浮き沈みの証に
yuugao

強すぎた蛍光灯に、何度も頷くような夜。
加減をしらない前の自分を見た。
はちきれそうなことは
案外、頑丈にできているものだと知る。

例えば、膨らむものがあれば
縮むものがあったり。
慌てるものがあれば
人知れず、静まるものがあったり。

強弱の余韻に延命された光の粒子たちは
届けたり、届いたりを
永いこと繰り返している間に
時間の裏切りを
期待する必要すらなくなっているようだった。


自由詩 浮き沈みの証に Copyright yuugao 2011-09-23 23:20:58
notebook Home 戻る