あきらめられた真昼には
羽で見えない筆の在り処
青と金 また青と金
酒瓶の底に立ちつくす地図


鳥が煙に生ませた子
どこまで歌い
地を揺らすやら
羽毛を羽毛になぞる ....
花びらたちが役目を終えてきみへと流れ出す
きみから涙は出ないのに
あしもとには戻らないため息の砂塵がしみ込んで
希望が小さい竜巻のよう わたげのよう
くるりくるりのてーま 

空けた球体の ....
新しい暦が生成している
遠い国で洗い上がったシャツの匂い
ためらいと高揚
背中に触れる唇の温度
インディゴに溶け込むマゼンタ


梢たちを過ぎて
吹き下ろす視点から
 ....
潮騒がさわいでいる
白い手のひらを翻しながら


あなたが光を浴びて笑う海辺です
わたしがまぶしそうに昼の月を探す
あなたが風に吹かれてたたずむ海辺です
わたしが泣きだしそうに砂に貝を拾 ....
{画像=120412064801.jpg}

多くの季節を生きて
わたしは幾度も春を迎えてきた
そして 毎年 
いろんな桜と出会っている

真新しい制服に身を包み
新たな出会いに心躍ら ....
 18歳のわたし
細い肩に
いっぱい夢を乗せていた
小さな足に
赤いハイヒールを履いて
この掌で
いっぱい夢を掴めると思っていた

 18歳のわたし
愛することを知らず
愛されるこ ....
障子に無数の白い桜が舞っている 
流れてないのに流れてる 
風の姿であるように 

旅先の花巻の宿にて 
窓から射す日向には 
あの黒い帽子を被りうつむいて 
畑を歩く賢治さんの影絵が  ....
コトバは音声と意味を結びつけるしくみの総体である
コトバの本質は意味を伝達する道具

それはぼくの頭の中の愛という概念を体の生理的機能にしたがい
aiという2音素の物理的波動に変換してきみの鼓 ....
愛したひとのお父さん

ぼくはあなたに似てました

黙っていても

たぶんふたりで泣けました

愛したひとのお父さん


あなたが壊した数ぐらい

感情の手鞠唄

ぼくも ....
愛したひとのお母さん

そろそろ寒くなくなりましたか

愛したひとのお母さん

膝や腰を勝手に心配しています


あなたの歴史を知りたかった

愛したひとにつながる歴史を

 ....
おいおいそんなに簡単に
孤独になりたいなんて言うなよ
孤独はそんなに親切じゃないぜ
きみが想う程やさしくもないぜ

きみは親しくつきあえると想っている様だけど
孤独にだってね 選ぶ権利はあ ....
熊の冬眠のように
僕は夢の中でぐうぐうと眠りたい
この世の全てを失って
打算と利害を放棄して
愛したいだの愛されたいだの
何かが足りない、何かが大きすぎる
そんな言葉を捨て去って
僕は永 ....
詩って編もうとして
編めるもんじゃ焼きじゃないですよね

或る時 或る場所で
何かを見たり
ぼんやりとしている時に
或る言葉が躓く様に突然浮かんでくる

その時に
ずっと眠っていた自 ....
乾燥注意報だらけ
途方に暮れる街角
掌がからっぽ、というわけじゃない
     
するべき宛はある
ありすぎる
したい宛はある
ありすぎて
踏み出せない

なにもできない
白々と ....
死神を副業にする桜守

満開の冷えた桜に沈む船 

堕天使も枝垂れ桜で白くなり 

漆黒の翼の痕に桜KISS   

JOKERが姿を消して花吹雪    

夜桜の影で小悪魔服 ....
               降らずの空は高すぎて
               手を伸ばしても届かない
               花曇りの憂鬱ならば
              ....
馬は
人を踏まない
人は
人を踏み台にする
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
 そしてまぼろしの中の風のように
 異邦人たちの衣を揺らしながら
  何も持たずに消滅したい

時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
 ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
あなたの回線の端に立って
一生終わりそうにない
ダウンロードをしてる
 
ものに名をつけるのは ひとの営み

ときに名をつけるのは ひとの奢り

ことに名をつけるのは ひとの悲しみ



  
げっそりと白豚になれ四月馬鹿

入学にいくらかかるの払えない

シクラメン泪を落とす場所がない

治聾酒が心の穴から漏れている

若草をサンドウェッジで根こそぎ

朝きても生きる意 ....
さて今日も朝からユウウツなスタート
具体的には寝坊に遅刻に忘れ物
もっと言うとおかんとケンカ、というか一方的な罵声のシャワー
運悪くお天道様もご機嫌斜めっつかほぼ直角
気づけば両足にゃガム ....
病院のベッドに三日間泊まった
聖なる牢獄に三日間も居たんだぜ
すごいことさ

可愛い看護師さんは小首を傾げて言った
何処に居たってあなたの生きる不安は同じでしょ
そう彼女はとても魅力的でセ ....
{画像=120408072250.jpg}


 春、春、春、桜吹雪

ひらりと花びら
僕の掌に 舞い落ちた
そっと 握りしめて
指の隙間に閉じ込める


 ―― 縛ることが愛だ ....
なにも考えずに
いや、なんにも考えることができずに

夜の歓楽街をぶらぶら歩いていると
道の端っこ
下水道のコンクリートから
白い泡が溢れだしており
近づいてみると
ぬくっと泡の中から ....
哲学が郷愁なら
私は常日頃哲学している
哲学が郷愁なら
私が哲学のことを思わぬ日はない

私はどこにいても郷愁を覚える
もはやないものに思いを馳せる時、
そのとき私は常に死んでいる

 ....
優しくなれよ

朴訥な悲しみ

雫のような光

僕はしずかに

死んでゆくよ


寄り添う通りに

街路樹に

月の光架かるよ


優しくなれよ

朴訥な悲しみ

雫のような光

涙をかなでる

生き ....
{画像=120407235731.jpg}


その一本の桜の木は
古い民家の門扉の横にあって
左右に大きな枝を広げていた

ごつごつとして人を寄せ付けず
大地の力を漲らせ
雨風にそ ....
君は不器用だって
全部君のせいにしてきた

でも
ほんとうに不器用なのは
私のほうだったんだよ

私はいつだって
「愛される」ことが
最優先

君に愛してほしくて
「安 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉄の花- 木立 悟自由詩512-4-12
春のテーマ- 唐草フウ自由詩14*12-4-12
春のリート- 橘あまね自由詩2012-4-12
海辺にて- 石瀬琳々自由詩9*12-4-12
【_桜アルバム_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-4-12
【_18歳_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-4-12
賢治の影絵_- 服部 剛自由詩3*12-4-11
aiという音素- 梅昆布茶自由詩1812-4-11
お父さん- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-4-11
お母さん- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-11
礼儀作法- HAL自由詩8*12-4-11
起こしてくれ- yamadahifumi自由詩712-4-11
方法論- HAL自由詩8+*12-4-11
またも街角で- 木原東子自由詩18+*12-4-10
桜ユグドラシル- 北大路京 ...俳句23*12-4-10
憂鬱を土に還し- 石田とわ自由詩6*12-4-10
- HAL自由詩2*12-4-9
乖離したものが_いま_月のように弧を描き- ただのみ ...自由詩26*12-4-9
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
circuit- mizunomadoka自由詩212-4-9
名をつけるのは- 殿上 童自由詩28*12-4-8
春の闇- 北大路京 ...俳句20*12-4-8
イノチミジカシアイセヨジブン- mm自由詩412-4-8
自由或いは生きる意味- 梅昆布茶自由詩2212-4-8
【_花びら_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-4-8
雑居ビル地下一階- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-8
哲学- ブロッコ ...自由詩3*12-4-8
月の光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-4-8
桜木_/_その大きな木は生かされている- beebee自由詩28*12-4-7
臆病- ジュリエ ...自由詩4*12-4-7

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