渦巻かない日常
殺伐とした死体は
僕と愛人が初めて愛し合った川縁で
固まっている
僕たちの太股が不規則にぶつかり合っている間
僕たちの鼻が不規則に触れ合っている間
ソレは固まってい ....
出しても出しても
食べられてしまうヤギさんの手紙は
なんだか
少し切ない
初めに出したヤギさんは
本当はどんな気持ちなんだろうなあ
杖をついたおじいさんが、僕の前をゆっくりと歩いていた。追い抜こうかと様子をうかがっていると、前からだらしない格好の若者が三人歩いてきた。彼らは狭い歩道を横に並んだまま、無理やりすれ違った。瞬間、何か ....
私は 休みだけれど、
会社では 仲間が今日も働いてる。
毎日 毎日 休みなし。
毎日 人は
お腹を空かす。
もっと いいもの作らなきゃ。
もっと さっさと仕事しなく ....
手でたどる円は
加速すればコースアウトしそうで
気づいたら
ただそこには器があった
底は見えてる
それほど深くもないのに
真っ白で曖昧になる
もしここに
入れるものが存在しても ....
窓を開けてそのとき
小さなひとりの神を殺したかもしれないと
タマネギを刻んだとき
取り返しのつかない何かを断ち切ったかもしれないと
悩んだ詩人がいたけれど
それは確かに真実だったと思うんだけ ....
ときどき、
来てくださって
ありがとう。
あの日記を書き終えてすぐに
来てくださったんですね?
なんだか、
少し期待してしまったんです。
そんなこと
直接言えない ....
秒針がふるえて
ぼくは ただ
青くなってゆくばかりだ
深みが光を吸収し
かわりに
無数の粒子が
まとわりつく
探してた言葉は
どこにも見えず
たえなまく
泡
....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした
望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る
セロハ ....
[水道管は、壊れています。前の駅を発車しました。]
水圧で 蛇口が外れそうになってるじゃないか!
こりゃいかん、いかんぞっ
「垂直に、屋上より、103号室まで
特急 ミズカモ ....
冷蔵庫には蟹がある
九本足の蟹がある
あたしは今夜見ないふり
首の赤味を押さえます
もしか
あなたが欲しいのが
甲羅の色のランプなら
あたしは ....
四方の壁に
お気に入りのタペストリーを
隙間なく
貼っつけて
自由と
孤独は
いつでも紙一重だ。
などと つぶやいている
地下室では
いつも
ひとりぼっちだ
薄い天 ....
そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
たそがれ
ふと
私の乳房は
女を想い出す
それまで
身体についる付属品で
誰に触れさせることもない
今夜
あなたの愛した
この乳房を
洗って ....
パステルブルーを ちりばめて
夢の夜空を なぞらえた
どっかで見たよな 景色なら
いつかの私を 垣間みた
あの日あの夜 まどろみと
消え行く記憶を 故郷に
重ねし想いは 飛び立った
....
こお
こお
こお
北の風が鳴いております
風は雲を誘って
暗闇には
雨が降っております
月も
星も
流されたくなくて
隠れてしまいました
世にある ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
僕が6分かけて君が どうして間違っているか
ていねいに 論理的に説明しても 君は
「だってキライなんだもん」
僕は コッパミジン
君の理不尽さは いつでも的を射ている
メ ....
気付いているのだ 彼女の存在に
気付いているのだ その立ち位置の示すところに
自分でも分かっている 迷っていることに
自分でも分かっている 答えが出ていることに
友としか見てはおらず ....
カキキ
パキ
ダ
パチチ
カキキ
キパキ
ダ
パチチチチチチチチ
チチチパチ
チチチパチ
パパキダキ チチキパ
カカチダチ パパチカ
ダダダチパキ パパパキダチ ダカパ ....
なんだか喋りたくなくなったと
ガムリがいうので
グラスの底にしずんだ
まるい氷をみてた
ガムリのすきな話
手持ちのトランプの
模様やはしくれ
でもたぶん
話すのが面倒になってきた
そ ....
鉛のようなキス をする
恋人の背中に
手をまわすと
その かいがら骨は
堅く いびつで
かなしくもいさましい
ゆっくりと
おもくあつい寝息に満たされてゆく
部屋で
布団にねそべり ....
その薬を飲むと
明日が遠くなるから
こっちも一緒に飲まないと
あとがきついよ
明日のことは
母に任せて
昨夜息子が
酔って帰ってきたときも
あなたは静かに
一人でテレビを見て
小便 ....
今の日本において「詩人」は既に職業として成立しないと言っても過言ではない。職業として成立しないとは言い換えれば需要がないということだ。
私はかつて詩人が果たしていた役割を(エモーションの供給)今 ....
バックミラーを覗くともう君は見えなくて
なんだ、見送ってもくれなかったんだ、
と溜息。
本当は知っていたんだけどね。
あっさりしたところもスキ、
とか云わないけど。
あとから「楽しかった」 ....
音圧死喩と0
緋色と悲入る憧流が
葬土上、kincan-kincan
火花で指が列と
葬土を増やしzizi..zizi..
kin!憂意な悲入る
緋色は葬土に倒れ込む、喝采!
魔弾の ....
買って来るのを忘れてしまった
どうしよう
どうしよう
今晩どうしよう
焦ってももう0時前
ああどうしよう
怖くて出れない
悪くて言えない
未練で眠れない
どうしよう
どうしよう
....
光るひとを みた
そのひとは
透明なものの中で
すいすいと 進む
吐き出したあぶくを 置き去りに
ただ すいすいと
ゴールにたどりついて
見たものは
....
会いたい人に会えず
好きな人に好かれず
気違いだから居場所がないこと
気違いだから居場所があることの 勘定が出来ず
子供が転んだら すぐ泣くのをよく理解し
すぐ母親に 抱かれることを ....
肌は白くないけれど
青白くなった体が
第1印象でした
目を瞑っていた
その人こそ
他の誰でもない
あたしの父親でした
嫌いでした
あたしを苦しませる
原因でした
そ ....
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