誰もシラナイ理由が無い
わずかな隙間を生きているような気がするんだけど

近代現代近未来
産業ロボットはやがてラインを離れて
どこへ行くの

母を殺し父も殺して最果ての
流刑の地さえも ....
僕の文法のSは君と僕
Vは生きることだ
訳もわからずOをもとめてさまよう
たまさか生まれる言葉でCを綴る

規則正しいものに反感を持ち
疑うことの正当性をつかもうとして
いつのまにか自分 ....
今日、月がもも色で
口をつぐむように鳴らす笛が
灯台の{ルビ灯=ラフ}をかすめて
指どおりのよい
髪にまきつく

入りくちは浅くなめらかに
奥はとおくするどい爪のかたち…

荷を ....
僕は村上という名字なのに
ムラサメさんと呼ぶ人がいた
何度も「僕は村上です!」というのに
ずっとムラサメさんと呼び続けた
初めは冗談か嫌がらせかと思ったんだけれど
ムラサメさんに相談があるん ....
今年の冬は
何時もの細長い島へ避寒に行くのよそうかな
島で 子作りするでもないし
このあたりでも河面も凍らなくなったし 
餌の小魚も採りやすいし

あの島の平地にはニンゲンの巣が広がって
 ....
私、雨に濡れております

髪から雨の雫が

喚くように滴り落ちてくるものですから

ほとほと、いやになりました

雫が喚く

あぁ、うるさい


粉ぐすりは色 ....
もうこのにこやかな仮面は
皮膚と同化しているのに
剥ごうとするひとがいる
剥いだらどうなるか
わかっているだろうに

それでもそれが私の素顔だと言って
変わらずキスをしてくれるだろうか
 ....
夢から堕ちていく開かない傘 僕は散歩でよく会う
その人の名前を知らない
顔見知りなので
すれ違えば挨拶ぐらいはする
でもその人の名前は知らないのだ



僕は15歳の初夏に
初めて見た絵に描かれている
その物 ....
風を孕んで舞ってきた
我が家の庭木で休んでいた
台風をやり過ごしたレジ袋
ワタシを見て名乗をあげる風来坊
家柄も出生も申し分ない家出袋

台所の片隅で
日陰の暮らしを送っていても
 ....
病室の窓を開けると

干し草の香り


夏休みの匂いがする

と女房は言った。
昔見た写真を思い出す
独立前のモザンビークで
人の首のボールでサッカーをするポルトガル人
子供だった私はサッカーが大嫌いになって
友達に誘われてもサッカーはやらなかった

サッカーの起源も ....
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
薄い胸の中で柔らかな雨音 この世の(ふしぎ)を探すのに
遠くを指さしては、いけない。

たとえば風に踊る蝋燭の火が
あなたの横顔を照らす、夜

胸に手をあてるだけで
あなたの(ふしぎ)は湧き出ずる  


 ....
その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
<僕らの本当の誕生日>

はるか年上の 僕の友達へ
敬語を使うなと言って 跳ねるように歩く
話したくもないという戦争の話を
僕にだけは 話してくれた

家出した僕を その日の夜に
君が ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
マリッジブルーと
マリンブルーは
よく似ている

透きとおる
深い青と
私のゆううつが
たぶん同じで

だいたい
結婚は束縛である
水圧で
胸を押されて
呼吸できないその様子 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
風に抗えず泣いてたたんだ傘 初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた

と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
 ....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
雨の日だけ訪れるひとがいる
水を滴らせながら、入れてもらっていいかな、と
私は玄関を大きく開け
タオルとホットミルクを渡す

他愛無い話をぽつりぽつり
このひとは愚痴や怒りを表さない
た ....
ただ雨が降るモスキートには傘がない わたしのさみしい骨のゆくえは
乾いた風吹く荒涼とした地
どの生き物にすら踏みつけられることもなく
ただひたすらに転がってるだけ
あしたなら抱えきれないほどあって
きのうのひとっつも無い寂寞
 ....
「梅雨は嫌い」と言ったら
おまえはそうでも
俺たちは雨が降らないと困るんだ
紫陽花の葉っぱに隠れていた
一匹のカタツムリに
小さな声で抗議された

「洗濯物が乾かない」と嘆く
なにを言 ....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
CAFE_de_短歌みたいな- 梅昆布茶自由詩1214-6-14
文法1- 梅昆布茶自由詩1114-6-14
夜、入り江にて- 平井容子自由詩1314-6-12
村上れんじ「頭のおかしい人」- 花形新次自由詩214-6-12
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雨音- 月形半分 ...自由詩514-6-12
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夢から堕ちていく開かない傘- 北大路京 ...自由詩314-6-11
チョコレート粉砕機と田中さん- ichirou自由詩11*14-6-10
レジ袋- イナエ自由詩11*14-6-10
朝の病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-10
奇妙なサッカー- ichirou自由詩11*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
薄い胸の中で柔らかな雨音- 北大路京 ...自由詩514-6-10
瞑想録- 服部 剛自由詩414-6-9
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9
僕らの誕生日_/_永遠- クナリ自由詩12*14-6-9
祭りのあと_(よさこいソーラン祭りに寄せて)- Lucy自由詩17*14-6-9
マリッジブルーとマリンブルー- umineko自由詩19*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
風に抗えず泣いてたたんだ傘- 北大路京 ...自由詩10*14-6-9
イノシシ- イナエ自由詩9*14-6-8
旧友- ただのみ ...自由詩29*14-6-8
「雨ごい」- 桐ヶ谷忍自由詩19*14-6-8
ただ雨が降るモスキートには傘がない- 北大路京 ...自由詩514-6-8
骨のゆくえ- もっぷ自由詩1714-6-7
【_慈雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-7
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
矛盾_/_矛盾なき矛盾- クナリ自由詩19*14-6-6
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6

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