デイサービスに初出勤の日 
助手で乗った送迎車の窓外に 
前の職場の老人ホームを去る時 
手を握りあったお婆さんが散歩道で 
杖をつき、せっせと坂を上っていた 

( 僕も、新たな日々の坂 ...
「人生は、まさかという名の坂がある」 
ある日、同僚は言った。 

愛する{ルビ女=ひと}と結ばれた僕は 
30年住んだ実家を出て 
12年詩を朗読していた店が閉まり 
10年働いた職場か ...
「どこにいる?」
誰のしわざだろう

  (どこにいる?)

有限のたましい


絶対音感の人の指先が
たくさんのたましいの呻りで
にごってゆく
そのとわの中で
その
  と ...
八年まえのおとといに行くと

そこはパラレルワールドで

八年まえのおとといそのものではなかった

すこしちがうおまえが車を降りて

ぼくのマンションに入っていった

ごくあたりま ...
独りになりたくて
そんな夜があって

そんな夜には
鏡越しに見える現はいらなくて

吐き出す術をも知らずにいて

まるで深い井戸の闇から
遠く彼の空の幻を見ているようで

人 ...
オナニー、それは甘く       
シコシコッ

オナニー、それは強く       
シコシコッ

オナニー、それは激しく      
シコシコッ

オナニー、それはすばやく(ばれな ...
○電車――走る匣体。棺。中には死人が詰まっていてぼくたちはホームと電車の隙間の21mmを各々の足で越えることで死と生を繰り返す。


○ポニーテールの幼女――黒のギンガムチェックのワンピースに黒 ...
取り付け可能な器具で
是非、この胸の部分を開けてやって下さい。

使い覚えのない器具で
どうやって開いてやればいいのです?

(同席、同罪の)
私は客でもあり、進行役でもあります。
こ ...
有給休暇(というか、夏休み)をなんとか2日取り、
新幹線に乗って、
ある地方都市のセクキャバへ出かけた。
どうして、駅弁というのは、
列車が動き出さないと、開ける気にならないのだろう。

...
なんでおまえが

あんなおまえになれたんか

おれわかってん

おまえのこと

おれが愛してるからやろ

おれの愛につつまれてるからやろ

だからあんなおまえになれたんや

...
曲がり角でぶつかるみたいに
言葉たちに出会って

だからページはいつも
四角くなっている

その扉をあければ
いつかゆけると信じ
夢を手放さないよに
手のひらぎゅっと握る

あの ...
夏のひかりがきらきらしている

微風にみどりが揺れている

存在には影が寄り添っている

音だけが聞こえない

空の水いろが黙っている

雲がこころのように浮かんでいる

外界まであとすこしの

白い ...
人の事は考えない
自分が良ければいい
威張り腐り
仰け反っている

権利を主張し
自分は義務を果たさない。
文句ばかりいい
必要以上に求める

感謝、お礼、労いも言わず
人を命令 ...
道路を誰も歩かない
灯りは全てを照らさない
私は少し後ろめたい
自習室から、逃げ出して

空には蝙蝠
お前だけ
地には人間
私だけ

悲しい訳じゃないけれど
苦しい訳でもない ...
芝生の匂い
犬の毛
麦畑

太陽の光
パンケーキの
メープルシロップ

BGMの音
テレビの声
シオカラトンボ
ウォークマン、買いました。
という非常に唐突感の否めない書き出しで恐縮です。
何故買ったのか、ということにつきましての詳細は省略しますが、端的に言いますと、我が家のコンポはリビングに1台と娘の ...
I'm good.
You're wrong.
You must change!
I don't change.

I'm supervising you.
I'm exceeding y ...
エンマサマに舌を抜かれて一番困ることは
ともだちの味がわからないこと
手が勝手に増えたり
シナプスが複雑になったり
全部 ひとりぼっちになること

おじぎをおしえるおかあさん不足
そんな ...
  一輪のすみれを
  花のところだけ切り落とす



  いとしい{ルビ女=ひと}よ
  きみの優しさが
  どこまでも悔しかったからです
コーヒーカップ

ポケットに挿したペン

ネクタイ



ワイシャツの裾




目なんて、

見れないの
錆の浮いたガス栓を少し捻ったのは
標本が見ていた
リノリウムの床を上履きで踏みつける
よそよそしい靴音

思い出の中にある理科室では
夕方がひどく長引いていて
折れてしまうんじゃないかと ...
君は花火をみましたか

背中にかくれてりんご飴

綿菓子クレープかき氷

金魚はうしろで掬えない


君がいて夏のよる

お祭りさわぎの胸のうち

花火がしずかに打ち上がる
...
誰かに手紙を差し出したい
秘めた恋心を
白い便箋の罫線の間にそっと忍ばせて

誰かに手紙を差し出したい
今朝咲いた朝顔の欠伸が
黒いインクの文字から聴こえてくるように

誰かに手紙を差 ...
兎よ 緑野を駆けよ
波頭を思わせる草の中を矢のように
丘の向うにある青空の方へ

我等の屍は地層の奥に
罪の証は幾星霜を経ても消えず
ああ せめて夢見る事を許されるなら
兎よ・・・

...
こころの中に海がある

いくつかの海流も流れている

灯台へ続く道は
岬を縫うように走っている

海峡を渡る風は
わずかに強く吹き雲を散らす

僕は背中の軽い荷物を感じながら
ゆ ...
 彼らはその砂場にしゃがんで砂をつかんでいた。だれに聞いても、いつから彼らがそこにいたのかは分からなかった。それほど長い間そこにいたのだった。砂場は白いコンクリートのふちに囲われていた。そのふちは公園 ... カラヴァッジョ
光と闇の迫間に浮かびああがる人物
ダブリンの教会に浮かび上がるキリストの捕縛
400年もの間の行方不明の光

あり得ない光と闇のコントラスト
グラデーション無しの光の隣
...
ありの行列は
時間の砂をせっせと運んでゆくような
そんな気がして、わたし
のどが渇きました

真っ白、とは言い難いミルクを
すっと飲み干せば
胸の時計は
狂いはじめます、やわらかに ...
冷蔵庫の中から
あなたが出てきて
おとなになりたかった
と訴える
こんな夜には
ビルよりも背の高い
おとなになりたかった
おとなになりたかった
月が落ちると
どこかで首が落ちる
水槽に毒を溶かすと
呼吸が苦しくなる

わかっていた
世界はつながっている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
声援服部 剛自由詩411/8/4 23:40
坂の上にて 自由詩411/8/4 23:27
夜景・死に水ピッピ自由詩311/8/4 22:53
タイムマシン吉岡ペペロ自由詩011/8/4 22:44
ひとりごともずず自由詩111/8/4 22:26
オナニーについて語るときも僕はオナニーしているということ花形新次自由詩011/8/4 22:23
Note.士狼(銀)自由詩4*11/8/4 21:39
取り替え、付け替えyuugao自由詩2*11/8/4 21:36
換気扇は回るよ、あの日の風車のようにはだいろ自由詩411/8/4 21:30
そやろ吉岡ペペロ自由詩011/8/4 21:30
すき朧月自由詩311/8/4 21:15
音のない夏吉岡ペペロ携帯写真+...311/8/4 21:01
anti Nペポパンプ自由詩2*11/8/4 19:27
息を吐いて青井とり自由詩011/8/4 19:17
日曜日ペポパンプ自由詩2*11/8/4 19:07
ウォークマン買いました 第一回「一発屋ビリー・ジョエル」たもつ散文(批評...8+*11/8/4 19:03
Who's bad?ペポパンプ自由詩1*11/8/4 18:57
優等生伊月りさ自由詩411/8/4 18:30
すみれ草野春心自由詩511/8/4 17:47
視線一酸化炭素自由詩111/8/4 17:42
カーテン月見里司自由詩011/8/4 16:48
君は花火をみましたか小鳥遊儚自由詩211/8/4 15:57
誰かに手紙を乱太郎自由詩26*11/8/4 15:46
兎よ相差 遠波自由詩6*11/8/4 15:46
海を感じる梅昆布茶自由詩411/8/4 15:31
その立体はわたしたちの団地を支配していたリンネ自由詩111/8/4 12:53
天才……とある蛙自由詩6*11/8/4 12:28
静かなまぼろし千波 一也自由詩4*11/8/4 11:48
エンカウント春日線香自由詩1111/8/4 9:19
世界はつながっている自由詩011/8/4 9:18

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