すべてのおすすめ
目が覚めた。
その足は2歩程よろめきながら冷凍庫に向かう。

氷の塊を取り出して調理用のはさみを手にして、必死で砕いた。
アパートの一室で氷を砕く音がする。


深夜3時48分。
 ....
誰かが言った
「我慢するんだ」
僕は叫ぶ
「我慢するよ」

アルバイトの説明会場の中に充満した
お金お金お金
生活生活生活
毎日毎日毎日
その空気に軽い吐き気を覚えながら
全てを終 ....
いろんな
ガシガシに組みあわさった
知恵のわが
眼のまえにあるけど
なげだすわけじゃなくて
くぐると
自分を打ちつけないで
すむよ

そそろ、そろろ

水分のとんでしなびた
レ ....
     にんげんのおとことおんなが



にんげんのおとことおんなが
セックスを愉しむ
それはあるとき
必要以上に意味を持たされた儀式であったり
あいさつ程度の交わりであったり ....
セックス、ということばを軽々しく口にして
君は飄々と話をつづけるものだから
僕は何も考えずに「え、いまなんていったの」と聞き返すと
君は「え…バンゲリングベイ…?」とその後に言った言葉を言ったか ....
ひとりのおんなのこと
おたがいのからだやきもちを
さわりあってあそんでくらしていると
どこからともなくやってきて
おまえはなんだときいたら
わかりませんという
こいしさだなというと
そう ....
帰ろうかな
そう思った
一瞬を幾度か
ちらして!

5月
空は氷を溶かした青で
お花のジェット
バウンド・フォー・トーキョー
千歳の上空から苫小牧
育った家を見下ろした

掘り ....
ひとがいきるということは
いまここにいるということ
ひとがしぬということは
どこをさがしてもいなくなるということ
どこをさがしてもどこにもいないということ
小さな渦のなかで停滞している
それは停滞と言う名の逆行
不動のそれはむしろ
流れに飲まれるよりも疲れる

足を離して浮かんでしまえば良いのに
それは二度と取り返しがつかない様で
まるで小 ....
                 090522



少しだけ
はなにつくのだと
苦笑いした途端に
風が吹いてきて
セットしたばかりの
髪の毛を逆立てる
その一瞬をカメラに納め
 ....
あなたの望むようでありたい

でも
あなたの望んでることが
わからない

そんな探り合い
望んでないのに
素数についての定義を言えば
「1と自分以外に約数を持たない数」になる
このとき1は約数に
数えても数えなくてもローカルルールなのかどうか

しかして果たして
「そいんすうぶんかいのいちいせ ....
立ち止まると
黒子が幕をあげて
回想の舞台があらわれる

三十年も前のこと
大晦日の夜中に
明治神宮に初詣に行った
十二時を過ぎると
賽銭箱にむけて
たくさんの人が硬貨を
人々の頭 ....
たくさんの魚が、ほとんどのそれらが虹色で、真夜中の信号機が赤だというのに、ずっと点滅したままの赤だというのに横断している、横目に見ながら、触れそうで触れない手が魚のそばで踊っている手を、高校生とおぼし .... 新しいドライヤーだけれど
白くてやわらかい
両輪がふたつに割れる

夢に見たんだよ
耳の後ろの痛さを

口ばしる
側に
置いておいてくれる人の大切さで
判ろうとするのは
恥ずかし ....
電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....
春の川のほとりには
ようかいももあらい侍が
やさしい男が
ひとり
きせつを憂いていました
そこでは
なにもしらないだけの
赤ちゃんももばかり
むじゃきに
きゅっきゅとながれて
ゆき ....
二年
在宅でスタートして7日
おまえは、てんかんした
おれは
泣いて
神棚に
悪態をつき
泣いた
ひとり
桃が川をつんぶかんぶ
おばあさんこっちゃこー呼ぶ
持ってって切る一分二分
桃割れ嬰児跳ぶ
おばあさん喜ぶ
おじいさん尊ぶ

おばあさん桃太郎おんぶ
桃太郎遊ぶ
はげむ文武
鬼退治に ....
ちょうどいい
をさがしてて
ちょうどいい
をこえました

もどるのか
ちょうどいい
もうにどと
ちょうどいい

さがしすぎるから
ちょうどいい
すりぬける

うごかない
 ....
神話は 連行せず
閲覧室の平らかなテーブルへ と
招致する。

組んだ腕に身を預け 上から
覗き込む。さて ──


「・・・こいつら、馬鹿ばっかりだ。」
 きみのなまえをしらない
 しかし柱を折る方法を知っている
 きみのなまえをしらない
 しかし一杯分の奢りかたはしっている
 きみのなまえをしらない
 いたちごっこの後を片付ける
 きみの ....
              090330


マシンガンガン
乱れ撃ち
惚けたマシンで
乱れ撃ち
渚の小石を吹き飛ばせ
クシャミする間に撃ち殺せ
海の主を唆し
海原走らす
狙 ....
「甘い」

あなたのいれてくれた
コーヒーは
飲めば飲むほど 
のどが渇くのです

もっとくださいもっとくださいと
求めているばかりで
私は一日中
コーヒーを飲むことし ....
え?
キムチ?
キムチがどうしたってえんだよ
何?
キムチにまつわるいい話?
そんなもんねえよ
そんなもんあるわけねえじゃねえかよ
キムチなんてもんは、なあ
それにまつわるいい話なんて ....
弥生より手前のPM3:00
窓の向こうから
くちぶえが

まだ、おぼえたての、うた
ぴゅ、ぴぴ、っぴゅ、ぴ

窓をとっさに開けていた
春の音色にひきつけられて
ぴ、ぴ、ぴ、ぴ、、ぴ
 ....
ショートカットキーが
人生とは三秒の積み重ねだと教えてくれる
そんなに慌てて何かを作るくらいなら
ゆっくり余裕をもってやればいいのに
それでもショートカットキーはあり続け
ショートカットキー ....
物に感情移入してしまうのは
馬鹿げているのかもしれないけれど
その物に関わったひとの心は
つながっていると思う
あの自転車を見るたび
泣いてるようにしか見えないから
三年以上
電信柱に寄 ....
空にはしごが掛かっていた
消防車よりも
うんと長いはしごだ

足元には
きれいに綿布で包まれた
弁当箱が置いてある
きっと箸箱のように
明るい性格の奥さんが
毎朝持たせてくれるのだろ ....
時を止められた
異次元世界が
干潮とともに姿を現す

泥の中を
走り続ける自転車
泥を冷やし続ける
冷蔵庫
泥を映し出す
テレビ
泥を詰めている
買い物袋
泥を注ぐ
グラス
 ....
石川和広さんの自由詩おすすめリスト(745)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
氷症候群- 市松 伊 ...自由詩109-10-19
僕と、お昼を。- 虹村 凌自由詩2*09-6-4
やわらかいもの- 唐草フウ自由詩5*09-6-2
にんげんのおとことおんなが- ふくだわ ...自由詩309-6-1
イタリアで食べたたらこスパゲッティのことと、スーツの似合わな ...- ピッピ自由詩309-6-1
「セックスをなめるな」とぴのちゃんはいう- 国産和風 ...自由詩509-5-26
千歳の空から花々を- たちばな ...自由詩22*09-5-26
ひとがいきるということは- 青色銀河 ...自由詩109-5-25
もう、いいだろうか。- プル式自由詩3*09-5-24
ブックオフ- あおば自由詩1*09-5-22
♯♯♯- 木葉 揺自由詩1*09-5-20
草冠とレインクラウン/単語とは何か。及び数論における1の定義 ...- 海里自由詩209-5-19
初詣のコイン- 殿岡秀秋自由詩309-5-19
トワイス・アップ(トワイライト)- nm6自由詩509-5-19
スティング- 梶谷あや ...自由詩1009-5-17
- ふるる自由詩31*09-5-1
ももあらい侍- 唐草フウ自由詩7*09-4-18
てんかん,2011.4.10- 草野大悟自由詩3*09-4-11
韻を踏む桃太郎- ふるる自由詩2*09-4-5
ちょうどいい?- 木葉 揺自由詩3*09-4-4
だってよく似ている- 吉岡孝次自由詩209-4-4
円玉- aidanico自由詩609-3-30
整備兵- あおば自由詩4*09-3-30
嘘についての断片- 自由詩3*09-3-30
四畳半キムチ- ふくだわ ...自由詩309-3-28
春の笛- 唐草フウ自由詩2*09-3-4
ショートカットキー- 虹村 凌自由詩7*09-1-22
泣いている- 蒼木りん自由詩7*09-1-21
コンバース- かいぶつ自由詩309-1-21
hunairegawa- 北村 守 ...自由詩1+*08-12-24

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25