あの人から知らせが届いた。
何度か二人で逢った事もある人。
「入籍したの。名字、変わっちゃった。」
バカヤロウ、世の中のバカヤロウ。
世の中は悪くないんだけども、そうつぶやいた。
手元を離れた前葉体。
肩に乗せたハートの風船人形。
軽めの空気を含ませて
形いっぱいに想いを馳せてみる。
白ける一歩手前の緊迫が
青褪めてしまいそうになった。
平常に合わさるための ...
日が暮れて
大勢の人が家に帰った
私たちは研究棟を出て
砂浜に下りる
波ひとつ立たない
海を眺めながら
思い思いに飲んだ
ソルティ・ライチ
軽くステップをふみながら明日への渾身のほほえみを放ちながら
わらっているのか哭いているのかなどどうでもいいとなりふりかまわずにあっけらかんと夏の雨上がりの空にそらぞらしくかけっこ
コーラを飲み ...
かわいそうね
かわいそうね
きみはもういないのね
ぼくは天才だから
かわいそうね
かわいそうね
きみをみているとかなしくなる
ぼくは天才だから
高い山にのぼってね
そこか ...
【アカマきつね】
そのお社は
今は大きなスーパーの駐車場になっていて
たくさんの乗用車が窮屈に並んでは
ふうふう息をついています
(アカマきつねです)
蝉の声が木々に焼き付く田 ...
張り巡らされた白
落ち着きのない床
僕に迫るトイレ
階段から落下
きのうみたよ
ここでみたよ
ガムでくっついた足跡を
蚊に刺されたの
それはあかいの
それはかゆいの
掻 ...
ピアノたんたかたん
ぼくはひけないしうたえない
楽譜もよめないまま
ここまできちゃったのです
のぼりつめたの?
おちぶれたの?
ここがどこだかわかってる?ふりをして
とおくをみつ ...
赤紙が家に貼られている
眇の老人が萎れた体を斜めに
ぽつねんと家を見詰めていた
少し離れた泥溜に立って
観察する事にした
男は死んだ祖父に似ていて
木から彫り起こしたかの様な
固く艶 ...
Hello
不運にもこの詩を読むことになった方々
ゆっくりしていってください
結論から言うとね
今の私は何もかも面倒になって
ただ文字を書いているわけよ
初めは うむ なんと言った ...
・
うちのトイレにはアインシュタインが住んでいる
排泄する度べろべろと舌を垂らしながら
私を蔑んでいる
.
私が眠りにつく前に
息子の顔に二、三度キスをするのだけれど
息子の ...
ゆらりゆうらり器がゆれる
ゆうらりゆらりひとが揺れる
揺りかごに目いっぱいの笑顔を詰めて
仲良く楽しくひとは群れて
それ以上の何を望むかと
器がゆれている
名台詞に酔ったひとが揺れ ...
一層の静寂
見詰め合いの中
答えを出すのは何時も君
本当の終わりを呼ぶ声は
まだ愛する者の声
割り箸がパキンとナナメに割れそうになって
熱いヤカンから注ぐゆが、みるみる
カップ焼きそばの容器から溢れそうになった
さっきから窓の外でかすかに鳴っている
サイレンの音が着実にだんだ ...
。キオスクの脇をくぐり抜け、SKSNに乗りこむんだ。
重い体を動かして、軽い心に近づける。
溶けてく景色は、ゆるやかに刻むリズムに歩調をあわせる。
溶けてく心は、西に向かって先に行く。
ス ...
前の街で
俺は淫売宿のいかがわしい玄関口で
夕立に打たれて濡れながら歪んだ
恐ろしいほどの雷は
地上の何物かを鷲掴みにしようと
空から腕を突っ込むが
本当に一握りの無辜の生命を食い物にした ...
君と交わした…
何万語という言葉は…
もっと素敵に…
なれるようにと…
思い紡ぎだした…
おまじない
その真意は変わらない
だって…
僕は今でも…
君の味方やもの
うんと薄くつくったカルピスは母のワンピースに似て少しかなしい
ゲリラか。
なるほど。
奇襲で敵を混乱させる戦闘員。
なるほど。
首相夫妻は
何を言っているのか
自分たちでわかっているのか
首相にとって
敵とは誰か
味方とは誰か
こ ...
ペッシャンコの蝉が
歩道に転がっていた夏の朝
甘臭い生ゴミの袋の横に
カラリと乾いた屍一つ
カラッポの中身で七日間
うるさく喚いた命の遺したモノ
おい おまえそんな空しい姿になるため
...
{引用= (くらげ)
湖を深みから引き裂く、かなしむことの発光。
(ねむり)
音へと落下する胡桃へ
と落下する井戸へと落
下する空へと落下する
...
西の夕空に地震雲
タツノオトシゴみたいな地震雲
あたまのとこに虹かかる
きみの住む町とは反対の
西の夕空に地震雲
それだけでやすらかな胸
西の夕空に地震雲
タツノオトシゴみたいな地震雲
...
‥ばかやろう‥ と言ったままの或る日
そのひとは入院して帰らぬヒトになってしまった 。
胸のなかに打ち込まれたまま
杭はいつまでも剥かれた棘のように
静脈を突き刺してくるその痛み ...
大塚のベーカーズは静寂に満ちている。
パン屋とイートインコーナーが隣接するその店は、むかしロッテリアだった。
幼かった私は、子供のいない都会のファーストフード店で心ぼそかった。
ホームレスが ...
何もしたくはないのだと私は思っていたのかもしれない。誰にも声などかけられたくはなかった。死にたいという気持ちだけが、何よりも強くなっていたのかもしれない。芸術の可能性などありえないということが私や ...
どれだけ昔のことかは覚えていない
数か月前か、数年前か、数十年前か
或いは全てが幻だったのか
心地よい眠気を振り払うと
そこは真っ白な世界で
まだ何も許されていないことに
僕達は柔らか ...
カミナリは奇跡だ
カミナリの数だけ奇跡があるんだ
さっきまでの天気がうそみたいになる
カミナリは奇跡だ
カミナリの数だけ奇跡があるんだ
湖の花火
湖のもに光り漂い夕暮の花火大会家族ととも
夕焼けの鮮やかに映え今宵楽し風の吹きいる湖畔に坐して
街の灯がくっきりとしてあと数分打ち上げ花火の始まるを待つ
子の夢と親の ...
宇宙の年齢から考えると
三日徹夜しようと
二日も続けられなくても
五十年没頭しようと
なにもしなくても時間をかけても
おなじことなのだ
おなじ一瞬のことなのだ
...
恋すると 自分に言い訳が多くなる
恋すると 今日が終わってほしくなくなる
恋すると 明日が待ちどおしくなる
恋すると 涙がでる
恋すると 恋って字にどきっとする
恋すると
こ と い ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おとしごろ
トキハ スス...
自由詩
5*
11/8/9 20:41
形状記憶なこころ
yuugao
自由詩
3*
11/8/9 20:30
ソルティ・ライチ
春日線香
自由詩
1
11/8/9 20:05
はらはら
たそがれ龍生
自由詩
0
11/8/9 19:38
kiri
ゆうと
自由詩
2
11/8/9 19:33
きつね 二題
オイタル
自由詩
6*
11/8/9 19:33
THE CLOSET
ゆうと
自由詩
1
11/8/9 19:30
リハーサル
〃
自由詩
4
11/8/9 19:26
或男の家
長押 新
自由詩
1*
11/8/9 18:57
たまにこんなことない?
小川麻由美
自由詩
2*
11/8/9 18:50
アインシュタインの罠
ゆるこ
自由詩
3
11/8/9 18:35
器の中
sya
自由詩
0
11/8/9 17:36
まだ愛する者の声
徘徊メガネ
自由詩
5
11/8/9 16:27
マヨなか。
ツ
自由詩
3+*
11/8/9 14:23
旅行、今週末のミライ予想。
yyyymm...
自由詩
1
11/8/9 13:01
履歴 ー野良猫3・5ー
……とある蛙
自由詩
10*
11/8/9 11:43
おまじない
清風三日月
自由詩
1
11/8/9 11:10
母
はるな
短歌
2
11/8/9 10:59
あきれて詩にもなりゃしない
眠り羊
自由詩
1*
11/8/9 10:09
蝉の泣く
相差 遠波
自由詩
7*
11/8/9 10:04
闇へのコラージュ
草野春心
自由詩
1*
11/8/9 8:30
地震雲
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
11/8/9 7:22
片遍路
アラガイs
自由詩
8*
11/8/9 5:35
大塚のベーカーズ。
そよ風
自由詩
6*
11/8/9 2:04
自分の脳みそを信じる
番田
自由詩
1
11/8/9 1:20
遠近感
智鶴
自由詩
1
11/8/9 0:25
カミナリの数だけ
吉岡ペペロ
自由詩
2
11/8/9 0:18
湖の花火
生田 稔
短歌
2
11/8/9 0:10
時間をかけて
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/8/8 23:50
恋をすると
朧月
自由詩
5
11/8/8 23:19
3378
3379
3380
3381
3382
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
3392
3393
3394
3395
3396
3397
3398
3399
3400
3401
3402
3403
3404
3405
3406
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3408
3409
3410
3411
3412
3413
3414
3415
3416
3417
3418
加筆訂正:
どこかの誰かへ
/
健
[11/8/8 23:48]
タイトル変更 (「宛先不明」から)
4.99sec.