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会社を出る

日時計のころも

ひとは夜になると

目が見えなくなるぐらい

こんなに働いていたのだろうか


太陽が動く

時計回りの影が浮く

太陽と地球の信頼関係
 ....
ギターを弾きながら

ぼくをあなたは外に誘った

可能性なんてなかったのに

あなたはギターを弾きながら

ぼくを見上げて微笑んでいた


たぶんディープロンググッバイ

ふ ....
花のかたちは化かしあい

化かしあいはいたいけな愛のかたち

水はかたちをかえていく

とめどなくこんなとこまで流れ来る


不安と寂しさがまじりあう

健気な生き物たちを迷わせ ....
雲の多いそらを見て

きょうはついてるなと思う

風の冷たい道ゆきに

いいことがあるかもと思う


茎と花びらが舞う

前にゆく上にゆく

荒野にぽつんと階段が

大理 ....
台風一過の朝ひかりが秋過ぎて

きのうの幸福が嘘のよう

影の長さで測ってみるか

ひとつ幸福でもつねってみるか


あんまり振り幅が

大きいもんだから

失くなることから ....
公園で

夜のベンチで

おとこがきもちを冷ましている

仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来

おとこがきもちを冷ましている

夜のベンチで

公園で


何度みつめ ....
紅葉まえの木々からも虫の音が

鈴の音が

降ってくる

星の音が

大マゼラン星雲から降ってくる


もうひとりの自分よ

観測しておいてくれよ

俺に期待してくれよ
 ....
いのちやたましい

こころとかからだ

ニュートンもアインシュタインも

森敦もサルマーンルシュディーも

この宇宙の法則性や人生のからくりを

知りたくて知りたくてたまらなかった ....
きのう

セミはことしいつ鳴き止んだかを

思い出していた

わからなかった

鳴き出した日もわからない

とっくに無頓着に生きていたんだ


窓のすきから台風一過の昭和の空 ....
ぼくの身に止まった蝶が

羽根をやすめることができる速度と

やわらかさで生きていく


だまされても理不尽に遭っても

戦争になっても

失意のときも得意のときも

その蝶 ....
いつかを信じることが出来なければ

ぼくらは他を排撃してしまうだろう

いまはわかりあえなくても

どちらかが歩み寄らなければ

それが弱腰ととられて

どちらかが理不尽を受けたと ....
もう夜の高速を走っていると

真横から花火があらわれた

夕方の浴衣たちはこれを見に行ったんだろう

サイドミラーにも花火が入る

花火の爆音がきこえている

ミサイルがこんなとき ....
日本の富裕層40人の資産が全世帯の半数が持つ資産とほぼ同額らしい

よくこういう言い方で格差社会を危惧するひとがいるがどうなんだろう

たった40人なんてマイノリティの彼らに、そんな超薄いコン ....
東京は聞いていたより桜がのこっていた

やはり赤茶けたものがだいぶんのぞいてはいたが

もう銀杏がつぶつぶの緑を枝にふやしていた

関西ではそれはまだだ

東京はこっちより二三日はやい ....
窓辺に座って目の高さの夜桜を眺める

春霞の空は街のひかりを吸って灰色に濁っている

額にあたる風が花びらを舞わせている

涙のようだ

あのときわたしが流した涙のようだ

涙はし ....
あやとりを繰り返す

かたちを変えながら

手首を噛むと涙があふれた

哀しみ

届かない星々の煌めきの際

かたちを作りながら

あやとりを繰り返す


並木道

 ....
飛びたつ機会を待つ鳥たちは

地球のいのちの最後の足跡

飛びたつ機会を待つ鳥たちの

さらさらとした最後のキス

飛びたつ機会はどこかで今も

温かいものだけ探している


 ....
営業マンは営業成績が人格だ

老人は預貯金が人格だろうか

アルバイトは手際の良さが人格だ

そうだ

お金持ちだけだ

清潔さや円満さ、温かさが人格なのは


招待状からラ ....
愛するひととの悲しい別れを

少年のころ聞いた鳥の啼きごえを

れきしの谷間を

浮かばれないぼくを

そっとしておいてくれるのは宇宙だけだった


星を見つめながら運ばれる
 ....
焦りや落胆や失望は

いろいろなことを教えてくれる

ぼくには祈りがあるのだ

澄みわたる世界があるのだ

それが有難い

親切されたり誉めてもらえば

だれでも感謝ぐらいでき ....
直ドラで右股関節を捻挫した

ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ

向きをかえただけで襲ってくる激痛で

寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった

立っているときがいちばん ....
 岡村隆史のオールナイトを聴きながら御苑トンネルをぬけて甲州街道を飛ばしていた。飛ばすといってもお客さんにありつかなければならない。左側に気を付けながら繁治はダッシュボードに目をやった。
 さっきコ ....
孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコ ....
青暗くて遠い夕方

路地から猫が振り返る

だいぶ遅い因果律

いのちの殻が振り返る


今ごろ順番かあ

これが俺の天罰かあ

からだの不調で

俺は死にそうだった
 ....
梅雨雲のような光が降っていた

無菌室で少年が手を振っていた

映画監督が映画で役を演じていた

刑事がこどもに名前を聞いていた

PLUTOのゲジヒトは船越英一郎だ


神が行 ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
右、右、右、もうちょっと左、

あふれだす切実

あのひかり

かなしみ

ほこりやにおい

おんなが語り出す

床の間の水仙までが冷たく見えたお正月


馬鹿もいたろう ....
蛍光灯に照らされた

知らない空き地がとても静かだ

行き過ぎる車窓から

ジオラマみたいな町を見つめる

ひとびとの明かりのなかに

わたしは幸福っていう二文字を見つめる

 ....
4階部分まで破壊された5階建ての団地が放置されている

コンクリートの仕切りは家々の跡だ

道の駅は廃墟でよこに松の倒木がいくつも転がっている

それでも残骸はもうほとんどなかった

 ....
失われちまったもののよこで

潮風に吹かれていた

貧しい暮らしはあたりまえのようで

ぬくもりを確かめれば

ふたりこんなの初めてだった


いちご畑で待っていな

もう触 ....
そらの珊瑚さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日時計のころ- 吉岡ペペ ...自由詩618-1-18
ふかい河- 吉岡ペペ ...自由詩1218-1-13
健気ないのち- 吉岡ペペ ...自由詩618-1-7
道ゆきに- 吉岡ペペ ...自由詩517-12-30
朝のひかりと影の長さ- 吉岡ペペ ...自由詩617-10-28
おとこがきもちを冷ましている- 吉岡ペペ ...自由詩1317-10-12
大マゼラン星雲- 吉岡ペペ ...自由詩1317-10-5
宇宙の法則、人生のからくり- 吉岡ペペ ...自由詩1117-9-26
昭和の空- 吉岡ペペ ...自由詩517-9-18
蝶とともに- 吉岡ペペ ...自由詩1017-8-19
いつか- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-7
花火- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-5
マイノリティ・リポート- 吉岡ペペ ...自由詩217-5-6
こころよりからだ- 吉岡ペペ ...自由詩117-4-14
夜桜- 吉岡ペペ ...自由詩917-3-20
あやとり- 吉岡ペペ ...自由詩1017-3-9
飛びたつ鳥たち- 吉岡ペペ ...自由詩517-3-4
悲しき営業マン- 吉岡ペペ ...自由詩517-3-1
夜空を別ける- 吉岡ペペ ...自由詩317-2-25
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩1317-1-28
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩716-3-8
沈丁花- 吉岡ペペ ...自由詩516-2-22
滲む街- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-4
いのちの殻- 吉岡ペペ ...自由詩1315-12-30
無菌室- 吉岡ペペ ...自由詩415-6-18
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩815-6-5
邦子の春- 吉岡ペペ ...自由詩315-5-31
旅を想う- 吉岡ペペ ...自由詩515-5-4
人間>社会- 吉岡ペペ ...自由詩615-3-20
いちご畑で待っていな- 吉岡ペペ ...自由詩315-2-15

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