すべてのおすすめ
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き
はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた
※
大切なのは感動なのかな
与えて
与えられて
生まれたての感動はぷるんと ....
昨日の晩ご飯は覚えていないけど
二十年前のミチ子ちゃんの顔はありありと思い出せる
テニスボールを追いかけていた彼女のふともも
わたしが思うに、
頭の中には
博覧会が開かれていて
ペキン ....
曇天俄に渦巻く暗雲
突然驟雨秋の雨
大粒の雨横殴り
気取ったスタイル
すぞ濡れる 悪意
心ひらひら風の中
涙ひたひた雨の中
多くの悲しみを含んだ雨が
幾度も幾度も降 ....
小さい頃ママに
この匂いは何って聞いて
キンモクセイを知った
それは秋で
僕の生まれた季節で
嬉しいなって思った
ママなんて呼び方
ありえないって思う時には
もうママは天に召さ ....
終末を知らないロマンチストたち
シンプルを形にして
世界を手のひらにのせたがる
枯れない花を得た途端に羽化してゆく
繊細な彼も
前衛的な彼も
シンプルに還ってゆく
....
好き?、きらい
(だからタイトルだけ/以下「ソレ」という)
いみもそうだし、鼻にかけたインテリ
考えた人もきらい
自然発祥させた風土ニッポンの言語体系もきらい
和訳なら誰だそんな勝手なことを ....
雨ってやつは
悲しくもない 涙みたいだ
くたびれた革靴の つま先から
じわじわと 染み込んでくる
晩秋の雫
子供の頃は 雨に酔った
そのどこか 厳とした冷たさに
突然景色がうつ ....
「海」を書いたら「波」があらわれ
「雲」を消したら「光」がさした
「木」の上には「鳥」がさえずり
「春」の木陰 疲れた「君」がねむってる
「ぼくらあの大草原の小さな家にふたり仲よく暮らそう ....
すごい、すごいすごい
宇宙のように遠く高い空
遠近の狂う大きな雲
ああ、美しく真直ぐな世界
間違いない
今僕の正中線はここにある
遥かに見える松並木を超えて
空を行く為に。
土星と木星
わっかをはずして輪投げのわ
丸い星は太陽の上でジャグリング
とんがりぐつを御者にして
惑星引き連れお手玉しながら
宇宙の楕円をなぞってなぞって
....
この街に来てからというもの
僕は
何もすることがなかった
仕事がなかったから
人混みの中に紛れては
帰るべき場所を探して歩いていた気がする
遠い昔のことではない
不況は今もこ ....
死ぬまでの鼓動の数が決まっているのなら
私の命は幾ばくか
狂った心臓は早鐘のごとく鳴り響き
アンバランスなココロは悲鳴を上げた
むき出しの傷口には
塩を塗り込む奴らがいる
荒れ ....
あははとわらって
はらっぱはしった
あはは、
あはは、
ばかみたい。
いひひとわらって
きみにちゅうした
いひひ、
いひひ、
....
{画像=111022145824.jpg}
ヤギ!
そんな訳ないでしょ
こんな街中に
ヤギがいる!
どれどれ
先を行く子が飛びはねる
ブロック塀を抜けると四角の ....
同じ種類だから 問題無いだろう、と
缶と瓶の中身を 氷で溶かして 混ぜ合わせた
ずっと 呑みたかったんだ
だけど 外出する元気なんて
持ち合わせてなかったからサ
きゅっ と 絞ってみ ....
ほいと 見知らぬ人から
土のついた球根をもらった夜
その人の 笑顔が こだわりのなさが
他人の私に わたされた 球根が
わたしの夜を あたためる
昼間と違い雨が降 ....
足音忍ばせ獲物に近づく
シルエットはしなやかなBLACK CAT
月の粉を散らしたネイル
纏う香りはスノウフレーク
イチミリの隙もなく磨き上げて
すべてはココから
MISSION ....
生きてるだけでもうけもん
さんまちゃんは言う
そうだね
ときどき
2ちゃんねるをみる
実にうつくしくないことばの羅列
そうだ
ボクらは紙一重で
生きてる
生きてない
ここは ....
嘆きを海に投げかけてみた
試練の波が激しく返り
嗚咽をあげた私に
百雷の海鳴りが
怒涛のように
私に叱咤激励を置いていった
君の季節
君の季節
君の季節がやってきた
君色に吹く風は
あの頃のいさかいとはまったく違って
とても優しくて
だから余計に寂しい
君と一緒にいた頃より
君と別れてからの方が
君を ....
赤い朝顔の種をまいた
心からその色に憧れて
でもそれは涙ぐんだ白い朝の顔
からたちの木をみつけて
白秋とともに歌った
芋虫とも戦った
でもそれは金柑の樹
根っこから変な葉っぱが
....
家人と他人を区別した時
小さな恋の芽がとんがってくる
知らない人だから知りたいと
恋の芽は好奇心
たとえば竹が一本輝いて見えたなら
誰でも中を知りたがる
どんな人?
あんな時こんな時 ....
嘘をつきました
要らぬ心配をかけました
しばらく会えません
また嘘をついてしまうから
本当の事はいえません
あなたを傷つけてしまうから
ごめんな ....
世界は認識の中にある
平面に沿ったGのみの世界
天井が眼下に
床が頭上に
滑り落ちながら
眼下に床が
離れた鉄棒の上から
回転しながら上昇し
そのまま落下する
視点から眺める部屋 ....
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花咲爺さんの様に
空から幸せをバラまいていると
時々人の心が透けて見える
下心だの
偽善だの
何だの、かんだの
最近の神様は疲れ気味
雲 ....
ご都合主義の神様はいないみたい
飢えや
寒さや
病や
夜や
それら混沌とした不幸から
全てを救済するために
人の手によって創られた
機械仕掛けの神様
それは確かに
類似的な ....
ドンキホーテでバースデープレゼントをさがす
夏絵さんと坂本君と小百合姐さんの
誕生日のために
グループ交際歴一年四ヶ月
バラバラの星が
見かけ上星座のていをなすように ....
京都行きの高速バスの中から窓の外を眺めていた
水色の空に、バケツの水をこぼしたような薄くくぐもった天気は、近く雨の気配を漂わせていた
褪めた空は高速道路の風景の無機質性をいや増しに強めているような ....
公園よこのカーブした細い坂道
ぼくは一人で歩いていた
綿毛を取って喜んでいた
黒い音で鳥が啼いていた
光とは白だと教えていた
綿毛がぼくの友達だった
あなたと歩いた ....
雪降る夜の静寂も
夜降る雪の輝きも
夜空の下の人々は
独り籠って共有してる
望みはないよと言う人の
凍ってしまった星空に
取り残された絶望は
....
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