台風が来ると
海に行くバカ、は、私の男。

台風バカ。

荒れ狂う波に
飲み込まれて死んじゃっても知らないよ。

波に流されてしかも
テレビのニュースでも流れちゃって
私以外の ....
 
 
 
 
歩きながら印をつけて、この探検のタイトルは未定だ。バウンスしてクリップ、クリップ。スタートを風のように切ったぼくらなら、どうぞご自由で。つまりは丸い月をどうなぞるかとかそういう ....
弱肉強食であり、利害計算である「存在」(生)。レヴィナスはそれとは「別のあり方」(「存在の彼方」)を捜し求める。「それにしても、存在とは他なるものとは一体いかなるものなのか」(p20)。

と ....
四角四面なこのぼく。


どうぞ
その 皺の波間を

どうか
存分に転がしてやって
ください。

ならば まぁるく
やがて まぁるく。
うすぐもりの空が今日はこんなにも暖かい
白い日は照ることもなく
陰る事もなく
藪の中のぼんやりとした真昼のお葬式
赤らむ葉先のお灯明
風振るわせ ひぐらしの
胡弓の音がわたり
少女の ....
すがたがすがたを
かたちがかたちを追いかける
線だけがゆうるりと
異なる時間に重なってゆく



光と無音がつくるまなざし
視線の端で 笑みの隅で
あなたはあなたを ....
兄は云う

この井戸を掘り返してなるものか、

と。





野井戸はけして深くなく、

雨水が満ちているのだが。




野井戸はすでに開かれて、
 ....
花壇のマリーゴールドは
みごとにおひさまの色
おひさまを
いっぱいに吸いこんで

ハナムグリのベッドは
おひさま色の花粉
ハナムグリのごちそうは
おひさま色の花粉

夜なんか知らな ....
突然
写メールを送りつけてきて
おれの誕生祝いに
夫婦ふたりで
温泉に行くのだという。

ちょっと待てよと
息子としては思う。

おれの祝いなのに
なんで
昭和元年と
大正十四 ....
私には顔がない
のぶちゃんはグルグル包帯の
ミイラ男みたいな顔持ってた たしか
と、思っている
水鏡にもお尻を向けられた
私 やっぱり顔がない
手鏡捨てた
三面鏡割った
別にいいや ....
僕がまだちっちゃい頃
大好きなばーちゃんに連れられ阿倍野橋

トコトコ後ろをついて歩いていくうちに
ばーちゃんはまるで違うおばさんに大変身!

追跡失敗 人違い
僕を呼ぶばーちゃんの声が ....
みこしまくり

聞こえてきた

中山道

夜店の前

すれ違った

白い着流し
会場に入った時に
オマエラ開場早々こんなにもこぞりやがってそんなに詩が好きかっ!
アフォかっと!
馬鹿かとっ!

涙が出そうだった。
なにも悪いことしてないのに

確定しない
後ろめたさなのか

ただ
弱いのか

何か言おうとすると
言葉が出ない

この世界では
もう誰ともしゃべれなくなってしまった

た ....
7月7日 午前6時12分
 あなたの夢を見て 目が覚めた
 起きてしまったことを 悔やんでいたよ
 正夢になれば、なんて 祈ってみたりして

 朝の仕度は慌しくて それでもあなたに会えるなら ....
 井の中の蛙は外へ出たかった。しかし、何度跳ねても高い壁を越えることはできなかった。見上げる丸い空を、時々鳥が横切る。あんな羽が欲しいと思った。その気持ちは子供たちに受け継がれ、彼の孫のまた孫の背中に .... 夕方
車を走らせていると

ちくちく
胸が痛む


アスファルトと白線が
すべるのを見ていると

ちくちく
胸が痛む


熱にほだされた太陽を
見てしまったから

ち ....
庭うさぎ {ルビ食=は}み尽くしても {ルビ茗荷=みょうが}避け



揚げ雲雀 後悔先に 立たずかな
ツマは

ほんとうに

ここにいたかったのだろうか。
今日から自分をデブだと思うことにした
デブ・・・
そのうち人にも呼んでもらうつもりだが
まだちょっと気恥ずかしい

1.

デブ界に足を踏み入れる
赤ちゃんのような笑顔の石塚
うんち ....
ぼくは龍と二週間ほど同居したことがある
猫のフクちゃんが何かひらひらした
長さ30cmくらいの紐とじゃれて遊んでいた
それが龍だった

あまりに哀れに干からびていたんで
風呂場で水をかけた ....
マモルの呼吸は光る
 
 
学校のうさぎが死んだ日
マモルは自分の呼吸が時々
光の礫(つぶて)になるのを知った
 
 
マモルは決して泣かない子だった
 
 
おかあ ....
カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
しゃららん
きみのあしくびについた
すずが 鳴るよ


うさぎの
耳とコンタクトレンズ

きみに似合うのはかろやかなプリエ


チュチュの波が
ひるがえれば
はるのうまれる
 ....
週末に運ばれてくる
人参くん
牛乳くんに
ラーメンくんは
せまくて ぎゅうぎゅう
さむくて かちかち
みんな凍りつきそうだ
あいつもあの子も
たちまちあばよ

ぼくがスキマから
 ....
使いにくそうなきつねが
やいやい話しかけてくる
どうやら自分の使い勝手の良さを
アピールしてるようだ

あんまりうるさいので
試しに使おうとしたら
「使うな!」と怒り出した

仕方が ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る


デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
108号室のスガワラさんは
ボンノーのかたまりのようなひとです。


っていっても子ボンノーですけど。


今日もまたカベごしに
「たかい、たかーい」
ってきこえてきます。
「たか ....
ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた ....
箱の中身はからっぽだ

いつの間にかからっぽになってた

いつから箱を持っていたのか

四角い形、色、におい、ずっとそばにある箱

何も入っていないこの箱は

箱のまま、ここにあり ....
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