花火
佐藤伊織

一つ
二つ
数えながら歩いている

わらった わらった
影を数えている

花火の影が網膜にちらついているので

手をひいて二人で夜道を帰った。

消えいくものはすべて
かつて私の手の中にあった


自由詩 花火 Copyright 佐藤伊織 2005-10-18 23:51:55
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
さみしさの詩集