流れの中に自分を放り込んでみよう 自分が流れそのものになってみよう
流されて行きながら みんなと一体感を味わっていた帰宅難民の夜

大きな災難は人を優しくする

それまでは顔で笑っ ....
妻にまかせずに
自分の手で一つ一つ
持っては重さをしらべ
虫食いはないかしらべ
一番ずっしりとして
長持ちしそうなやつを
一個だけ選びだした
家に帰り まな板の上
そのきゃべつを一刀両 ....
腕をつくフォルム
眼球と二重瞼のバランス
背中に手を添えて
差し伸べるように
手のひらを奥へ傾ける
黒髪がしなり散らばる感触
床へ促す一連の流れを素描しながら
降りそそぐ熱い雨を
 ....
気合入れて目覚めても
去年となんら変わることの無い朝だった

それでも
いつもの年とは変えよう
変えてみよう

初春は一途な決意が大切なんだと自らを奮い立たせ

買いだめしておいた菓 ....
寒ければ寒いほど
昨日がかすむからいい
甘えた心が縮こまるからいい
猟犬の目のように
役に立つものを見つけよう
春かもしれない
君からの優しい言葉は
蕾になってくれている
はずの木の幹 ....
良いお日和の冬の日
煙草を買いに家を出た
帰りたいと思ったら そこが故郷だった
僕はもう帰っている
樹々は瑞々しく輝き 鳥達は賑やかにさえずっている 陽は懐かしい温もり

心が和 ....
ただいま正月おかえり新年


抱負は毎年変わらず 無事


蟹を食べ始めるまでは賑やかでした


虱潰しに暇潰す


初笑いとの根競べ


初の雑煮に既に飽き


 ....
  君は唇を震わせる
  火を点けたばかりの
  赤い輪郭をした石炭を
  心の何処かに抱えるように



  愛することは愛を傷つけ
  悲しむと悲しみは消えてしまう

 ....
そこにあるのは悲しい沈黙

誰も触れない


君に話したものは希望

君にはわからない真実


僕たちは誤解という小さな罪を積み重ねてきたね

ジョン レノンを貫いた銃弾はいま ....
君が示してくれた方向は
それがそのまま世界であって
私が踏み出してもよいものか悩む

無資格なもの
真四角なもの
聞きちがえてそれでも
おなじものにおもえるよ

丸くなければ通れない ....
流れていく方向を見失って
濁り始めた水と空気

「仕方がない」のお題目の下で
済し崩しにされる許容限度

時間をかけて築き上げた壁を
やすやすとすり抜けて
目の前に現れる他人

 ....
  古い五線譜からきみは
  しゅるしゅると一本を抜き取り
  四角い枠を作ると
  そのなかに月面の色を塗った
  それは正しいことだ
  それは、正しいことだ
  ぼくたちの耳 ....
年が改まり 今日から新年なんだ
モソモソと布団から這いずり出して 袢纏を引っ掛け 
いつものように 新聞をポストに取りに行ったら
電話帳みたいな ぶっとい紙が捻じ込まれていた

こんなもん、 ....
窓硝子から流れ込む 午後の陽光に
植木鉢の スパティフィラムが
静かに 溺れていく

凍えた足首を燃やす 電気ストーブ
郵便ポストに忘れられた 年賀状
西向きの食器棚から 背伸びして外を見 ....
 あけましておめでとうございます。   たま




 オロチ

箸は一本でいいと言う。
ふたりの子は箸を一本ずつ持った。
狐の権太はうどん屋に化けて
村の二本松の辻に店を出してい ....
今があるのは、過去のおかげ

未来が、ささやく
けれどその時そこに私は
いない
どうしても
いのちは

最後(悲しい事しか見えない人は悲しい人か
終わる ....
XX家 愛犬 クロ
XX家 愛犬 くり
XX家 愛犬 ミミ
XX家 愛猫 ミー子
XX家 愛鳥 ピーちゃん
XX家 愛猫 てんてん
XX家 愛猫 ヨーン
XX家 愛犬 タケ
XX家 愛 ....
空から降ってくるものたちは
悲しみをたずさえてそっとやってくる

それはアリューシャン列島の凍った針葉樹を融かし
地に降り立つとそれぞれに色を変えて南下してくるのだ

柱時計をぼんと鳴らし ....
波のようなうねりのふちに
透き通った涼しげな深い藍の色

始まりの終わりに出会った時は
黒い出目金だったはずなのに
報われない恋を知って
猩々らんちゅうに変わった

流れてくるメロディ ....
長年やってきた
自分というものを
衣服のようにスルスルっと
脱ぎ捨てられるなら
別の物語の主人公にも
なれるかもしれないが

すべてを新しくしたつもりでも
自分という本質は変わらない
 ....
ー虹の輪も消えて
ただただ夢みるように「播摩」
自分だけは被災しないと願うばかり
仮にあたたかなお節料理もいらない
刻がたてば、人々のやさしさは哀しすぎるから
…と、こわばった頬で控 ....
森が本だと想像してみる、
一頁一頁が緑の葉っぱで出来ていると。
陽の差し込む部屋でそれを開いている
まるで十四歳の気分で

カサカサした木の皮の表紙をめくると
光の透ける葉脈から文字が浮か ....
私の耳から
ざらざらと言葉の死骸を取り出して
先に行ってしまった今日を追いかける
こんもりと墓標のような
私の頭は枕に乗って
言葉の海を漂うのだ
その静かな海には
君からの
がある
 ....
あなたは素敵な人

自分に優しいから人にも優しい
まっすぐに生きているから 私のことをまったく疑わない
自分を全部肯定しているから 私をまるごと受け入れてくれる
何にもこだわらないからひたす ....
「家族」というゲームへようこそ
 何故毎日叩くんだ 蠅叩きで
 このRPGの設定は狂ってる
 誰もが羨む家庭を演じるのではなかったのですか?

「長女」というキャラは好きじゃありません
 ....
掃除機で吸っているのは
捨ててしまいたい記憶なのかな

君の横顔さえも綺麗にみえる
よそゆきの部屋になってゆく

新しいことが
そんなに素敵なことなのかと
横をむく僕の存在は
取り残 ....
頭のなかで
鳴り響く砂時計
さらさらと
安住を諦めた瞳が
仰ぐのは暗い天井
流れ込むサーチライトが沁みて  ....
世界はこんなに美しく輝いているのに
あえて悲しいことを探しだすことはないでしょう

自分を暗い牢獄に閉じ込めている自分の心
それに気が付いたらあなたは自由

篭るのはあなたの自由だし出て行 ....
もう光のないオヤジにも多少の楽しみはある

甘い哀しみを楽しむのですね

センチメントなオヤジはかなり気持ち悪いが

そっとしてあげてほしいのだなあ


イケメンはずるい

福山 ....
夜空に煌く星々は 
光年の時を経て降りそそぐ
掌で受けとめた 
粉雪は瞬き一つで消えてしまう
久遠の奏で 
宇宙の時はワープしてリンクする 

冬の星座たち
プロキオン・ベテルギ ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
平成23年- たにい自由詩312-1-3
いのちの断面- ただのみ ...自由詩7*12-1-2
新しさを知ってゆく月を美しいと詠む國で- たちばな ...自由詩26*12-1-2
It's_a_beautiful_day(変わらないひと)- 恋月 ぴ ...自由詩28*12-1-2
冬の大木- 朧月自由詩112-1-2
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「ただいま正月おかえり新年」自由律十編- faik俳句10*12-1-2
石炭- 草野春心自由詩612-1-2
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re-born- nonya自由詩21*12-1-1
月面- 草野春心自由詩7*12-1-1
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スパティフィラム- まーつん自由詩12*12-1-1
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風の章- 梅昆布茶自由詩1112-1-1
思い出の泡- 板谷みき ...自由詩1*11-12-31
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苺大福- アラガイ ...自由詩6*11-12-31
The_leaf.- Akari Chika自由詩6*11-12-31
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魅力- たにい自由詩311-12-30
RPG- あやとり自由詩211-12-30
捨てられるもの- 朧月自由詩311-12-30
『砂時計』- あおい満 ...自由詩5*11-12-30
青空- たにい自由詩211-12-30
不細工の復権- 梅昆布茶自由詩611-12-30
【_プラネタリウム_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-12-29

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