何が悪いか知らないが
朝から頭痛が続いてる
土曜なんだし
休日なんだし
遠くへ出かけてみたけれど
雨が午後から上がったせいで
人が多くて敵わない
子供が走るし喚くし泣くし
....
遠くにいきたい
遠くにいきたい
ささやく声にみちびかれ
この髪の毛を風になびかせ
かろやかな足取りで
時に立ち止まり
光りと影のおりなす景色を眺めながら
遠く ....
日が沈みかけたので金庫の現金を数え、出納帳に記した。数十円の誤差は、自分の財布から補填し帳尻を合わせた。電気、空調のスイッチをオフにし、扉に施錠しエレベーターのボタンを押す。エレベーターはがらんがら ....
エデン!楽Luck園Enの℃な季節が来る、風を繰る羽ィカが狂う季節が!
最愛の恋人の脱け殻は暖かく、私が天使の胎内で睡る為の約束をしてくれる。
A!黄金のスイマーが私の意識をクロールで横断する ....
まず、この文章の性格について前置きしておかなければならない。
この拙文は、批評などという立派なものではなく、感想文である。
文中『あとがき』から若干の引用はあるが、作品そのものからのそれは行なわな ....
おおきな赤ん坊の寝床だ
そして赤ん坊は
不可解にして かつ世に堂々のあるじぶりだった
赤ん坊が這い出していったあと
どうしてこのようなしわくちゃのものが遺ってしまったかについては
世界は調査 ....
波が寄せる海から
風の吹く丘へと上がる
着るつもりだった服は皆
夜の内に焼いてしまった
毛皮をぬいでしまったから
私たちはすっかり裸
そうして裸のまま、手をつなぎ
丘をのぼる ....
たとえば甘酸っぱく、人生を感じ取ること。
真夜中にコーラを飲んだり
誰かの訃報を期待したりしながら
シャープペンシルの新しいデザインを
考案するある種の好事家であること。
肝心な時に限って
....
美術館の帰りに、
大学のなかを歩いた。
落ち葉を踏みたいと彼女が言い出したからだ。
果たしてキャンパスにはまだ踏まれていない落ち葉が、
たくさんあったかというと、
「朝、雨が降ったからね」
....
「わたし あかいろがすき」
悪い癖で、また盗った。
チョークが二本とチョコレート
それが何かも分らぬうちに
それが何かを誤魔化されて
歌うくちびる
るるらりら
しょく ....
僕はもともと詩なんてだいきらいだった。書くことはもちろん、読むことさえ無駄なことだと思っていた。
そんな僕が何故、詩心に目覚めたか、その経緯を聞いてもらいたくて書く事にした。
20代の ....
風がたたいた
格子戸がまぶしい
瓦にすわる
しずかだ
お日様を
ペンキ屋さんとおもってる
娘には
まだ早すぎる
突然 その蝿に
死の機会が与えられた
蝿が期待していたより
時のひとかけらほど早く
ほこりまみれの教室を
最後の舞台に選び
その無数の目で
一千個の慈悲深い
....
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
ことばは
すべて
呪文
だから
口から
音になって
発せられると同時に
指先から
文字になって
記されると同時に
それは
すべて
呪いになる
....
ここに書き込むのは初めてです、フユナですコンバンハ。
「消えてしまいたい」というこの題名に惹かれた方に読んで欲しくて、
今日の自サイトから日記を転載したものです。
不幸自慢だと思われてしまうかも ....
淀川のほとり
息子に川の名を聞かれた
ミシシッピと答えた
花をめざしたのか
鳥をめざしたのか
風が吹いて
たかだかと のぼり
雨が降って
ふかぶかと しみこむ
そうだ
火をつけて
燃やしたのだ
だから
大きく 大きく
ひろ ....
アリとキリギリス。なんでキリギリスなんやろね。イソップの寓話は手元にはないが、ラ・フォンテーヌのものならある。でも仏語のものでは、アリとセミなのですよ。
LA CIGALE ET LA F ....
ミサイルしゅぱぱぱーんと
ミサイルしゅぱぱぱーんと
水の音
ファソラシド
天板を何枚も抱えて歩きづらそうに
ザクザクと雪道
スコップで
壷の中
雨霰
穴が空 ....
夕陽のあたる背表紙にする
「た」行まで来た
この書架で
冬も越す
僕はきみといると楽しいし
きみも僕といると楽しそうだけど
わかるかい
そんなのは全部嘘っぱちなんだ
真実として二人を貫くのは
僕等がまだ完全じゃないってこと
掲示板に貼られたポスターみたい ....
数十枚もの翼を持った
金色の生きもののことを考えるたびに
自分の内から眠りが消えてゆく
そしてそのあとに必ず
奇妙な痛みがやって ....
二匹の鮭が
内蔵を捨てられ
切れ端をからませていた
私の手はまだ薄いが
母の手は血にまみれている
頸骨ははさみでぶち切り
卵と白子は引きずり出した
その度にあがる、歓声
嬉 ....
君が
一本一本はねてくれる
ラスイチの
ブレーカー
ONにして
君が
消えてしまう
左目の下に
はばたきがある
つねに つねに
はばたいている
板壁に花の影が映っていた。
花は微かに揺れていた。
もうすぐ冬になり枯れてしまうから、
寂しくはないだろう。
古びた板壁も10年以内には崩れて無くなるだろう。
でも今はまだ花は咲いていて、影 ....
わたしの空より
青い青いその先に
あなたの見ている空がある
夏から二ヵ月毎のカレンダーを剥がして
こころの奥まで秋が染みた日
それぞれの手に触れる温もりは
少し哀しい距離感 ....
つーか絶対なにかおかしいって
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