土曜日
新神戸駅に着いたぼくを
おおきな花火大会が迎えてくれた
戦争の音が
山と港にこだましている
降り立ったホームに足をとめるのは
ぼくぐらいだった
ビルの ...
世界はざわざわとしていて悲しかった
おうちに帰ると
部屋には悲しみがたんたんと続いていた
悲しいということが
生きているということだった
悲しいということが
生きているということだった
...
うつぶせに眠る広きもの
夢とうつつの燃えるさま
陽も月も星も遠のいて
目をつむり目をつむり行方を追う
空に書かれた余計なことから
目をそらしてもそらしても
響きは進 ...
わたしはわたしとは別に
川に沿って進んだ
曇は倒れ 消えたあとも
水の上に映りつづけていた
わたしはわたしとは別に
どうとでもなるものだった
民族の音を消してまわっ ...
コツコツ堅い青空の上に
力こぶのように積み重なる入道雲
場違いな黒雲が二つ
空の低い位置を漂流する
小さくスキップして踊るピアノの音
きれいに言葉を剥がす車たち
音声もミュートされる歩行者 ...
神宮の花火大会へ行った。
どうして、
人ごみに吐き気ももよおすくせに、
そんなところに、行ったのかというと、
彼女に、浴衣を着せたかったから。
ちょっと黄味がかった、
トンボもふわりと浮か ...
たったいま
この詩をよんでいる
あなたがきらいです
と
わたしに言われて
どきっとした
あなた
名前はなんと
およびすればいいでしょうか
あなたの名前は
あなた
ではないはずなの ...
道の脇に花火の燃え殻が落ちていて
ああ、そういえば昨日はお祭りだったな、と思いだす。
夏の歩みが
あんまり一歩一歩ゆっくりなので
なんだかもう、
ずぅっと夏の、
ままな気がしてた。
...
いまはもう濃密ではない
あなたの気配
いまはもうぼくには淡い
あなたの気配
記憶はもうただの濃淡だ
存在とはたんに
気配が濃密なだけなのだ
ぼくらの時間軸で
それは固着して見えるだけ ...
せっかくここまで来たのだからと
あなたは言う
あなたの言う
ここ がどこなのか知りたかったから
自分の姿を鏡に映してみた
ああ 知らないうちに
こんな姿になっていた
決して頂 ...
夏
あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい
君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて
なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ...
病み上がりのうえでの整列。
余所余所しい偶然のまえで
滑車の滑りを
いつも以上に強くしてやった。
足元をかすめた後は、後尾へ向かうだけ。
その行為の言い訳は
既に滑車の下敷きとなっ ...
夜風にあたって
許されたような気持になる
なんにも変わっていない
なんて言わないで
夜は更けて
時は流れて
始まりも
終わりもつながっているのなら
終止符みたいな星の点
...
悩んだときは
ブラッドオレンジに染まる
マンションの給水塔の上に立ち
三百六十度 この街の大パノラマを この眼で捉え
瞳を閉じて シャッター音を鳴らす
沢山のネガが出たら
その上 ...
{引用=ああ、ここは遊泳禁止だったのか
足が着かなくなって気付いたよ
ヘラの母乳は少し苦いね
俺もここでおしまいなのかも
日本語の「さよなら」は
おかしな響きだね}
ラブホのネ ...
夏のむこう、
あの入道雲のあたりに
ひとつくらい、
ふたつくらい、
みっつくらい、
言いそびれてしまったことが
あの入道雲のあたりに
...
ぼくらのいのちのかたまりが
こころとなって かたちとなって
やってくる
あしたにはちがうかたち
になっているかもしれないし
そのままのかたちをしているかもしれな ...
何かの工場でも移転したのか
住宅街の真ん中にあられた大きな空き地
その空き地を取り囲むようにはためく斎場反対の白抜き文字
いつまで運動は繰りひろげられていくのだろう
はちまちをした町会 ...
声からして叫ぶよ
君が好きだと
かいま見た愛の秘密
君の存在に託して鍵をかけた
待っているから僕のドアに気付いて
君の瞳に映る空を雲が通り過ぎる
風の旋律が緩やかに流れはじめる
硝子細工の脆いバランスでバレリーナのようにポーズをとって
鳳仙花がはじけるように笑う
そんな君を飽きずに眺めている僕 ...
これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけ ...
原爆が落とされた日は遠くても被爆者にとっては近過ぎる事実
今もまだ震災の傷癒えなくてひときわ光る復興への愛
ペットボトルで
金魚を飼っている男が
近頃は断水が多くて
ままならないという
言いながら口をつける
そのボトルの金魚が
今飲まれるか
今飲まれるか
気になって仕方ない
われわれは
そこにあるものを みるのではなく
みたしゅんかんに 想像力
で、作り出している つくり
だしている・・・ ないものを
あるがために するために
わたしは われめのだんぺん、 ...
池塘に架かる木道を歩き
空の青さを仰ぎ見る
近くの潅木に飛び来る鷽鳥
その喉の朱が眩しく映る
幾千年の時を経ても
なお変わらぬものがある
私はその真っ只中に居る
...
君との想い出や絆は
今の私を大きなモノに
変えてくれた
君がサヨナラして
くれたから
今、君より大切な
存在が全力で
私を守ってくれている
君は天国に行けるよ
だって ...
アンカーに係留されている大型船
岸壁の縁に並んでいるビット
その上に座り俺をじっと見ている猫は
俺を町中からここまで連れてきた。
俺は猫に話しかけた。
ポケットから取り出した小さな煮干し呉れ ...
淡いピンクの花びらを
淡い期待を込めてちぎる
届くかしら?
届かないかしら?
春の石段に散る桜の様に
踏まれて汚れて粉塵と化すか
最上の運命をたどっても
曲水を流れる花びらの様に ...
すみれの花時計で十四時から二十三時までの十七分間を
世界で一番きれいだとうわごとくり返しながら
豚のように運ばれてゆく
荷馬車を降りれば
なまぬるく甘い夏に抱かれるのだ
息を詰まらせ汗ば ...
カラーの雨傘で
空の青さを待った
変化が大きいと
くしゃんくしゃんと
花だって風邪をひく
上書きするものは
画用紙に描かれた青い空と
虹の寸描
そこに紫陽花の群落があって
光が合 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
花火
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/8/8 23:14
悲しみ
〃
携帯写真+...
1
11/8/8 23:14
いない かたち Ⅵ
木立 悟
自由詩
2
11/8/8 23:05
ノート(いない わたし Ⅱ)
〃
自由詩
1
11/8/8 23:04
入道雲
オイタル
自由詩
4*
11/8/8 23:02
頬杖ついて花火を見た
はだいろ
自由詩
6
11/8/8 23:00
あなたというあなた
中川達矢
自由詩
19*
11/8/8 22:24
エンドレス・サマー
亜樹
自由詩
2
11/8/8 22:09
あなたの気配
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5
11/8/8 22:02
シーシュポスの岩
blue
自由詩
7*
11/8/8 21:38
夏と海と雪駄
真山義一郎
自由詩
29
11/8/8 21:21
むうすううんで、ひいらあいいて
yuugao
自由詩
3*
11/8/8 20:31
終止符
朧月
自由詩
3
11/8/8 20:19
ブラッドオレンジに染まるマンションの給水塔の上で
subaru...
自由詩
16*
11/8/8 19:51
8月7日(七夕)
ピッピ
自由詩
4
11/8/8 19:30
夏休み
草野春心
自由詩
6*
11/8/8 19:25
いのりの詩
吉澤 未来
自由詩
11
11/8/8 18:37
ヤドリギのひと
恋月 ぴの
自由詩
21
11/8/8 18:34
愛の秘密
杉原詠二(黒...
自由詩
2
11/8/8 18:00
風のソネット
梅昆布茶
自由詩
2
11/8/8 17:34
嘔吐
はるな
自由詩
8
11/8/8 17:06
原爆
夏川ゆう
短歌
4
11/8/8 16:29
断水
春日線香
自由詩
5
11/8/8 14:30
カノジョノ、 もしくは 彼の、
狩心
自由詩
2*
11/8/8 13:04
月の山
蒲生万寿
自由詩
1*
11/8/8 12:42
愛する事の意味
ちゃんこ
自由詩
2
11/8/8 11:43
ダイアローグ ー野良猫その3ー
……とある蛙
自由詩
9
11/8/8 11:12
花びら
wako
自由詩
2
11/8/8 10:47
すみれの花冠
三原千尋
自由詩
9
11/8/8 8:12
紫陽花
花キリン
自由詩
1
11/8/8 6:24
3379
3380
3381
3382
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
3392
3393
3394
3395
3396
3397
3398
3399
3400
3401
3402
3403
3404
3405
3406
3407
3408
3409
3410
3411
3412
3413
3414
3415
3416
3417
3418
3419
6.61sec.