人々が己を捨て去る夜に
僕は一人で酒を飲んでいる
誰もいない夜更けに
風が話しかけていった・・・
もう野良猫にも相手をされず
僕の孤独は極まってしまった
職場の皆からは嫌われて
...
差していたビニール傘には
雨が滴となって付いていて
細く包めるときに
水となって手に拡がり付いた。
とりあえずズボンの生地で拭ったら
沁み跡として残った。
湿気を帯びた空気の中
黒髪で太 ...
猫はまことに、遊び上手である。
部屋の隅に落ちていた、萎んだ風船さえも
小突いて、追って、じゃれている
僕も日常の些細なものを見つけて、遊びたい。
曜日を欠落させる夏のさなかで
缶ビールが俺たちのかわりに汗をかいている。
シャワーでも浴びてきたらどうだ
俺はバスタブに飛びこむように
川にダイブする
思ったよりも流れは急だが
手頃なテト ...
布団に入った妻が
すやすやと夢を見る頃
すでに世を去った
妻の母さんの面影は
安月給の{ルビ婿=むこ}を祝福しに
何処か遠い国からやって来る
机上の花瓶に咲く
あふ ...
ぬらぬらと吸う君の不定形に誅された
垂らして摂取するよく冷えた朱い食材
熱帯夜窓も開けず朝迄君を詠み尽くし
何故痛くするの?に精一杯応える暴力
快楽物質《Endorphin ...
どこにいても 何をしていても
ゆるがないものを持って
「根っこが生えるような家をつくりたいのです」
と、僕は大工さんにお願いするのです
いつでもどこへでも旅立てるようなものしか
置 ...
姪
七月まで腹の皮一枚隔てた彼岸におり
去年生まれた赤ん坊が
今年はそろそろ歩き始めて靴が要る
靴!
おお、八時間の惰眠と十六時間の覚醒とを
等価交換でちり紙交換に出してしまった
...
通勤
自転車こいでせかせかと
毎朝の四十分
先日
夏の風がロングヘアーをするりと撫でました
最近
どこかで草刈りしてるにおいがします
庭師さんが長い三脚を担いでいます
どうしても
ゴ ...
カーブミラーにうつる道が
ふと現実でない方向を示す
そんな気になる夜明け前
労働を始める人と
労働を終えた人がすれ違う
そしてこの道を
ただゆっくりと歩む老人は
人生の終着へと向かっ ...
深いため息のあと
胸のあたりが
ボコンッてへっこむ
もとには戻らない
踏み潰した空き缶みたいに
...
最近、ぐだぐださが、よりいっそう重いです。
美術教室であまり集中出来なかったり意識が飛んだり(解離)、
しないといけないことはたくさんあって、したいことも一応ある。
のに。
自己嫌 ...
別の生き方があったと思う
キット
設計図に忠実に従って
組み立ていれば
はじめに
描いた
チェックしていたルートを
忠実に
道を挟んでいる
道の外にある世界を散策してみ ...
砂塵が舞う
...
人はなぜ生きるのだろう
私は 眠い 今日も
そして何もすることもなく
眠るだけ
囁くような
耳元で
部屋を抜けて行く、風の
足踏みの音
甲州街道を過ぎた頃だろうか
君の走る跡を
閉じた瞼の隅で追う
雨の匂いが止まない日にばかり
鈍い痛みを思 ...
思念が光子を遥かに超えるって
ずっと昔にわかったっていうのに
あえてこうやって手紙を書くなんて
なんだかちょっと照れますね
でもいつか会いたいね
なんて想いあったりして
会えなくたって ...
結わえる
眠り
と
花を待つ
夢
ふれているのが
すべるような
くろであって
電車がトンネルを抜けるスピードでかたちづくる息
すいこまれるひかり
に ...
いつも躓く丘の上の
崖の縁に私を積み上げていく
こんな季節でも不思議と崩れないもので
いつしか、
見上げるほどの、わたしになっている
いつからこんなことを、と
通りすがる誰かに聞い ...
変化を求めて
何かを追い求めて
求めて、求めて
いざ変わってみれば
元に還りたくもなって
手遅れになって
地層のように
むかしを見返せたら
いいのに
なんてわがままで
それでも
...
右手の人差し指が
鍵になってしまった
どこの鍵だろう、と
合いそうな鍵穴を探すけれど
鍵の要らない穴しか見つからない
ふと鏡をみると
自分のおでこのあたりに
それらしき穴があ ...
リトマス紙のような自分を
ときに
あきらめる
深呼吸して穴を掘る
王様の耳はロバの耳
王様の耳はロバの耳
あの日以来
つきあうようになったさまざまなものたちと
つきあう ...
軽蔑を受ける身が苦しいといいながら
だんごばなだったりするのは
どうなのか
かくしたり
すれば
ぬので
いま
鏡に なにか映った
鏡に 誰か映ったよね
部屋には誰もいない
僕以外は誰もいない
なんだろう なにか
なんだろう 誰かがいる
いま
鏡に なにか映っ ...
灰に帰したポエトリーと
そのそばでかすれた
老い始めたおとこの歌声
ほぼ消えた足跡を記憶の片隅で
なぞるように
歌って
なぞるように
雨が降り続ける ...
{画像=110618182721.jpg}
ふと目を覚ますと聞えて来た
あれは風の音!?
水を跳ね飛ばし走りまわる車の音
でも遠くうねっている潮のような音だ
風にもまれる木々の音に交じっ ...
こんな日はいつも雨が降っている
遺影で笑う人を
私はあまりよく知らない
よくある失敗談で
食べてしまうというお焼香
やり方は知っている
でも実践は小学生の時以来だ
少しどきどきし ...
それっぽい朝に
それっぽく目覚めた
鏡に映るのはうんざりするほど
それっぽい僕だ
午前はそれっぽい本を読んだ
正午に池袋へ出て
君とデートを ...
世の中の
悪という悪
成敗し
わたしの何やら
不敵な笑い
私の
脳天
ゴー
という音が
響くのです
全て
貫く
ゴー
という音が
響くのです
明日に恐怖し
昨日に焦がれ
私の
脳天
ゴー
という音 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜更け
yamada...
自由詩
3
11/6/19 17:31
隣の雨
電灯虫
自由詩
7*
11/6/19 16:30
遊心
服部 剛
自由詩
1
11/6/19 13:35
keep the light
プテラノドン
自由詩
1
11/6/19 13:29
母の面影
服部 剛
自由詩
5
11/6/19 13:28
夏/エロス
かめたろう
自由詩
0
11/6/19 13:21
家
とろりす
自由詩
2
11/6/19 12:54
姪
salco
自由詩
7*
11/6/19 10:34
_
こころゆくま...
自由詩
3
11/6/19 9:54
世界は眠りから始まった
朧月
自由詩
3
11/6/19 9:16
ナニカほかノてヲ
くゆら
自由詩
1
11/6/19 5:09
ヒマラヤ。
榊 慧
散文(批評...
3
11/6/19 3:24
且つ断層
北村 守通
自由詩
2
11/6/19 2:44
コンバ・ドゥ・レーヌ
TAT
自由詩
2*
11/6/19 2:24
サンマリノの夕暮れ
番田
自由詩
0
11/6/19 2:09
素描
山中 烏流
自由詩
1*
11/6/19 1:16
宇宙の逆端で空を見上げている会ったこともない愛しい君へ
かめたろう
自由詩
1
11/6/19 1:07
夜と歌
madyaw...
自由詩
2*
11/6/19 0:35
追想
霜天
自由詩
6*
11/6/18 23:44
へんか
中川達矢
自由詩
4*
11/6/18 22:56
鍵穴
たもつ
自由詩
11
11/6/18 21:51
深呼吸して穴を掘る
さかな
自由詩
3
11/6/18 19:27
222
6
自由詩
1
11/6/18 19:13
Someone In The Mirror
北大路京介
自由詩
15*
11/6/18 18:40
路地裏のはげしい雨にまぎれて
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
11/6/18 18:37
目覚めは雨音の中
beebee
自由詩
14
11/6/18 18:26
あなたが生まれた時、あなたは泣いて、周りの人は笑っていたでし ...
村上 和
自由詩
7
11/6/18 18:22
それっぽい一日
草野春心
自由詩
4+*
11/6/18 17:07
義・不義
日紫由
自由詩
0
11/6/18 15:10
音
りり
自由詩
4*
11/6/18 14:35
3490
3491
3492
3493
3494
3495
3496
3497
3498
3499
3500
3501
3502
3503
3504
3505
3506
3507
3508
3509
3510
3511
3512
3513
3514
3515
3516
3517
3518
3519
3520
3521
3522
3523
3524
3525
3526
3527
3528
3529
3530
5.1sec.