ちーちゃんの誕生日の朝
いつものように洗濯機のスイッチを入れる
昼前には電話をしよう
生まれてきたことをお祝いする日だ。
ぽかんと夏空がおおいかぶさり
蝉は式典に関係なく鳴き ...
きょう、一日
ジャンプを読んでいただけだった
雨が降っていたし
だれかに会いたくなかったし
馬鹿みたいだ
本棚の辞書をひけば
こんなにも近い ...
感情の変化があって
崩れた形が穏やかに丸まる
雲の糸が矢のように走り
ときどき狼などが鳴いたりして
奇抜な明るさだ
刃物のように全身が透けて見える
妖艶さは封印され
風が血の臭いを運 ...
朝がやってきて、俺を食った。俺は神を見上げて呟いた。「お前がこうしたのか?」「お前がこれを指令したのか?」と。神はひとつにやっと笑って「そうだ」と大気に呟きかけた。それは雨となって俺に降りかかった。「 ...
着信音
淡いブルーの光
点灯
はい、もしもし。
駅前の大通りで
時差式の交差点で
地下街へと降りる階段で
すれ違う
たくさんの人たちは知らない
私がこ ...
がらんどうの僕の胸に
柔らかにきみがふくらむから
メールではなく
涼しい便箋の手紙を送ろう
ああ、住所をしらない
しらないから
ギクシャクしちゃう
もっと練習しておくんだった
いろ ...
あなたが
あんまりにも
潔く笑うので
わたしの胸に
轍ができた
そうしてそのうち
深い森になった
ピルキュルと
遠く鳥の飛び交うのを聞く
重ねて飼い犬らの間歇的な
へだてて呼び合う吠え声が
窓は笛の穴ともなって
聞かせるつよい南風
〈なにものでもない耳の人間〉
例 ...
にゅうどうぐもをみて
しょうじょはいった
みんな
しんでしまったんだ
なにとみまちがえたのだろう
しょうじょもまた
そらたかくきえていった
ひつじぐもがうまれるこ ...
かんぜんたいは
ありとあらゆる
条件を
かね備えて
きぜんとしている
が
唯一だから
さみしい
というおもいを
知らないでいる
ふかんぜんたいは
ありとあらゆる
条件が
あり ...
そろそろ塾から帰る時間だ。
慌ててエプロンを外し、玄関を出る。外は真っ暗だ。ついこの間まで湯
の中を泳ぐような暑気に買物も億劫だったのに、もう星光のような風がそ
よめいている。
勤め人の ...
大阪は通り雨が激しかったけれど
折りたたみ傘を持っていた
それを微笑みながら商談していた
あなたにあんな暴言を吐いたのに
あなたからの着信を見つけると
我慢しきれない ...
夏のお空は賑やか
雲の鯨が群なして
北さしゆっくり泳いでく
夕べ摘まれた胡瓜はポリエチレンの中
萎れた黄色の花を畳んで重い体をしんなりと
むらさきの影踊る無人販売所
朝の優しい静け ...
貴女からの愛を汚したのは
俺だ
心が大切だ、
なんて大人のふりして言っておいて
心もあれもこれやも
探せなくて狂ってゆくのは
俺だ
助けて欲しかった
気づいて欲しかった
四ツ谷駅で
...
繰り返される日々の只中で
長い間{ルビ蹲=うずくま}っていた私は立ち上がり
澱みきった自分の姿に
力一杯ひとつの拳を、振り下ろす。
言葉にならない叫びが
青い空の鏡を、震わせる ...
一日の仕事を終えて家に帰り
コンセントの穴から
線をつないで
充電器に、電話を置く
旅先の長崎で出逢った
お爺さんがくれたマリアのメダイを
両手に包み瞳を閉じて
僕はソ ...
目をとじて
しずかにとじて
名前を思い出しなさい
あなたが
その目をあけたとき
そこにいてほしいひとの
名前を思い出しなさい
それが出来たら
独りぼっちはもう終わり
...
またやってしまった
自殺するしかないようなことなんて
そう滅多にあるものでもなかろうに
またやってしまった
心をください
生きていることが
夢見ていたことと
...
馬の背に乗り駆けるは姫か
囚われの君そなたはおのこ
牢獄の窓には月が射し
枷を鳴らしてうずくまる
姫は剣を携えて
光る光る蛍の様に
向かう先には地獄があるか
だが
駆け ...
...
AMラジオから
夏の闇が聴こえる
海底の暗さで
肉の声をこぼしている
戦争終結の蝉しぐれに
あやしい火が灯る
幸福を蔑ろにする愉楽か
AMラジオから
夏の闇が聴こえる
俺よ、この世の汚濁よ
ビルを探せ
階段を見つけろ
屋上にたどり着け
そこから身を投げろ
コンクリートに散れ
俺よ、この宇宙から消滅しろ
神聖な書物
めくり読む君
精霊か聖母か 目に映る
ゆっくりとページを閉じた
僕にほほえみかける
恋に落ちていたことに気付いたけど
手遅れだ
熱い思いに神も人間もない
等しく悩む神聖な感 ...
どこへ行こう
あなたとはなれて
ひとり
さびしいよ オレ 単身赴任
と、言ったら
みっちゃんも
さびしい
と、
涙をいっぱいにたたえて
うごかない体をふるわせて
白く
...
動く石ころを
温められるような気がして。
場面の一部には
通りすがりに
志が引っかかることがある。
意中に収まることであるなら
延長されるべき場面とされ
その場に長く止まろうとす ...
湿った土を
裸足で踏んだ
ご覧、雨の忘れ子は
きらきらひかる
柔らかい光は
あの夜を透かして
私までもを見つけた
まだ朝なの
もう、朝だよ
耳をか ...
ふと見上げたソラ
あの日と同じで
だけど違うんだね
変わらない
微笑み一つ。
ゆるやかに増す
幸せ一つ。
昨日と今日と明日と
キミと一緒にソラの下
キミと ...
辛い暗い過去を
君も思い出してごらん?
君が見なかった暗い暗口を
君も振り返ってみよう・・・
あの日、言い出せなかった言葉や・・・・
あの日、夕陽に煌めいていた小石達を・ ...
道に紙が落ちていた
人の名前が書いてあった
知らない名前だった
畳んでポケットにしまった
家に帰って紙を広げた
十分経っても知らない名前だった
ひどく蒸して
退屈な夏だっ ...
火力発電所、はんたーい!
ということは
ピントがズレている
でも、
どのピントから
ずれているんだろう
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝・七時五十三分
たりぽん(大...
自由詩
7*
11/8/6 8:59
勇気
草野春心
自由詩
1
11/8/6 8:07
満月
花キリン
自由詩
0
11/8/6 8:01
神についての四つの散文詩
yamada...
自由詩
0
11/8/6 5:24
言葉を、ありがとう。
村上 和
自由詩
5
11/8/6 3:07
お願いジュール
佐野権太
自由詩
5*
11/8/6 2:30
轍
はるな
自由詩
6
11/8/6 2:27
耳の人間
シホ.N
自由詩
3
11/8/6 1:56
雲隠れ
小川 葉
自由詩
3
11/8/6 1:44
ふかんぜんたい
中川達矢
自由詩
7*
11/8/6 0:55
待子さん
salco
散文(批評...
3*
11/8/6 0:27
微笑み
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/8/6 0:11
ほら、
salco
自由詩
14*
11/8/6 0:00
水色のむこう
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1
11/8/5 23:56
目を開く
服部 剛
自由詩
3
11/8/5 23:43
充電器
〃
自由詩
1
11/8/5 23:11
かくれんぼ
千波 一也
自由詩
3*
11/8/5 22:58
夢見ていたこと
吉岡ペペロ
自由詩
0
11/8/5 22:49
とある姫の物語
田園
自由詩
2*
11/8/5 22:31
イタイイタイ
TAT
自由詩
1
11/8/5 22:28
夏の闇
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1
11/8/5 22:06
俺様はこの世の汚濁
〃
自由詩
1
11/8/5 22:01
聖書
杉原詠二(黒...
自由詩
2
11/8/5 21:36
泣く光
草野大悟
自由詩
5*
11/8/5 21:30
はぶられみちで
yuugao
自由詩
7*
11/8/5 20:45
存在の事実
青井とり
自由詩
1
11/8/5 20:38
シアワセ
涼深
自由詩
4
11/8/5 20:33
太陽
yamada...
自由詩
1
11/8/5 20:25
紙の夏
たもつ
自由詩
9
11/8/5 19:55
原発について
馬野ミキ
自由詩
6
11/8/5 18:37
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
3392
3393
3394
3395
3396
3397
3398
3399
3400
3401
3402
3403
3404
3405
3406
3407
3408
3409
3410
3411
3412
3413
3414
3415
3416
3417
3418
3419
3420
3421
3422
3423
5.05sec.