何階層かの留め具の連なり。
入り組んでいく前の
ほんの少しの間で
正気であると一押ししなければならなかった。

本当は見えていない留め具の事も
正気が通る間には
そこにある材料として使わ ...
どこに行くかを決めていなくても
走り出すことはできる
足の動くままに
一歩踏み出すごとに
近づいていく街並み
過ぎゆけば潔く
視界から消えていく風景

足の動きが自動化していく
肋骨 ...
洞窟にはひかりがささない

出口あたりは明るいけれど

真上からのひかりではない

虫けらといれば虫けらになるから

自他ともにふつう以上の俺だから

俺だけおさきに出てしまうだろう


洞窟

闇に ...
日々草が咲いててね
とっても綺麗だったから
花言葉ってあるよねって
とつぜん思ったりして

調べてみたら
なるほどって思った

街中の大きな花屋さんにひまわりがあってね
ビックリする ...
照りつける太陽は年下の男
歩いていく
カバーオールにサングラス
汗もみえない
なんちゅう おんな

夜はミニで跳ねまわる
サングラスの女は綿くさい
オープンカーなんて
興 ...
山すそに嫁いで間もない頃は
会社から帰って玄関を開ける前に
そっと結婚指輪をみつめた
関所を越える前の通行手形
新姓と共に 自分で選んだ道
でも まったくなじみのない夫の家族達
ただいま  ...
ヨウ素、セシウム、ストロンチウム

体内に入れば

なんにち、なんかげつ、なんじゅうねん

悪さをしつづける

ということは

その逆の現象もあるだろう

体内に入れば

...
おしつぶされて割れたはしばみの実が散乱している野のはてに

まだ泣かない人が立っている


私たちは割れた実を喰うでもなく拾うでもなく
この実の硬さをしりたいと
辺りをみまわ ...
雨が降れば身を隠し
雪が積もれば寝て過ごす
土が乾けば潜るだけ
ちいさなものの抵抗は
耳を掻き掻き 目を瞑り
匂いがしたならそっぽを向いて
口を結んで逃げてやる

だれかを ...
一段階

たましいが階段をあがろうとするとき

自然界は

ごくふつうに邪をほうり込んでくる

邪試験だ

いつも赤点だ

そのたびに誓う

清濁あわせ飲む人生なんて糞だ
...
 
 
魚屋に雪が降る
並んでいる電信柱たちは
パンのように沈黙する
台所の窓辺にサボテンを置いて
今日は何をして過ごそうか
外のアスファルトが
小さな音をたてる
きみの体温も静かに ...
生意気な時間がすぎて
冷静沈着が
鎧になって

ぼくはいつから
夢を見なくなったかなあ

昨日スナックで
好きな娘を
誰かが
誘ってた

彼女とはメルトモ
でも
ちっとも
...
「もしあたしがゾンビになったらどうする」
「うっかりちんこから食ってもらう、じゃあもしおれがゾンビになったら」
「ぶち殺す」

おまえの人生テクノポップ!おまえの人生チルアウト!おまえの人生ド ...
朝焼けに
一羽のかもめ
雨上がりの黒い砂
足跡がひとつ
ざらつく視界

限りなく打ち寄せる
あったことと
なかったことの
波打ち際

灰色の雲間から
淡い光が染み込んでくる
...
        カブトムシ うずくまり居る 雨もよう


                                   2011.06.20
ため息がちぎれる夜に正座して冷蔵庫からの明かりで本読む

息つぎの仕方をうまく覚えられぬうちに夜はどんどん深まり

静謐をやぶる術をしりたくて肌を押したり引いたりしてみる

ざらざらの ...
見えてくるものは伝説にちがいない
…死ね… と言われないのが何よりもつらかった
誰も彼もが煙りのなか幻と消えて
夜が遠く、淋しい季節には熱い珈琲がよく似合う
湖を見つめている
波はい ...
風通しのよい現場
ここからは池が見渡せて
石碑もある
ラジオ体操もある

小学校は半休
午後は快晴

資料館に人はなし
殺人もどこかのどか
井戸に霊落っことしたって
死ぬわけじゃあるまい
死ぬわけじゃない

彼女はおしゃべり
触れなば落ちん文月の月
千早振る蛇を殺して猫眠る

美しい人を殺した怖い人

好きだった歌を忘れた四畳半

窓の外はあらゆる事の起こりうる

枯草熱試合終了五分前

ていねいなしらない人の顔写真

世界で最初に本とよばれたものは紙の束ではなく、粘土でできた焼き物だった。渇いて固まった土のようなみすぼらしいものを想像してはならない。それは白くて半ばガラス化した陶磁器である。本という字がきざみ ...
あらそいごとがきらいな

ひとだった

だから

ぼくを遠ざけようとした

やさしくて

水色のにあうひとだった

だから

あたたかな裸からは海の

おとがした
泣きたいのなら雪の中

泣いていたいのなら氷の中

笑いたいなら拡声器の前
ひかっているのは自然か人工か

暗闇にひかりを

ひかっているのは自然か人工か


見えないものが

何十ねんかけて悪さする

見えないものが

いますぐぼくのそばにいる


ひかっているのは自然か人 ...
空晴れて町に溢れた人消える 睡眠薬:意識は冴えて四肢眠る 職場の同僚にハットリさんという女性がいる。
物静かで、いつも気配を殺してそっとたたずんでいて、本当に先祖は忍者だったんじゃないかと思わせるような人だ。
(現に職場の多くの人は彼女のことを「ハットリ ...
怖いだろ?
怖いだろ?
制御できない感情は怖いだろ?
言いようのない激情は怖いだろ?

じゃぁ、じゃぁさ
理不尽に振り上げられる手は?
無秩序に飛んでくる足は?


そして2時間ド ...
つぎ

ぼくのこと大好きなひとと

別れよう

そのひとが

ぼくのこと大好きなうちに

いなくても過ごせる練習をするんだ


そのひとは

ぼくになんどもすがるだろう
...
若者 とは
めいわくを掛ける ことである

わざわざ 悩まねばならぬ
わざわざ 泣かねばならぬ
わざわざ 憤らねばならぬ
わざわざ 遠回りせねばならぬ
わざわざ 大きな荷を背 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
入り組みyuugao自由詩011/7/31 19:26
Sugar!!木屋 亞万自由詩1*11/7/31 19:10
虫けらたちの洞窟吉岡ペペロ携帯写真+...011/7/31 18:14
プレゼントささやま ひ...自由詩6*11/7/31 17:36
サングラスの女アラガイs自由詩1*11/7/31 15:43
縁族砂木自由詩23*11/7/31 14:38
見えない邪吉岡ペペロ自由詩111/7/31 14:30
十月遙洋自由詩7*11/7/31 14:06
チキュウジンアラガイs自由詩3*11/7/31 13:43
邪試験吉岡ペペロ自由詩111/7/31 12:29
静かに熱たもつ自由詩211/7/31 11:28
梅昆布茶自由詩111/7/31 9:15
ゾンビポップ魚屋スイソ自由詩811/7/31 7:55
ふたつの足跡餅月兎自由詩611/7/31 5:51
「増殖する俳句歳時記15周年記念会」投句鵜飼千代子俳句7*11/7/31 4:09
朝まではるな短歌1+11/7/31 3:50
黄昏にアラガイs自由詩2*11/7/31 3:49
七ツ森殺人事件春日線香自由詩311/7/31 3:22
落果自由詩011/7/31 3:21
習作(6)ああああ川柳211/7/31 3:18
瀬戸物自由詩411/7/31 2:29
ぜんぶ吉岡ペペロ携帯写真+...311/7/31 2:00
広がり一酸化炭素自由詩111/7/31 1:56
セシウムの夏吉岡ペペロ携帯写真+...211/7/31 0:56
夕立m.qyi俳句311/7/31 0:23
睡眠薬俳句111/7/31 0:20
ハットリさんチカモチ散文(批評...211/7/31 0:01
火曜サスペンス三上あず自由詩111/7/30 23:58
つぎ吉岡ペペロ自由詩111/7/30 23:45
若者yumeky...自由詩2*11/7/30 23:26

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