すべてのおすすめ
すべてが寝静まり
寝返りと寝言の中で
やかんを磨く
あしたはどんな一日に
なるだろう
油で汚れ焼けた ....
子供たちが描いた表札なのだろうか
家族の顔と名前を
画用紙にお絵描きしたものが
玄関先に貼ってある
少し経つと
描いた絵が変わっていたり
ありがとう
おめでとう
嬉しい言葉を書いて ....
住宅街で小気味良い音がする
中学生ぐらいの男の子
リフティングに夢中になっている
私も同じぐらいの年頃
ただボールじっと見つめ
ボールが地面につかないように
片足を少し宙にあげて
つ ....
僕さ
左心房がなくて
血が流れなくて
目からダダ漏れなんだ
涙が出るほど
不完全な君は素敵さ
笑う姿より
泣いてる姿が好きだ
赤い涙を絵に描いたのは
流れる涙を飲み干 ....
星星 星 星星 星 星星星
君僕
花花花花花花花花花花花花花
大きい耳が話を聴いていない
雨を迎えると豊かになる
けれど まだ足りないんだ 晴れには導かれやすい単純さは
ただの人間
私は腹を立てていた些細漣連なる鉛の莫迦波
深呼吸を施せば澄む問題にもならない
....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める
それを
許せる自分になってみる
易しそうで
なぜかとても難しい
イワアノキユトメア
な ....
お布団の中、あと一分、、三分、、、
起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない
冬のまどろみは 快楽だ
畑の隅に雨水を溜めている
ラムネ色した
プラスチック製の風呂桶
畑では老いた夫婦が
腰をかがめて手入れをしている
昔はその
小さなラムネ色の風呂桶に
家族で皆身体を丸めて
入ってい ....
公園の駐車場に
もう長いこと車が放置されている
違反切符と張り紙だらけ
ミラーはとっくに割られている
今では雪に埋もれてかまくらだ
出はいりできない時間がそこにある
ワックスを効かせた ....
リアリティはじっとしてはいられない女の子ね、持ち前の想像力で逃避も克服、溶ける魚(註1)の顔をして超現実、デバイスの仮想現実、拡張現実ソースたっぷりで入り乱れるの、あえて言葉で表すとして
人は個 ....
雲ひとつない高笑い
真っ青な永久歯で
空は
高層ビルに喰らいついている
控えめな思い出し笑い
押しつけがましくない暖気で
光は
目抜き通りを撫でている
束の間の微笑み返し
....
ゆきのひつじが
はらはらと
いっぴき、にひき
ねむれぬよるに
ふりつもる
はるをまって
....
僕のオペレーティングシステム上では
翻訳されがたい世界や言語
壁伝いに手探りで歩いて行ければ
いつか切れ目にゆきあうだろう
なにかが融合するところまでは歩かなければならない
信号も横 ....
かくしてください
さみしさが襲います
昼と夜との狭間から
からだと毛布のすき間から
飲み終えたコーヒーカッ ....
天が地を柔和に踏みつけると
アラユル路が神経回路としての機能を失った
メケ 限りない劣情に踊る旗
標識たちは無言で主張するそれは真っ当なことだろう
生きている人にとって生きていると言うことぐら ....
毎朝冷たい風に吹かれながら
洗濯物を干すその手は
ひどくかさつき荒れていた
誰よりも早く起き
米を研ぎ、味噌汁をつく ....
少しかけているところが
私たちあるみたいね
よくよく見るとね
かけているところ
ほんとうは
かけているんじゃなくて
割れたみたいなの
ひっつけるとピッタリ合うの
素敵で ....
一重の瞼のその奥の
瞳に映る景色は
美しいでしょうか
その中に私
映っていいのでしょうか
まるで毒を飲んでしまったようです
幾分前から苦しいのです
でもこそばゆくて
心地いいのかも ....
記号にからまってもう神に戻れない
ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている
ただじっと腰掛けている
こんなに良く晴れている冬の穏やかのなか
ただじっと無為に時間を潰している
神さまのまなざしが
気になっている
私を判ってくれている
ぬくもりにもっと
愛された ....
シュン! シュン! 飛び去る一瞬一瞬
びょう! びょう! 風吹く一秒二秒
塵 散る 満ちる 青い問い
埋もれ生まれたガリガリ亡者
スン! スン! 寸の間 一分二分
掻き毟る両手につかめはしな ....
灯火管制の都会の底では
光を漁って深海魚が徘徊している
魚卵たちの夢は皆カーキ色をおびて
時折光る虹色の粒は
懐疑が延ばす触手に喰われ
光彩を失う
幼魚は皆同じ方向を見てかたまり
群 ....
あなたのみらいのために祈らせてください
そう語りかける女の瞳は
目の前の現実であるわたくしではなく
どこか遠い国を見ているようでした
ミライは
いつの間にか
ミイラにすり変わってい ....
どこでもドアでお遍路巡り
いつかは捨てなければならないものたち
おもいではすでにどの街にも
棲みついてはいないのだろう
もう昔々あるところにはだれもいない
ものの変化を過去というならば
いいかげんな記憶のなかから ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
床に置かれた柱時計を
笑っておられるのですね
もっともなお話でございます
天板の埃がくすぐるのでしょう
お心のイタイトコロヲ
少しも異論はありません ....
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