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破水した光の{ルビ枝垂=しなだ}れ
終わらない夏の囚われ
わたしは煮え立つ釜のよう
せめぎ合いの果てに溢れ出す

      
しろくのけぞる
      朝顔のうなじ 
       ....
汗でもなく
涙でもなく
果物から
液体が染み出てきて
それは
どれも芳しく
汗でも
涙でも
薬でも
ましてや毒でもないから
(万が一毒だとしても)
私はありたけを込めて
愛して ....
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている

ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった

私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
草原を遠望する瞳は
遥かに一閃する時の煌めきを見逃さなかった

確かな四肢は沃野を愛し
太陽や月や星座と寝起きをともにし
ときおり微細な流星が空をよこぎってゆく

瞬間を感じそのものを生 ....
あなたの願いや思惑が

うまくばかりゆきますように

そう立派な神様にでも祈ろうか

ほんとは立派でもなんでもない

立派な神様にでも祈ろうか


海から津波

山から土砂
 ....
握った手を決して離さないでください。
そこに初めて僕はあなたを感じる事が出来るのです。


握った手を決して離さないでください。
それはゆらゆらと僕を子供に戻すのです。

握った手を決し ....
何となくというセリフなんか吐くな
きちんと表現したまえ

されど私は優しいからそれを吐息と
あえて描いてきたんだろうと思う

書き込んで書き込んで
描き回るあなたの専攻のない ....
ROKUROKUBI (ろくろ首)


夕暮れの観覧車に
絡みついた
わたしを解いて

BMWの助手席に
しがみついた
わたしを引き抜いて

あなたの吐息と唇が
辿った
 ....
私は自分の信じたいものを信じ
見たいものを見つけ出し
聞きたい言葉を探し出し
不都合な事実は無視し耳を塞ぐ
反論に備えて(怯えて)理論武装する
あたかも敵国を想定して軍事演習をするように
 ....
湯船の湯の中でアルファベットを書いていると
いくつものカルマン渦が生まれた
小さなCの渦
乱れたEの渦
投げやりなXの渦
Qを書くと
Qの渦が生まれ
その中心が優しく輝いているのが見 ....
きみとじゃんけんして
どっちが勝ったってかんけいない
だれかがやらなければならない

きみを愛した代償なんて欲しくはない
ぼくたちは証券なんてあてにしてはいないんだ

まっさらな後悔なん ....
笑顔描かれた靴で蹴られている 爪の伸びた人差し指で
ぐりぐり
肉の孔を掘る
肉の孔に
滴る体液をこぼす

肉のあなから
何かが生えてくる
草のような、
毛のような何か。
何かは形になって  ....
辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が ....
きれいな心は何処ですか
魚も河童も住みませんか
七色の嘘が必要ですか
薄めた毒で酔いますか

澄んだ瞳は悲しいですか
焼かれる人と笑う人
澄んだ空ほど悲しいですね
永久と泡沫が近すぎて ....
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前 斑入りの朝顔の葉
白い斑
子供の頃は病気の葉だと思っていた
今では朝顔の個性であると想っている
今では斑のアクセントに自然の美を感じる様になった

斑入りの朝顔の葉
不効率な自然の葉 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
<優しいままでいておくれ>

くたばりくたばり仰向けば
変わり者を見る人の群れ
思い出だけで奮い立ち
いいことあるさと言い聞かせ

嘘かほんとか分からぬままに
答えることが求められ
 ....
『鋏』


月が、
夜に噛まれる。
欠けていく姿は
溶けて海となった
残り少ない流氷
その上に、
この足は立つ
諸手は木の柱に括られて
身動きができない。
足 ....
夏にさよならを
今年は雨が連なりますね。雷師も人格が変わってきたようです。
と、お天気お姉さんが言っていました。
それはそれで構いません。
カレンダーを丸めたような手紙をバトンにして
 ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
あの日以来、
君のその瑪瑙色の目を見てから
すべて吸いとられてしまった
この腕にじみついていたものすべてが
洗い流されてしまった

君のその瑪瑙色の目を見てから
ぼくの黒い目 ....
夏の陽射し

猫の影くっきり

耳をぴーんと立て

猫の影くっきり

二匹の影が重なり合う

世界中の地面や壁に

夏の陽射し

猫の影くっきり

尻尾をぴーんと立て
 ....
星がない夜空で
遠く昔に君が歩いたはずの
もう見えない足跡でさえも
まだアスファルトには
小さな熱としてこもっていて

切ない夏の夜に
孤独な月が隠れながら
白夜について
君のとても ....
顔のない世界を
ゆっくりあるいてゆく君を
ぼくは呼び止めて
お茶に誘ったんだ

言葉が伝わらないままに恋をし
手をにぎらないままに
ベッドに誘ったんだ

きみは買い物袋をさげて
と ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
やわらかな夜の入口で
関節のありかを
ひとつひとつ
たしかめていく
幾度となく
繰り返してきた
解体のための
いとおしい作業
継ぎ目よ
さようなら

肉体は部品となって
ていね ....
愛やら哀や食傷小町
茄子を揉み揉む{ルビ外法=げほう}のスアシ
アブラ{ルビ帷子=かたびら}文系ソバカス
{ルビ瞬=しばた}くひゃっこの黒蜜{ルビ空=から}して

{ルビ琴=きん}やら{ルビ ....
泡沫恋歌さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
沸騰点- ただのみ ...自由詩23*14-8-27
のどごし- そらの珊 ...自由詩14*14-8-27
小児病棟- そらの珊 ...自由詩21*14-8-26
「片恋/表」- 桐ヶ谷忍自由詩11*14-8-25
野性の夢- 梅昆布茶自由詩1614-8-25
生命の陳腐- 吉岡ペペ ...自由詩714-8-25
握り合った手- ヒヤシン ...自由詩15*14-8-25
湿度詩- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-24
百鬼繚乱_<_1_>- nonya自由詩27*14-8-24
私を認めて- ただのみ ...自由詩24*14-8-23
Qの渦- ichirou自由詩14*14-8-23
ともだち- 梅昆布茶自由詩1414-8-22
笑顔描かれた靴で蹴られている- 北大路京 ...自由詩914-8-22
肉の孔- あおい満 ...自由詩514-8-21
離島- 梅昆布茶自由詩15*14-8-21
何処- ただのみ ...自由詩20*14-8-20
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前- 北大路京 ...自由詩614-8-20
斑入りの朝顔の葉- ichirou自由詩15*14-8-19
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩47*14-8-19
優しいままでいておくれ_など二篇- クナリ自由詩4*14-8-18
『鋏』- あおい満 ...自由詩814-8-18
夏の消印- 朝焼彩茜 ...自由詩20*14-8-18
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
君の目- あおい満 ...自由詩5*14-8-18
夏・陽射し- ……とあ ...自由詩12*14-8-18
白夜の足跡- りゅうの ...自由詩9*14-8-17
神話- 梅昆布茶自由詩1714-8-17
モドキ- nonya自由詩29*14-8-17
心だけ小さな舟に運ばせて- そらの珊 ...自由詩21*14-8-17
食傷小町- ただのみ ...自由詩18*14-8-17

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