まいにち佐和川柳410/11/29 4:32
今年の冬はあったかいね森の猫自由詩7*10/11/29 4:20
いしき佐和短歌010/11/29 4:01
いつか好きでいれた頃番田 自由詩210/11/29 2:56
12月のマンホールのつぶやき自由詩310/11/29 2:55
とある人つよぽん@墨...携帯写真+...110/11/29 1:49
胎動細川ゆかり自由詩410/11/29 1:18
好きな美術家過去ログ倉庫10/11/29 0:56
最悪の女はだいろ自由詩210/11/29 0:53
冬が来る日の匂いと笑いとシホ.N自由詩210/11/29 0:44
貴方へJ.M自由詩110/11/29 0:13
下を向いて歩こうかのこ自由詩010/11/28 23:36
かがやくみずべに吉岡ペペロ自由詩110/11/28 23:25
時間旅行少女A携帯写真+...310/11/28 23:07
空間移動朧月自由詩210/11/28 22:46
空白 Ⅳ曲がり屋レオ...自由詩210/11/28 22:34
NAI(内)ホロウ・シカ...自由詩2*10/11/28 22:28
インターネット・ファクトリ (想起させるものに、忠実に)乾 加津也自由詩8*10/11/28 21:31
ギソク W島綺譚の章 ハイドパーク自由詩3*10/11/28 21:31
ふたりぼっちのさくらんぼ吉岡ペペロ自由詩110/11/28 20:25

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