各駅停車で、春に向かう



このあたりは 四十年前より 毒々しい
昔はこの辺りのことを 武蔵といった
私は相変わらず 色白だ
恋人の八雲が人間の女にネコババされるのでの時間を ....
      賽の目に
      切りながら
      豆腐一丁ぶんの
      愛がほしいと
      てのひらで
      哀しみが
      揺れる夜

 ....
玄関に山頭火のサインボールがある たまには自分の信仰について書いてみる

そいつはキャッチボールみたいなもの

この友はいつだって良い球を投げてくるのだ

「愛」とか「希望」とか「信仰」とかね

おれもそれなりに返すの ....
とても残念なことだけど
過去に戻れるタイム・マシンも
人生をやりなおすリセット・ボタンもない

ただ慰めにしかならないだろうけど
もしかしたら敗者復活戦はあるかもしれない

もしなかった ....
めをとじて はじめに
おもいうかぶひとはだれ

めをあけて はじめに
それを はなしたいひとはだれ

いっちしていた
じっとみつめたら
めのまえのひとも ほほえんだ
母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ....
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。

ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。

コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
 ....
資本論を乗り越えて

僕らは何処へゆこうとしているのだろう

勿論資本主義の終末では無いはずだ

文学は世の仕組みを超えて生き続ける

音楽もしかりだろう

もうプロレタリアートと ....
 
あまいあまいバレンタイン・キッス♪

夢みてるんだろな、少年よ

やっぱ、ビター・チョコに決定!



 
 


詩が何を歌おうと

知ったものか

詩は歌を歌い

僕達はそれをただ聴いているだけだ

批評家と通がやってきて あれこれ言って

とりまき連がうんうんわかったようにう ....
{画像=130210174218.jpg}

暗き部屋を

照らすのは

一本の蝋燭

なのだろうか

蕾は添えられている

女は立っている

何かを知る様に


私 ....
落書きの多いギブスと薄氷 空き家の自動ドアが開いた {引用=

 つめで
 つめを切った
 むしり取るように千切った
 千切られたつめは
 たちまち丸まって
 干からびて
 ちいさく萎びて不要なものになった

  ――そのようにして ....
 感傷を嫌う人々がいる。
 感傷を蔑む人々がいる。

 僕も時に、そんな彼らの1人に加わる。
 感傷とは重力のようなものだ(また、お得意? の比喩から始めて恐縮ではありますが)。そこから跳躍し ....
 砂の上を歩く

 右手には 打ち寄せる波
 後ろから 追いかけてくる太陽

 大きな神様が
 水平線に腰を下ろし
 風と光を使って 何かを洗っている


 穏やかな水音


 ....
     うつくしいと
     つぶやく声が
     聞けるのであれば
     この身を
     一輪の花に変えよう

     うつくしいと
     やさしいまで ....
{引用=

 まだ肌寒い春の
 朝が
 ひかりのプリズムに屈折して
 すきとおっている

 とおくに海をのぞむ
 住宅団地の縁をめぐる遊歩道を
 愛犬といっしょに回遊しているとき
 ....
雪がうすく残っているのは日陰のせいだ

絶対いない

キック!

手を合わせる

キック!

抱きしめたくなる

キック!

泣きそうなる

キック!

絶対いない ....
風に研がれた街の
痛い輪郭の端を
ポケットに手をつっこみながら
そそくさと歩く

研ぎ澄まされない
目と指先と頭は
言葉を紡ぐこともできずに
ただアイツを
待ち焦がれている

 ....
私は言葉を知らない
豊富な知識も 深い洞察力もない
柔らかな感性も持ってはいない

比喩や隠喩も使いこなせないし
哲学的なことはチンプンカン
コメント書いてもトンチンカン

こんな私に ....
螺旋階段 転がりながら
あなたの影を追っていく
底なしの不安に 脚がすくむ

独り占め出来ない男は
わたしの心を蝕んでいく
あなたが優しいから
いっそう 悔しくて憎らしい

 ....
      ちょっとすりむけて
      血がにじんでて
      痛いだろうけど
      絆創膏になって
      ぺったんって
      あなたの人生に
  ....
  {ルビ転寝=うたたね}をしながら
  ピーナツの殻を割る
  眠りと目覚めの隙間には
  すこしずつ雪がつもってゆく
  ひどく無口で、
  愛らしい雪が切れ間なく
  ピーナ ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜

僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた

風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった

ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
 ....
海であったかもしれない、その水たまりを、誰かは容易
に跳び越えてしまう。とめどなく溢れながらこぼれなが
ら変遷していく歴史だったかもしれない、それが映す風
景の色味について、語ることもなく。
 ....
夏の香りがする鉢を
あなたは両手で持っている
鉢の中にはひまわりの
枯れた
ひまわりの花だけがひとつ


えんじ色のマフラーには
秋が詰め込まれている
冬のよう ....
「人を愛するということと 人に合わせるということは 多分 全く別のことだ」

「空気を読もうとするのは いい加減やめにして
 空気を 創り出してみたらどうだい?  」
天国から地獄
たった一日のうちに
よくもまぁ これほど浮き沈みできるものね

楽しかった時間も
幸せな気分も
たった一つの悲しいことに
覆い隠されてしまった

もったいないと思う
 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
各駅停車で、春に向かう- るるりら自由詩17*13-2-11
賽の目- 石田とわ自由詩18*13-2-11
玄関に山頭火のサインボールがある- 北大路京 ...自由詩513-2-11
たまには自分の信仰について書いてみる- ただのみ ...自由詩20*13-2-11
架空話よりも- HAL自由詩9+*13-2-11
はじめに- 自由詩213-2-11
夏の日の思いで- 乾 加津 ...自由詩30+*13-2-11
看取り(1)- 吉岡ペペ ...自由詩1613-2-11
資本論を超えて- 梅昆布茶自由詩10*13-2-10
少年よ- 殿上 童自由詩20*13-2-10
詩の飛翔- yamadahifumi自由詩113-2-10
女と木蓮- ドクダミ ...自由詩4*13-2-10
薄氷- 北大路京 ...俳句313-2-10
空き家の自動ドアが開いた- 北大路京 ...自由詩313-2-10
すてるものはすてられるもの- 石川敬大自由詩1113-2-10
詩と感傷について- まーつん散文(批評 ...9*13-2-10
一つの波- まーつん自由詩8*13-2-10
うつくしきもの- 石田とわ自由詩10*13-2-9
春一番がふいた日に- 石川敬大自由詩10*13-2-9
キック!- 吉岡ペペ ...自由詩613-2-9
立春- nonya自由詩19*13-2-9
【_私に書けること_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-2-9
【_螺旋階段_】- 泡沫恋歌自由詩6*13-2-9
転んだっていいじゃない- 石田とわ自由詩8*13-2-9
ピーナツ- 草野春心自由詩613-2-9
親父の暇つぶし- 梅昆布茶自由詩1613-2-8
内陸- アオゾラ ...自由詩713-2-8
季節のあなた、そして、季節のぼく- ホロウ・ ...自由詩4*13-2-7
ランダムな独り言_1- まーつん自由詩9*13-2-7
天国と地獄- 凪 ちひ ...自由詩7*13-2-7

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