いつかのビデオカセットテープを
君が夢で見ていた

くだらないたわいない歌を
酔っ払って陽気になった
調子っぱずれで
何これ?ww
何言ってんのかわかんねえww
おまえ、よだれwwww ...
空の横顔を
私たちはながめている

空はいそいでいるから
いつだって横顔

髪がさらさら雲になり
息がたなびく風になり
通りすぎたあとは
しっとりと夜になる

なにも言わぬ横顔の ...
133メートルの高さから毎秒1トンの水が落下する那智の滝。その天水が流れ込む海のあたりに温泉がある。
太平洋に向かって大きな口を開けた洞窟の風呂。忘帰洞という名前がついている。
目の前の岩礁で砕け ...
ホッチキスでそこかしこ、ぜんぶ
とめてしまって
空気穴だけ用意して
わたしの世界はありました

かまきりのたまごをみつけたんです
虫が嫌いなので水に沈めて
そうしてたまごは全滅してし ...
いつも生きていると
私は… 言葉もなく
ああ 良かった… 生まれてきて
そんなふうに… 私は 何故か
ぼんやりと そう思える
感謝や感動を感じる涙を、
僕は君にあげてるだろうか。

謝罪や恐怖を感じさせてる涙を、
僕は本当は見たくないんだ。

だけど、君はそっと涙を流すんだ。
僕に気付かれないように。

あ ...
ややもすれば返り血を浴びていた。返り血といったって、別段ぶっそうな話じゃなくて、たった今僕の目の前で弟が鼻血を出したのだ。鼻血にしてはなかなか見事なもので、僕の後ろの真っ白な壁が真っ赤に染まった。危う ... 減光の刹那から始まる気狂いをなだめる為の契約が必要、ショット・ガンが脳漿を撒き散らす幻想、不精の爪で肌を掻いて俺の身体は赤線だらけ、叫びを選択しない衝動は、そう、綿雪のように静 ... ウォーターがスライドする
くねくねした勢いを拝借して
水が滴る只の男は
彼女のビキニごと
たわわな胸に飛び込めば、
たわわんとキャッチで
ヘルプしてもらう。
鯉に恋して滝を昇り
勢い竜 ...
教会にいく日曜日まで
まだ何日間かあった朝に
ぼくはゆびさきにひとつ
ひとつ、あなたに纏わる
ことばをつけて
黒目の上にのせていた
瞼の裏側に一文字だけ
引っついて、痛がゆく
なっ ...
 七月     

プルトニウムの夏
音の無い朝
人の無い街を
私が歩いているのだとすれば
青い大気の海底を
もはや足に濃い影伴れて

日輪は黄金の鏡を向けて
絶対無関心の触手をば ...
1.

己れ、にだけ
忠実であろうとした女の
左腕は今朝 彼等の海へと
絡みついたままもげ 
その、断面からは黒く冷たい
叫びごえが鳴って
ロスタイムの合図とする

2.

...
考えすぎない
なんてできない

考えきる
こともできない

風みたいに
自由になりたい
なんて思ってるくせに
臆病者

風は
よく思われたい
なんて思ってない

見つめす ...
大きな石がゴロン
鹿威しの音
お茶でもどうですか?
カランと氷の音

学生が通る
8月までいるそうだ
やる気満々
若くていいね

隣の家の笑い声
風鈴の音
おじいちゃん家の
...
はらり ふらり と風の中をわいだめもなく歩きさまよいながら うんとこしょ とおもい腰を上げて 明日まで生き延びようと力をいれた
先はみえないほうがいい ましてや未来なんて
夢をみるのはいい
...
庭に咲く向日葵の陰で
雑種の犬が寝ている

鼻先に吹いた風は部屋に入り
指先や広げた時刻表の表面を涼しくして
再び外へと出ていく

真昼の駅、三等車に乗って
てんとうむしは出征 ...
よろこびもかなしみも風の中 五七五で開く小指は守れない約束に似て 一字字あまり

七七で括る言葉が見当たらず 無言のままで永久のさよなら
雨があがり
低くたれこめる雨雲のあいだの
ぽっかりと開いた空に 高い雲がみえた
高い雲は季節をさきどりし
未来を映すように 夕映えに染まる
雨雲はいまをあらわし どこまでも地平の果てにひろが ...
ただ話をきいてほしいという
おそろしいことを
いわざるをえないのなら
かおをかえりみたならば
はだが
としとともに
うつくしさを
うしなう

すくいようのないものを
なんでも持っているひとっていいよね。
と、友人が言うので、
たしかにそうかもしれないけど、なんでも持っているひとを見たことがない。
と、返した。そうしたら、
あなたは、なんでも持っているじゃな ...
カタカタと鳴る

眠れない夜の四脚の貧乏ゆすり
床に喧嘩売って

チクチクと唸る

眠れない夜の二針の歯痛
壁にドリル打ちこんで

ザワザワと嘆く

眠れない夜のこんにゃく ...
魚焼き網と食器桶をハイターに漬けて、便器とあらゆる排水溝にそれ用の洗剤を流し込む間に、うちじゅうの床を拭く。鏡とテレビとパソコンの埃を柔らかい乾いた布で磨いたあとで、便器とあらゆる排水溝とハイター ... 今朝がた夏を刻み終えた男の全身を漂白してベランダに干したところだと云う 
熟すことも腐ることもなく ただ 秋がくればカサカサと鳴るだろう 
できることなら、血の匂いのしない図鑑をくれ 魚鱗 ...
ひとりじめする贅沢と
分け合える幸福

ナナ、ぼくたちは、
ひとりでは幸福になりにくいみたいだから

壁の白さに飽きたら
青空のしたに降りといで

ナナ、
世界は用意されて ...
  身構えないで
  かなしみは空のように
  僕たちとともにある
  あるときは透明に
  あるときは責めるように



  手放さないで
  よろこびは風船のように
  ...
港町の浜辺に面した食堂
浜辺の見える出窓に置かれた
古ボケた大きなラジオから
流れる昔のエレジィは
淋しく悲しい旋律で
波止場につながる道沿いを
黒いショールに包まれた
港のおカマの頭上 ...
夜が来るほんの少し前
西向きの部屋には
橙がふんだんに降り注ぐ
紅く
熟れた
それから

耳に
届くは
貴方の声

今宵
貴方の
その腕に

強く
抱かれ
夢を見る

熱く
触れた
それらは

共に
激しく
溶け合い
...
余生を愉しむ老人を
嗤う蠅がぐるぐると
周りを旋回し始める
し!しっ!死ィ!

彼らはセイメイ意地装置なんかを使って
きっとしぶとく生き続けるのでしょう
代わりにワカモノを差しだした ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
真坂木自由詩3*11/7/6 11:07
空の横顔朧月自由詩111/7/6 9:50
帰るところを忘れてyo-yo自由詩3*11/7/6 5:50
たまごc自由詩311/7/6 4:53
人間の一人番田 自由詩111/7/6 2:42
あたたかい涙。狠志自由詩111/7/6 1:32
散文詩_110620.txtもしゅ自由詩111/7/6 1:27
愚劣な牙のトランジスタホロウ・シカ...自由詩2*11/7/6 0:33
ナツ男電灯虫自由詩311/7/6 0:23
空白にかえるズー自由詩3*11/7/6 0:12
1敗1勝salco自由詩5*11/7/5 23:12
ロスタイムDNA自由詩311/7/5 22:41
はにかんだ風朧月自由詩211/7/5 22:37
のんびりまったりペポパンプ自由詩4*11/7/5 21:06
風の中たそがれ龍生自由詩011/7/5 20:33
冷麦たもつ自由詩411/7/5 20:30
自由律俳句たそがれ龍生俳句1*11/7/5 20:24
矛盾なく日々に寄りそう ウソホント 哀れなだけの相思相愛村上 和短歌311/7/5 20:09
帰り道寅午自由詩111/7/5 19:41
36自由詩111/7/5 19:33
よく訓練されたウエイターはるな自由詩611/7/5 18:44
眠れない夜に乱太郎自由詩12*11/7/5 18:32
捨てるのことはるな散文(批評...511/7/5 18:23
サマー・ヴァケイションDNA自由詩411/7/5 17:29
分け合うはるな自由詩311/7/5 16:10
空と風船草野春心自由詩2*11/7/5 16:04
鴎ー野良猫その1の上空ー……とある蛙自由詩6*11/7/5 11:39
打ち捨てられた橙にれもん自由詩611/7/5 11:04
りり自由詩2*11/7/5 6:54
返り咲きの幻想c自由詩011/7/5 4:34

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加筆訂正:
ナツ男/電灯虫[11/7/6 0:41]
最後の一行を修正しました。
野良猫その1/……とある蛙[11/7/5 11:28]
少し加筆
5.51sec.