フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている    ……ぼん、ぼん、ぼん、ぼん



ぼんしゅかぼんしゅか
手取りが済めば
ここはだだらな島国だから
打出の小槌を担いで一興
採掘現場に行きましょう


手と手で掴 ....
広すぎる狭い部屋の中ほどで

行方不明の娘と将来を語り合えば


音信不通の息子と向かい合って

パスタを食べるから


見切りをつけたアノ人と

リンネと言うレト ....
そよとも揺れないすすきの穂が
あたりに白く浮かぶ

とおくを
スローモーションの足どりで
駆けて行く
赤いセーターを着た少女

お腹がみるみる膨らんで
まんまるになったかと思 ....
現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
     ふと違和感を覚えた朝
     右足に苦しみが
     そうして五日後、
     右腕にかなしみが 

     絡まった
              
     曲が ....
カナヅチの眼が泳いでいる あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し

間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か

そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕さ ....
 {ルビ呼 吸=い き} し

  地 に

 陽  魅 入 り 

     ・・・ 意 ?
「伝道」

青々とひつじ田ありけり街の中

伝道の路に妻摘む紅き花

考え事しつつ歩けり家々を

台風さり秋の涼しき道をゆく
ピーテル・ブリューゲルの塔が部屋の中央に屹立し
周囲を侏儒の叛逆天使たちが蜻蛉の翅を以って飛び交す

絵画美術は幻視の領域にまで後退し
観念的な支柱を破壊された現代神学の修道僧たちは
科学的 ....
マリー・アントワネット忌や黒砂糖 紅茶専門店で珈琲飲んでいる 口角からはみ出た口紅を
小指の先でそっと拭う
赤い口紅は
いつも私を強気な女に変える
呪文のように
優しい嘘を口から吐く

独りぼっち
砂の上を歩いていた
彼方にオアシスが見えるけど ....
■■■
■■■ 電車の連結部で
■ ■ シュノーケルの音
■ ■ 渚が車窓から消え
    つり革の人々は
    相変わらず揺れ
■ ■ 大波小波が
■■■ 電車内の人々の足を濡らして ....
 十月

くもり空台風近づく坂本の今朝のしじまの一切合財

拭き掃除いちおう終わりあとはなくギリシャ語とへブル語を

テレビには女性ゴルファー球を打つ木の幹のよう姿をすれば
{引用=猫}
降る讃辞しっぽの先で受け流す
{引用=人}
寝子胸に朝ランデヴー日曜日
{引用=猫}
老描の眠り百年時の棲む
{引用=人}
痩せ三毛のかそけき息に目を凝らす
その生き物に色とりどりのガラス玉をもらった
それはよく見ると一個ずつが脈動してそれぞれの色で輝いている
ときおり澄んだ音色で囀る心臓のようだった

ふしぎな生き物は美しかった
息が止まるぐら ....
駅へ降り立った時
まだ空は青みを帯びていた
ちょっと買い物をした隙に
すでにとっぷりと暮れている
荷物を提げて
街灯が薄く照らし出す歩道を急ぐ
呼ばれた気がして
見上げると
鎌のように ....
早朝 
寝ぼけ顔で庭に降り
如雨露を取りに飛び石伝いにゆけば
いきなり顔面を覆う蜘蛛の糸

悲鳴こそ上げなかったものの
粘っこく絡みつく網に息を止め
指を立て取り払ても 
容易には剥が ....
私には二人のにーちゃんがいる
ただならぬただのみきやにーちゃん

双子で5つも年上のお花にーちゃん
がいる

憧憬のキアラキアラした念が 翼を広げて飛んでいる
頼もしい にーちゃんたち ....
写真立て四角く咲いている  
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
健全な夕暮れに秋の冷たい風が吹く。
私は人生の喜びを一人の詩人に教わっている。
心の師は人生を達観している。
そのため私は私の境地を再確認出来るのだ。

疲れた頭に師の言葉の数々が染み渡る。 ....
今日は横浜詩人会賞の授賞式。  

司会を務めるわたくしは  
天の恩師の形見を  
スーツの内ポケットに忍ばせ  
会場ホテルのトイレに入り  
シャツの襟にゆるり、巻く。  

ネ ....
たくまずして誰かの憎しみをかってしまう
ほどこうにほどけない結び目
ただそれが君だっただけだ

おそらく罪状はかぎりなく
妥当な理由もあればやや不適切なものまでさまざま
あえてぬれぎぬとは ....
サラサラと嘲りながら
指の隙間から
零れ落ちていったのは
砂で出来ているのを
忘れかけていた
いくつもの季節と朝焼け

パタパタと蔑みながら
手のひらから
飛び立っていったのは
 ....
時間に意味があるのなら

僕の存在に意味はない

君が一つの音楽を聞くなら

君は一つの風景を思い出すだろう

・・・それはいつの日にか見た月の明るい夜の事だ

まるで ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている- 北大路京 ...自由詩713-10-18
奴半丁、葱一片- faik自由詩9*13-10-18
隠れてる- 芦沢 恵自由詩21*13-10-18
夕日__(詩人サークル「群青」10月のお題「無」から)- Lucy自由詩12*13-10-17
現代詩10月- 左屋百色自由詩16*13-10-17
メロンソーダ- atsuchan69自由詩9*13-10-17
一歩ずつ近づくもの- 石田とわ自由詩11*13-10-17
カナヅチの眼が泳いでいる- 北大路京 ...自由詩1013-10-17
ひねくれ者より献花です- ただのみ ...自由詩37*13-10-16
蔓延る- nonya自由詩19*13-10-16
い段の朝- ただのみ ...自由詩12*13-10-16
_「伝道」- 生田 稔俳句213-10-16
肺結核の神学論- 高濱自由詩313-10-16
マリー・アントワネット忌や黒砂糖- 北大路京 ...俳句413-10-16
紅茶専門店で珈琲飲んでいる- 北大路京 ...自由詩513-10-16
【_砂の記憶_】- 泡沫恋歌自由詩14*13-10-15
まわり道- るるりら自由詩14*13-10-15
十月- 生田 稔短歌313-10-15
ねこ曜日- salco俳句5*13-10-14
ふしぎな生き物- 梅昆布茶自由詩1813-10-14
三日月- Lucy自由詩15*13-10-14
ジョロウグモ- イナエ自由詩9*13-10-13
ただならぬただのみきやにーちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-10-13
写真立て四角く咲いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-13
みずいろの雨をききながら- 殿上 童自由詩20*13-10-13
とある詩人へ- ヒヤシン ...自由詩11*13-10-13
タイの締め方__- 服部 剛自由詩9*13-10-12
結び目- 梅昆布茶自由詩1613-10-12
無力- nonya自由詩20*13-10-12
『償い』- yamadahifumi自由詩113-10-12

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