すべてのおすすめ
「お母さん、コンデンスト・ミルクっておいしいね!
 明日もまたこれ作ってね!」

娘達が練乳をお湯で溶いた飲み物を啜りながら言う

「いいよ。
 お母さんも子供の頃 これが大好きだったんだ ....
きょうレインボーブリッジを2度とおった
ゴールデンゲイトブリッジは世界有数の橋だが

カリフォルニアの海風は太平洋を渡ってきっと
お台場の空を見ているにちがいない

つかの間サンフランシス ....
夜を渡ってくる
飛行機のために
夜毎、灯りがともされる

ここへ舞い降りよと
目印となって誘導する

人はなぜ
夜を渡りたがるのだろう
  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで ....
霧の中に
忍び込ませる

スプレイ
たいせつなもの

傷つけないように
そっとひかる


薬指
夜は遠く

行き来する
吐息のような

それでいて
濡れたような

 ....
 
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり

あまりにしっくりしていて、存在すらわからない

そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ



 
海に似せた塩水の中で
アサリが生きている

暗い冷蔵庫の中で
触手を伸ばし
冬の海だと勘違いする

時々さみしくなって
ステンレスボウルの海底で
誰かを探してキュウと鳴く

わた ....
いらいらしてるね 。
金たまの裏側が七面鳥の皮になってる 。
山は近くて遠いから
生地の何処を探してもかくれんぼしたみたいな羊たち 。
遅れてのこのことやって来た午後の踊り場
場 ....
猫も人も消えた夜 闇だけが息を止めている 砂埃の舞う通りを
風鈴屋が行く
わたしは手をとめ
格子戸の隙間から
そっとのぞく

リヤカーを引くのは
妙に血色のいい男
ほんとうは人買いなんだと
おかみさんが言う

色とりどり ....
葉は大きく強い自分を誇らしげに自慢していた

しかし親の細く貧弱な幹の太さを知ると

風で飛ばされ無いようにと力の限り握り続けるその親の姿が情けなくて

父を軽蔑した



細い葉 ....
抱きしめたくなるような朝だ
今日の空から当番の天使が降りて来て鐘を鳴らす

空色のビイドロ細工の世界はいつものようにカーテン越しに
光の言葉で瞼を押し上げてひと時の旅を促がし始める

こん ....
家の中の草原です
それは
冬の朝であっても
凍らない草の原

人に踏まれて
煙草の焼け焦げをつけられ
とうに瑞々しい緑は失われ
白茶け くすんで 擦り切れている

それでも私は草な ....
ほどよく乾いた風が
前髪をもてあそんでも
頭の中に巣食った記号は
センテンスのようになびかない

不安が逃げ込んだ空が
どんなに晴れていようと
未来を踏み越してしまった靴は
もう行 ....
冬の朝のフローリングは
薄い氷が張っている

朝一番に起きて
冷たい氷を踏むのは私の役目
ぱりんぱりんと音をたてて割り
かまどに火を入れ朝食を作る

陽が昇り
村人たちが起きる頃
 ....
犬に
おやつをあげました
これきり、と言うと
少し節目がちになり
それまで動いていたしっぽが
ぴたりと止まります

正直な犬
おまえは決して嘘をつかないから
嘘をつく人間は
失われ ....
廻り廻ってさようなら
季節はまたも去って行く
やがてはわたしも去って逝く

寒くなったね

それでも今夜はまだ
震えながらも網をかけて

待っていましたよ
今夜はまたすらりとして
 ....
煙草をすっている間考えたんだ
天気の良い日ばかりでは無い事を

世界はちょうど良い硬さでバラバラにならずに済んでいるが
手綱を緩めたら僕をおいて走り去ってゆくことを

ちょうどバランスのと ....
悪気があってトイレットペーパー三角に折る もういちど ちゃんと 笑って
アップルパイの焼ける 甘い匂い
おおめにふるったシナモン

ふれていたいのは 痛いとこ
こねていたいたいのは やわらかなとこ
アップルバイが焼ける匂 ....
コーンスープを飲むころには
カップは既に熱さを失い
一気に飲み干せば
底に
意地悪く溶け切らない
塊がある

底に
溶けてはいけない
塊がある

底に
許さなければいけない
 ....
殺さないでください
いつかは
死ぬ運命だとしても

殺さないでください
ほら 
私の息は
おもちゃのラッパを鳴らすことだって出来るのです

あなたが私に買ってくれたラッパです
これ ....
ドアを開けると芥子の実が弾けて
ちぎれた海藻が過去を誘き寄せながら
細く尖った肩や腰骨に絡みつく黄土色の髪
紫の影が月の表面を犯す
瞳は補色と死海をさまよい妖しい。
噛んでとばかりに潤ん ....
生まれてきてしまったのだから もういいの

よろこびに満ちた今日だったから もういいの

過ぎてしまったことだから もういいの

やるだけやったのだから もういいの

死んでしまっ ....
親指が落ちている
孵化できなかったさなぎのように

雨に濡れている誰かの親指
生まれ変わることが
喪失の上のなりたつならば
感傷ははなから捨てなければならない
でなければ
君のように
 ....
綺麗な役者たちが素敵なフレームのなかで
甘く切ない恋物語

某チョコレートを齧って
爽やかに微笑み彼らは天使に昇格する

僕たちは昇給も無い仕事が恋人だ

僕たちの切なさは三等級下で
 ....
じぶんのなかの書きたいことが霞んできたらそれこそ終わり




バランスとってんじゃねえよ
GW明け4月1日の嘘に気づく ともだちの家と二軒ぶんのごみだしたから
朝からくたくただって君が言う

今日はお昼から仕事だって

僕は朝帰ったばかりで残り物でご飯をつくっている

刻んであった大根とキャベツをつかう
 ....
誰かが案山子に
帽子を被せた

誰かがお地蔵様に
上着を着せた

寒ぅなりよる
風邪ひかんでね

誰かが誰かのために
祈っている

なんの変哲もない
道々で
おとぎ話を温め ....
泡沫恋歌さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
練乳- 夏美かを ...自由詩19*12-10-24
レインボーブリッジを渡る風- 梅昆布茶自由詩1412-10-23
航空灯火- そらの珊 ...自由詩1012-10-23
白い馬- 草野春心自由詩8*12-10-23
エアロゾル- umineko自由詩9*12-10-23
男がひとり- 殿上 童自由詩21*12-10-22
擬似世界- そらの珊 ...自由詩16*12-10-22
わたしにパイを投げつける奴- アラガイ ...自由詩9*12-10-22
猫も人も消えた夜_闇だけが息を止めている- 北大路京 ...自由詩812-10-22
風鈴屋- そらの珊 ...自由詩8*12-10-21
紅葉- ぎへいじ自由詩18*12-10-21
朝の天使が見えるなら- 梅昆布茶自由詩912-10-20
冬の朝の畳- そらの珊 ...自由詩1012-10-20
毎日が木曜日- nonya自由詩16*12-10-19
冬の朝のフローリング- そらの珊 ...自由詩20*12-10-19
失われた私のしっぽ- そらの珊 ...自由詩7*12-10-19
廻り廻ってさようなら/月と蜘蛛- ただのみ ...自由詩30*12-10-19
洗濯物は乾かない- 梅昆布茶自由詩1812-10-18
悪気があってトイレットペーパー三角に折る- 北大路京 ...自由詩712-10-18
ホスピタル・サーキット- るるりら自由詩10*12-10-18
- そらの珊 ...自由詩612-10-18
殺さないでください- そらの珊 ...自由詩912-10-18
月と哭け___(三)- アラガイ ...自由詩6*12-10-18
もういいの- 芦沢 恵自由詩15*12-10-18
親指- そらの珊 ...自由詩1012-10-17
韓流じゃなきゃだめなの- 梅昆布茶自由詩512-10-17
創作者たるもの独り善がりであれ- 乾 加津 ...自由詩18+*12-10-16
GW明け4月1日の嘘に気づく- 北大路京 ...自由詩312-10-16
残り物- 梅昆布茶自由詩1712-10-16
稲刈りが終わったら- そらの珊 ...自由詩812-10-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142