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空を泳ぐ鳥たちでさえ
死はいつも地上のある

明るすぎる地下に雨は降らない
きのうの洗濯物を今日の朝日に干す
明日は雨らしい

シャツには見覚えのない涙の跡がついている
毎日クスリを飲 ....
砂礫の中から北極星をめざす
ひとつぶの光る種子から
一万年の大木の夕日の
たおれかかる夕暮れ

音もなく 静かに 闇

空を見上げる

希望をうつす鏡はいつも
目線より少し高いとこ ....
「もも」のような人だった
夏の始まり
胃のあたりにひどい痛みを訴えて
青白くやつれていった
食べものの好みが変わって
「ガン」かもしれないと感じた
不意に 人生の何分の一かを失う と思った ....
何キロ四方の石盤の上に
100年に一度、天女がおりてきて
舞を舞う
ふわりと衣が石盤にふれる
くり返し
くり返し
気の遠くなるほどくり返すと
ほんの少し石盤はうすくなり
やがては、すり ....
小さな庭にスコップをさしこむ
土は深い森のにおいがした
森と眠りは深いほうが良い
深い穴に
深い眠り
食べものと 土と 土と
見上げたら曇り空
ぽつりと 雨が 土をぬらした

停車し ....
落合朱美さんの服部聖一さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明日からやって来ました- 服部聖一自由詩605-9-22
空を見上げる- 服部聖一自由詩605-9-21
もも- 服部聖一自由詩605-9-2
- 服部聖一自由詩205-7-29
あなたがくれたもの- 服部聖一自由詩405-7-15

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