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久々の一人旅で
新幹線に乗る
列車は加速し始め
多摩川に架かる空色の丸子橋を過ぎ
東京は背後に遠のいてゆく
あの日
君を見送ったのも
品川だった
かろやかに君は
こちらをふり ....
窓外の夜空をめぐる、星の配置と
食卓にならぶ、料理の配置は
密かに呼応するという
互いの杯を交わし
秘密の物語を語らう
一期一会の{ルビ宵=よい}
君と僕の存在を、結ぶ
糸の{ル ....
人のからだに宿る
{ルビ硝子=がらす}の魂
密かな通路は
小宇宙へつながる
深夜一時すぎ
スタンドの灯の下に
原稿用紙を広げ
私は夢の言葉を刻んでいる
傍らの布団に
聖母の面影で
幸せそうに瞳を閉じる
身ごもった妻よ
バッヘルベルのカノ ....
ほんとうに美しい音楽は
自らを主張せずに
日常を漂う
作曲家が世を去って久しい
遠い異国のカフェで
頬杖をつき
もの思う私の胸に
ふっと、灯はともる
瞳を閉じれば ....
いつも背後で見守っている
姿の無い彫刻家は
私という素材の上辺を削ろうと
鋭く光る刃を、手にしている。
身を削る、痛みを越えて
素材の中から彫り出され
姿をあらわす、人の像 ....
日を浴びて
風にゆらめく木々の葉は
風呂に沈んだ我に囁く
まっ青な、あぁあまりにも、まっ青な
仰いだ空を、胸に写さん。
旅先の、風呂の{ルビ水面=みなも}に ....
試合前の練習中
選手たちにノックしようとしたら
突然彼は胸を抑え、
バットを握ったまま
グランドに倒れた
担架に寝かされ、救急車で運ばれた彼を
原監督が、チームメートが、ファ ....
mizunomadokaさんの服部 剛さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Poets_on_the_Road___──_旅立ったcho ...
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服部 剛
自由詩
5
25-2-2
星めぐり
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服部 剛
自由詩
4
19-3-20
器
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服部 剛
自由詩
2
19-3-7
新しい家族_
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服部 剛
自由詩
4*
11-3-27
無題_
-
服部 剛
自由詩
6
11-1-21
青年の像_
-
服部 剛
自由詩
3*
10-4-27
高井戸温泉にて_
-
服部 剛
自由詩
3*
10-4-26
殉職した野球人に捧ぐ_
-
服部 剛
自由詩
5
10-4-9
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