寄留者(ゲール)を愛しなさい
あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである
                『ミツワー、典拠は申命記10:19』

本当に信者とは、一途にアッラーと ....
繋がりなんて無いと思っていた
見えないものは信じないと
決め込んでいた

飛び交うのは
想像したくないものだと
決め込んでいた

見えないものは
ふれあえないものだと
勝手に案じて ....
女子十二楽坊のはなしではない。
もちろん彼女たちもまるで天女のごとく神々しく映るのではあるが。

僕の中学時代のマドンナはピッコロを吹いていた。
紛れも無くルノアールの美少女にも似た麗しのいと ....
友よ 教えてくれ
いったい何処へ行くのだろう

君とは長い付き合いだ
離れてはいても仲間たちと繋がり合っていた
私は決して孤独ではなかったが
すぐ側にいた君と親しくなるのに時間はかからなか ....
君は少年のような頬と
薄い胸をしていた

感情が高まった時に
鋭く視線をさまよわせては
まるで炎を吐くように絶叫するんだ

震える肩からは
幾筋かの血が流れ
世界を汚していった

 ....
ぼくはJAZZが好きなのに
チャーリー・パーカーのCDは持っていない

ぼくはRock'n' Rollが好きなのに
チャック・ベリーのCDは持っていない

ただ聴いていた時代はある
チャ ....
吐く息が部屋のなかでも白を語る
かじかんだ爪先に靴下を与えるでもなく

窓の外
早すぎた目覚めがかなしく
ひとりを悟る

{ルビ時間=とき}に負けて
遠のいてゆくあなたの微笑みは
ま ....
「を」の人

鍵穴を
開くための 旅をしている


夜空は うすら明るかった
暗かったのは むしろ樹木のあたりだった
いきものの息遣いがするほうが 暗かった
なにか隠され ....
たまたま進化考古学という謳い文句の本で
出会った言葉

物の形の変化を三つのレベルで示している

時代地域を超えて普遍かつ不変な要素をフォーム

スタイルとはフォームの機能を満たしながら ....
 昔 
 会社の中の仮面に疲れた人が 
 仮面を脱ぎ捨て 本当の自分になろうと
 素顔で生きようと 闘争を挑んだ
 だが
 周りの仮面はそっぽを向いて
 会社の素顔から出るむき出しの刃
 ....
振り返ってみるとそこまででもない道に
たくさんの足音が降っている
身を切るような寂しさは僕を離さないように
痩せた木に大きな目印をずっとつけてまわる

ねぼけながら真ん中のイスに深く腰掛 ....
悲しんではいけないよ
なんて決まり文句
どこでも拾うことはできるけど
悲しみ
そこいらに落ちているもんじゃない
背後から黙ってやってきて
いきなりけられるようなもの

泣いてはいけ ....
エントランスとか言うな

工業地帯にほど近い

どこか鉄の匂いのする町の

杉板貼りの二階建て

くもりガラスの引き戸

開ければ土間と廊下

左手に下駄箱あり

廊下のは ....
幾何学模様の闇が重なる
夜の底に
ひそやかに灯る青白い共犯

夜が明けて
其処に残されているのは
誰にも読み解けない証拠だけ

誰もが息を呑む
美しい証拠だけ
そのひとは腕時計を見る
そのひとの腕時計は1分1秒狂ってはいない

そのひとにもなんのためかは分からない
でもそのひとは腕時計を見る

そのひとにもなぜ正確に時刻を合わせるのか
でもその ....
通天閣の泣き声が京都まで聞こえたのでした 給湯室にオレの悪口 寒中恋酒女

壊中金銭薄

身中満妄念

偲遠過去多々罪障

望月落涙虚

残少人生希清廉

要身辺整理整頓


遥山冠雪語狭小我

宇宙大深志更遠

自由何処在 ....
フレドリック・ブラウンの死にいたる火星人の扉という創元社の文庫本
推理小説だが
彼には火星人ゴーホームという超絶な作品もある

火星年代記というレイ・ブラッドベリの名作

火星の赤い砂はア ....
  積み木の赤い部品が
  緑のうえにそっと載る



  駆け抜ける電車の影が
  血の気のない床を砕いて
  それから
  途絶えて消える
  轍のひとつも残さず
   ....
午前4時
郵便ポストに朝が届く
とおくで電車が泣いている

溜まったメールを洗濯機につめこんでぐるぐると回す
とげとげしたやりとりも
昨日の君との会話も
ぜんぶ漂白剤にあらわれて
言葉 ....
いまアルバム《常夜灯》を聴いていると
中島みゆきと云う偶像の存在は50%で
30%はアレンジャーである妹尾一三氏
10%はミキシング・エンジニアMr.David Thoener
残りの10%は ....
僕達の世界は
連結された断片が
縫い閉じられた模様を織りなすタペストリー

つぎはぎだらけの時間を
つなぎ合わせて生きている

僕達の過去は
累積されない想いで満ち溢れ
飽和している ....
          
喪服を着た父が 部屋の隅にいる
悲しいほど 
とても暗い場所に
かなり寝たので 夢だったのか ひどく汗ばんでいる
耳をふとんにあてると 父が階段を上ってくる気配がした
 ....
いま時分には珍しい朝凪に
吸い寄せられるように
車を止めて
浜へ降りて行った

もう、母国に
呼ばれることのないカモメたちが
白を惜しまずに羽ばたいている
水面はきらきらとさやかに
 ....
 
アン・ドゥ・トロワ アン・ドゥ・トロワ

壊れたトウシューズをどこかに置き忘れた少女がひとり、漆黒の夢の中

そしてその静寂がわたしにまとわりつく



 
檻の中にいる時より
人の中にいる時の方が

君はずっと孤独だ

誰かと語り合っている時より
一人で黙っている時の方が

君はずっと雄弁だ

誰かに褒められている時より
誰かに見捨 ....
青く開いた空の深みから
一つ また一つ
無言の頷きのように
頬に
建物に
大地に寄せられる
ふわりと白い口づけ

それは
氷柱のように尖らせて行く
生ぬるい毎日の中で肥大した妄想を ....
ゴルフはからだの使い方だ

からだの使い方を3分で会得する者もいれば7年で会得する者もいる、ただそれだけのことだ

会得のスピードが才能なら会得するまで諦めない根気強さも才能にちがいない

いのちの使 ....
 かけおりてくる兵隊がいる
 指揮だけがあって四季のない顔のない
 丘のうえから
 いっせいに声があがる
 雲がわく


 あがる声には
 責任がないから自主性がない
  ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
単純な問い- HAL自由詩5*12-12-6
無線- subaru★自由詩17*12-12-6
器楽女子的幻想- 梅昆布茶散文(批評 ...312-12-6
存在と錯誤- ただのみ ...自由詩28*12-12-5
パティ・スミスのように- 梅昆布茶自由詩1212-12-5
羞恥心- HAL自由詩7*12-12-5
- もっぷ自由詩1712-12-5
『_を_の_人_』- るるりら自由詩1212-12-5
フォーム___スタイル___モード- 梅昆布茶自由詩312-12-4
人は仮面をつけているから美しい- イナエ自由詩13*12-12-4
リンガーテーブル- カマキリ自由詩412-12-4
ぐっどらっく!- 乱太郎自由詩19*12-12-4
「アパート」四歳の記憶- ドクダミ ...自由詩7*12-12-4
名のない罪- 塔野夏子自由詩5*12-12-3
そのひとは腕時計を見る- HAL自由詩6*12-12-3
通天閣の泣き声が京都まで聞こえたのでした- 北大路京 ...自由詩112-12-3
給湯室にオレの悪口- 北大路京 ...自由詩3*12-12-3
えせ漢詩- 梅昆布茶自由詩1012-12-3
火星の銀色の月- 梅昆布茶自由詩2112-12-2
積み木- 草野春心自由詩712-12-2
休日- アズアミ自由詩912-12-2
- HAL自由詩4*12-12-2
チューブウエイアーミー- 梅昆布茶自由詩1012-12-2
冬のおわりに_デッサン- 前田ふむ ...自由詩512-12-2
大丈夫- もっぷ自由詩512-12-2
アン・ドゥ・トロワ- 殿上 童自由詩15*12-12-2
ずっと、ずっと、ずっと- まーつん自由詩6*12-12-1
冬に見つけられてしまうと- ただのみ ...自由詩18*12-12-1
いのちの使い方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-12-1
丘にいる兵隊- 石川敬大自由詩11*12-12-1

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