幼い日々が
やわらかく在ったのは
いつわりごと、が
易しかったから

不器用な手に
添われていたから


ひとつひとつの横顔は
おぼろ気だけれど
ぬくもる匂いは
きえ去らな ....
子供が育ってくると
この世に未練がなくなっていく
休日は外食したいとか
趣味をまたはじめたいとか
生きてるうちに
一度は海外に行きたいなとか
昔あったはずの欲望が
次第に枯れ ....
  何冊かの本を捲りながら
  目についた語句にマーカーをひく
  燕
  ウクレレ
  信用取引
  太陽と五徳ナイフ
  辛亥革命と水たばこ
  有機ELディスプレイとビート ....
折れない筈の
芯の上に立ち
折れない筈の
心の平衡感覚を保つ
泰然自若の筈の
聴衆が

右へ左へと
弥次郎兵衛に誘われて
激しく揺れる

鳩が
似合わない声で
咽び泣く

 ....
夜に浮かぶ幻想群

いつも夜の湾岸線を走る度に思うのだ
川崎と木更津を結ぶアクアラインも然りだが

陸上の建造物よりも海上の光のなかに浮かびあがった巨大建造物は
何故か深く心を打つ

 ....
人間がうさぎを喰っていたころ
うさぎたちは月へ逃げた

いま うさぎを喰う人が無くなって
うさぎたちが青い星へ帰ってくる

風の朝 小高い山から眺める海に
浪の上を走る姿が見える
なべなべそこぬけ
そこがぬけたら 
つながれた両手のうちのどちらかを
くぐる
ふたり一組になって遊ぶこともあれば
大人数で輪になって歌いながら
そこがぬけたら そこぬけに笑う  ....
強くなりたいと歌うのも疲れたよ
強いと称えられる人も 結局弱くて
強いと思い込んでいる人は 弱さを知らないだけ

大人になれば 少しは変わると
たしかに 信じた時もあった
いつからか 気づ ....
梅の便りを公園は
おとなこどもに知らせてる
いやいやまだだという冬は
春遠からじと知らないで

そのうち自分のこころとは
うらはら泣いて泣きやめず
どうしてなにがかなしいか
問うても問 ....
こんなにもなにもないものなんだ
こんなにもなにもないものなんだ

積み重ねてきた幾月で
泳ぎ渡って着く孤島で

生きている意味なんて探し続けていたんだけど
プラネタリウムが作り出した 匿 ....
誰かが出ていった
後ろ手にドアを閉め
光の紙面に輪郭を焼き付け

誰かが出ていった

窓の外で知らない鳥が鳴き


鍵を開け
重い抑圧から君を逃がし

振り返るこ ....
                   
厳寒のなかで花は枯れることができない
雪をかぶり凍てつきながら
己の色を発し続ける
夢見るように

生きることと
夢を見ることとは違う
 ....
短歌も俳句も好きになったもの勝ち  恋愛は惚れたもの負け            130128

5年前に簡単に解けたなぞなぞが
今では難しくてなかなか解けなくなった
謎が謎を生み複雑性が増したのだろう
と考えていたら
引き出しの奥から子供の頃
 ....
愛の鞭は必要か
そもそも愛する者を
鞭打つような愛があるのだろうか?

それを愛と呼べるか?

暴力は
最も原始的な言語だ
だからそれを用いる者達は
獣のようだと ののしられる

 ....
博物館に愛の標本が並んでいる
眺めているとわかるのは
愛というものはおそろしく多様だったらしいということだ
まっすぐなのも歪んだのもある
美しいのも醜いのもある
透きとおったのも濁ったのもあ ....
 
ノートの片すみに描いた {ルビ♡=ハートマーク}

それは恋だった


でも、愛は未だ描けないでいる



 
       夫の茶碗で朝餉を食す
       手に余る大ぶりな器に
       炊きたてご飯が湯気をたて
       バターが溶けて醤油がかおる
       虚ろに思えた ....
ほらごらん
転落注意のアナウンスを苗床に
こんなにもぞっくりと
生えそろっているひと群れを
午後三時のけだるい日射しが
彼等の弱々しい影を線路へと
身投げさせている憂うつを
ほらごらん
 ....
{画像=130126211558.jpg}


深夜目覚めて居

夜明けを待つ様

兆しを心待ちに

冷気を押し開く

其の様に憧れる

一つ二つと開く

満ちて芳し香を ....
この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
 ....
先におことわりしておきますが、これは夢の話です。
夢に見た出来事なのに、本当にあったことのように胸に刺さって、忘れられないような夢を、時には見ることがあるでしょう。
特に寝覚めの一瞬前に見 ....
冥王星が冷たい冬だ 月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り


 だが本当は流されているのは雲の方 
 月は自分の道を行くだけだ


きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく 
 ....
人の不幸の上には幸せは成り立たないこと

ガツガツしているといつもカスばかりつかんでしまうこと

しまいにはまわりも巻き込んでしまうこと

快楽は苦しみの原料であること

子供のためと ....
喜望峰なら何度も通った
あの岬までともかく行けば
回った先には
ひとつの道があると聞いた
懸命に漕いださ

まだ何も見えないが
すでに良い海路を進んでいるんだ
きっと空も晴れるさ
波 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
 鈴木さんと、大王さまはスロープに向かって、ゆっくりあるいて行った。そうして、青白い灯りのなかに立って、わたしに手をふってくれた。
 さようなら……。
 わたしもちいさく、手をふった。

 あ ....
女は最後は開き直るいきものであること

不細工さや子供はときに油断をさそうこと

詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない

子供はときに同情という囮に使われる

詐欺は慇懃無礼の最上 ....
マイケルジャクソンの青空




アスファルトの上で街は目覚め始める

排気ガスとパンとコーヒーの匂い

新聞配達夫の帰り道には

怪物のような建築現場がある

鉄骨の群れが ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
千代紙- 千波 一 ...自由詩11*13-1-29
命のリレー- 小川 葉自由詩14*13-1-29
マーカー- 草野春心自由詩713-1-29
掌の上の弥次郎兵衛と壊れた鳩時計- subaru★自由詩18*13-1-29
夜に浮かぶ光のように- 梅昆布茶自由詩2413-1-29
月のウサギ幻想- イナエ自由詩8*13-1-29
_やさしいちえのわ- るるりら自由詩17*13-1-29
強くなりたいと歌うのも疲れたよ- 凪 ちひ ...自由詩8*13-1-29
春遠からじ- もっぷ自由詩513-1-29
匿名の海で- ねこ歩き自由詩413-1-28
誰かが出て行った- Lucy自由詩13*13-1-28
凍てつく花__ー病床の父にー- Lucy自由詩17*13-1-28
短歌も俳句も好きになったもの勝ち__恋愛は惚れたもの負け- 北大路京 ...自由詩313-1-28
やさしいちえのわ- あおば自由詩10*13-1-28
愛の鞭は必要か- まーつん自由詩8*13-1-27
愛の標本- 塔野夏子自由詩5*13-1-27
愛は未だ- 殿上 童自由詩21*13-1-27
今日の空- 石田とわ自由詩9*13-1-27
遅延列車- マチムラ自由詩3*13-1-27
春待ちの暗中- ドクダミ ...自由詩5*13-1-27
プリザーブドフラワー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩14*13-1-27
ある夢のお話し(エッセイ)- Lucy散文(批評 ...6*13-1-26
冥王星が冷たい冬だ- 北大路京 ...自由詩7*13-1-26
孤高の旅人- ただのみ ...自由詩21*13-1-26
単純な原理- 梅昆布茶自由詩613-1-26
課題「望」:喜望峰__〜〜20130126- 木原東子自由詩5*13-1-26
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
あずきの恋人_(最終回)- たま散文(批評 ...13+*13-1-26
最近わかったこと- 梅昆布茶自由詩12*13-1-26
マイケルジャクソンの青空- 月形半分 ...自由詩613-1-26

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