{引用=
Femme fairytale}



死に際の蝉は毎日発情期(「「「死に際だから許されるのよ?」」」)



五反田の渋滞待ちのトロイカがスマートフォンのシャッターまみれ ....
ぼくはいつも
あおい国を探している

仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る

草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
 ....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む

きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う

きみは武術を好む
ぼくは球技を好む

きみは楽観主義
ぼくは悲観主義

きみは太陽の下
ぼくは ....
 
 
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で

ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから

産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ....
きみを思い出したくて
右手でキツネを作り
コンコンしてみる

貰った絵本を
改めて
まじまじと見てみる

宝物の絵を
眺めながら
プカプカ煙草を
吸ってみる

真夜中にベラン ....
{画像=120222143926.jpg}

恋はトキメクし 愛は燃えあがる
恋は落ちるというし 愛は溺れるという
恋は病いだし 愛は執着だと思う

恋は形態であって 愛は本質だろう
 ....
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる

どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ

{引用=Aの人 ....
「むかえにいくよ」と、
男が言う。
「きっと、むかえにいくから」
そう、いつも私に言うので、
「いつむかえにきてくれるの?」と、
訊けば、
「ロトシックスが当たったら!」
大真面目に男が ....
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない

何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる

電話まで這っていきながら
救急車 ....
先月エアコンが壊れた
次の日炊飯器が壊れた
次の次の日Macが壊れた
次の次の次の日掃除機が壊れた
次の次の次の次の日冷蔵庫が壊れた

でもね
いちばん最初に壊れたのは
ぼくだったんだ ....
ひらりひらりと舞い飛ぶ運命
ふらりふらりと舞い遊ぶ夢

決意をするときはいつも一人

夕焼けに包まれた川べり
ザーザーと雨の降りつける高架下
オリオン座の輝くマンションのベランダ

 ....
俺達もゾンビーズ

自分の脳を騙して

強くなっただとか

ありがたいだとか

そんなこと言って

君に近づいてゆく

俺達はゾンビーズ


自分の脳だけじゃ飽き足らない ....
富士山が爆発で

その姿かたちを変えてしまったら

あの容姿をもう

見つめることが出来なくなってしまったら

やはり過去なんだ

ぼくらは過去で出来ているんだ

過去とは原因のことではない

過去と ....
赤い糸切れて結んで春隣

鬼やらいリップクリーム貸したげる

早春や秘めた想いをチョコに載せ

まぶた閉じ2月の睫毛恋してる

菜の花忌司馬遼読んだことがない

春遠し十円ハ ....
わたしが泣き出すと
姉は自分の手のひらにエノキさんを描いて
「もう泣きやみな」と言った
エノキさんは森の木こりだった

中学にあがったとき
両手にマニキュアを塗ってくれた
わたしは水色の ....
顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
43歳の大人の男なら

こんなふうに言うんじゃないか

こんなふうに動くんじゃないか

そんなことを考えながら

喋ったり行動したりしている


たぶんみんなもそうなんだろう

「普通」ってなんなんだ ....
ポケットにいれた約束を
指でもてあそびながら
待つ電車はあなたへ続く
かなわなくていいから
なくならないままでいて
約束があるから
私さみしくないの
このホームで人がしんだって
だれか ....
オーケストラの調律の基本となるのは
オーボエの出す440HzのAの音程

オーボエは音程の不安定な楽器であるのに
ただ音程が聴き取りやすいために
その任を担わされる

しかしコンサートマ ....
こんな朝に
カラスのカの字もありゃしない
太陽はふやけた面の木偶の坊だ
白い国道の上
黒いおまえは完全に死んでいる

暗がりのおまえは
いつも何かを舐めていた
おまえが前を横切る時には ....
私は霊だ 唐突だが気づく
年を重ねて老いてなるわけでもなく
生まれつき 霊だ
霊と肉体の合体で
動かしているのは心
じゃあ 私って誰?

肉体を授かり 名前を授かった
その負う この世 ....
死神は深い森の中で魂を喰って生きている
奴は言う
美味い魂もあるが不味い魂もあると

私は訊く
どんな魂が美味く
どんな魂が不味いのかと

奴は答える
善なるものの魂は美味く
悪な ....
{画像=120219045735.jpg}


最近不思議な夢を見る。
ぼくが眠ると夢の中のぼくが目を覚ます。
夢の中のぼくが眠ると現実のぼくが目を覚ます。
会社の会議中に居眠りをしている ....
瑠璃色のオトマトペしりませんか
むかし たいせつなひとが くちうつしでくれた
飴玉のような オトマトペでした

今朝
あの甘さを
思い出しました
怖い夢をみて 
めがさめて
そして  ....
明日は 今日よりも軽やかに
    と我々は{ルビ希=のぞ}んで
今日は 昨日よりは{ルビ厳=おごそ}かに
    と我々は慎む

平穏になればなるほど
勝手にもがいて 考えこんで 苦しが ....
 ワンルームのドアをノックする音が聞こえた。
 濡れた髪をタオルで拭いていた昌は、動作を止めて、反射的に壁の時計を見た。夜の十一時だった。
 ドアスコープの向こう側に、白いフェイクファーを纏った見 ....
緩やかなカーブ
輪郭をなぞる時間
永遠ならいいのに
愛してるの代わりに
きみの輪郭をなぞる
 頭痛


倦怠が成層圏から降ってきた


うっすらと頭痛呑み込むパスタかな


氷床の軋む音する頭痛かな


頭痛飛び地球を巡り海に墜つ


 雨


生まれ ....
スタバの外で寒風にやられながら

さっき買った煙草

ビルディングの中

おとなのひとが突き刺さってゆく


貰ったものは捨てられないのに

なぜなんだろう

撮ったものなら捨てられるのは


スタバ ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フェイム・フェアリーテイル- ピッピ短歌512-2-22
あおい国- 壮佑自由詩23+*12-2-22
平行線- HAL自由詩712-2-22
ブルゾン- たもつ自由詩9+12-2-22
みつめる- こころゆ ...自由詩412-2-22
【_Love&Love_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-2-22
【自己分析__】- 泡沫恋歌自由詩10*12-2-22
【_むかえにいくよ_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-2-22
- HAL自由詩6+12-2-22
修理不能- HAL自由詩412-2-21
君が何かを決める時- 凪 ちひ ...自由詩312-2-20
俺達はゾンビーズ- 吉岡ペペ ...自由詩2+12-2-20
タイムマシン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2*12-2-20
俳句2012_2月前半- 北大路京 ...俳句14*12-2-20
姉の魔法- mizunomadoka自由詩1012-2-20
奈落のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*12-2-20
ひとときの嬉しさ- 木原東子自由詩26*12-2-20
大人になれば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-2-20
花束をあなたに- 朧月自由詩512-2-20
440Hz- HAL自由詩1112-2-20
ジンクスが死んだ朝- ただのみ ...自由詩25*12-2-19
流されない- 砂木自由詩13*12-2-19
真犯人- HAL自由詩312-2-19
リアルな夢_/_最近ぼくは不思議な夢を見るのだ!?- beebee散文(批評 ...18*12-2-19
瑠璃色のオトマトペ- るるりら自由詩14*12-2-19
明日- subaru★自由詩20*12-2-19
美香- 「Y」散文(批評 ...4*12-2-19
柔らかな、- ムダ自由詩312-2-19
俳句・習作_1- 壮佑俳句9*12-2-19
朝駆けの空のした- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-2-18

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