暗い空に
そびえたつ建物のシルエット
まるで怪物のように
たちはだかっている


立ち止まるな
わたしの足
家はもうすぐそこ


怯えるな
わたしの心
たかが建物の影じゃ ....
母さん
ぼくの血は
あの鳩の眼よりも
薄い色なのですか
すでに色褪せてしまった繃帯が
風になびくのです

母さん
ぼくはまだ
あのデパートの屋上で
迷子のままなのですか
いまでも ....
といっても、
ママは本当には
死んでいない

はじめはゆっくりと
そのうち急速に
関節が曲がり、膜が張った目だけをギロギロと
なんだか得たいの知れないものになった。
小さく小さくなって ....
はじめてがいなくなってこまってます
なにしろそんなことは
はじめてで

自転車がなくなったら
あの公園がきゅうに遠く感じてさみしくなったみたいに

もしも神様がいなかったらどうしよう
 ....
振り返ればまだ貴方がいるような気がして   世界のどこかにいるような気がして 気が付けば貴方を探してる いないって分かってるのにまた振り返って胸のなかにあの痛みがよみがえる .... 先生を探しています


親のでもなく 夫婦のでもない

友のでもなく 隣人のでもない

わたしを愛してくれる先生です

誰にも他にも

眼差しを向けず

そらさず

わた ....
とりあえず
今日の面倒は済んだので
自傷でもなく
自慰にも飽きた今夜
これから何をしたものかと考え
無造作に置いてあった経済新聞を見る
いろんな専門書があるものだ
この職業には
こんな ....
座った席があまりにタバコ臭くて

出てきたばっかりのお冷やに鼻をつっこむ

けどコップ内の空気は次第に減って

隣の母の煙が氷に足をのばそうとしている

あぁ、クラゲみたいね。

 ....
軍人さん 軍人さん


戦争が終ってまともな職にありつけず
会社起こして会社の人間に金ちょろまかされて

食堂やったが
仕入れ値の方が売値より高くて
繁盛するが赤字になって

酔っ ....
15:00

冷蔵庫が壊れた


ねえ 父さん
母さんが
今 通り過ぎましたよ


(新聞の音)



7:00

僕の洗濯機に
さわらないで


母さん
父 ....
塗り絵に多くの
期待をしては
いけませんよ
消えそうな手で
果てるまで
そういって命を乞うた

天花粉のけむり舞う
七百十号室は
発疹の若い火照り

八朔を剥く指も
ここでは何 ....
 
結局また

こんなとこに戻ってまうねん

て とむ が言う

ほんまの自由は

ここにあるさかいに

て じむ が言う

ぼちぼち が一番や 

て言いかけた はっく ....
らじうむのように

見えない放射を

どこかから放つ

小さな石を にぎりしめて

とぎれた足跡の前で

ためいきする


存在よ

星の砕けた子どもたちに

時は過 ....
プラットホームの影が延びてく
人たちは皆幽霊みたい

電車の中は体温だらけ
みんないるのに安らかさもない

小さなころにわざと放した
人の心はさみしがりやで

窓に映った空は恋色
 ....
骨は透明にならない
あかりがほしい
培養されるあまい箱が
朝焼けにとけ
からだがいなくなる
そんな日のため
骨を磨いて
手をあらって
近くにいても
遠くにいても
あるなら
 ....
小さなメモ帳のように
捨てられる
くさりかけたパイナップルに
花を詰めこんで
たくさん泣いて
ねむる

水が焼かれる季節のまえ
くるくるくるくるくる
踊ってやる
くるくるくるる
80になったって くるくるくるくるる

ぱくぱくぱくぱくぱく
食ってやる
ぱくぱくぱくく
80になったって ぱくぱくぱくぱくぱく

 ....
情けないよ

あんたが一日いなくなっただけで
狂ったように悲しんでいる

思い上がってたのさ
自分は強くなったって

でもホントは決めてたんだ
あんたなしで苦しんで生きるより
あんたと共に楽しく生きる ....
蜘蛛みでだべ、
あたしの白ぇむなもと、に、


まだ恋してらった。
蝶みでによ、
からまってらった。



もういねえのによ
そこに蜘蛛だば、


んだはんて、

こうやって
ひとりでねらんだ。
トウキョウ/ポエトリー/キャスケット/生まれる事なく/闇に帰った/数多の/詩(うた)たちを/この棺に/納めます/ここは/詩(うた)たちの/共同墓地/ポエトリー/セメタリー/極東の/この街の/地下深く/ .... クロスワードを解いている人たちを前に、最後のアナグラムの解答を言ってはいけない
戦争をしている人たちを前に、平和を好まないあなたがたは非人間だなどと、言ってはいけない
出された家庭料理を前に、あの ....
うまれいずる君へ
もしくは、ほろびいく君へ
すべてがみえたとか
ウォール街で計算がうまくいって勝負に勝った
或いはマセチューセッツでしのいだ
顕微鏡でみえた、だとか
あたらしい細胞や組み合 ....
にび色の
繭玉

落ちて
割れて
光を放つ
背中

苦しくはない
賞賛を
浴び

悲しく飛ぶ
ための
長距離で見詰め合った
   あなたは 私をまだ知らなかった

日記のような手紙を書いた
   あなたは 深夜ラジオでメッセージをくれた

海辺の風に吹かれて目をつぶった
   あなたは  ....
それでも私はアナタの足にしがみついた











アナタが私を見下ろして笑う

何をそんなに慌てているの。
何を ....
原形は不動 そして現在見ている物も不動      『ものかけ』
譬え立体に見えたとしても動く事はない
ところがそこに入り込む永遠
を構成する細切れの時間が空間を掻き混ぜる
歪曲
  確  叶 ....
食卓にご飯を並べる
私が作ったご飯
料理は私の趣味
店に出せるようなたいそうなものは作れないけど
食べた人がほっとするような料理
料理を作ります

柄でもないといわれます
信じていない ....
読み、語られる度に恐怖を感じる思想というものがある。
それは人類の歴史上、しばしば「宗教」という名で呼ばれてきた。

極限的な思考は、常にある種の宗教を含んでいる。日常と非日常、現実と非現実 ....
これまで、レヴィナスが、言語の考察から導き出した「懐疑論」を梃子に、「異なった現実(リアリティー)」について論じようとしてきたのではないか、という推測を述べてきた。

ただ、そこでのレヴィナスの記 ....
いつもあのひとのことを考えているわけではないから
たまには大目に見てやってほしい

外は爽やかに水色の夏の朝
汗で酸っぱいTシャツを脱ぎ捨てて窓辺に立っても
田舎の農道に車一台通るでもなく
 ....
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