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田舎の
海辺の町は

夏だけ賑わうことの証に
朽ちた郷愁を見せる

古びた町並みは
時代に忘れ去られ

潮風にさらされて
風化した屋根が
陽炎のように歪む

人も少ない真っ青 ....
君と共
夏の午後
暑い外
避けて此処

エアコンに
かくまわれ
君と飲む
冷たさを

僕だけが
覚えてる
夏の午後
暑い部屋

溶けかけた
氷たち
カラカラン
 ....
三つ編みの中に隠したボタンは
あなたの制服の二番目だった

ネズミにかじられたりしないように
私は一等席を用意した

黒いおさげが光の加減で
緑になるのを気に入っている

重たい髪が ....
あの日僕らは
夏をいっぱいに浴びながら歩いていた
中空を惑星のようにめぐる虹色の夏の果実を
気ままにもぎとっては
かじりながら歩いていた
ふと蝉の声が途絶えたとき
目の前に幕があらわれた
 ....
ずっと点いたままの灯りがひとつ
あふれる灯りのなかにあり
朝が来て夜が来て昼が来て気付かれ
そっとそっと消されてゆく


光が光に描く色を
光は持っていてはくれないら ....
僕たちの友情はいつまでも
変わらない 乾き物なので
宅配に託しました
三百キロ離れた 友人の住むところへ

僕たちの友情は
花に胸をちぎられて歩きました
高い雲の下を
電線がゆるく垂れ ....
反旗を翻すと
狼にごみが付く
子連れ狼は去って行くが
最近眼鏡の洗浄液を
けちって居て
少し汚れた視界に映る
子連れ狼も反旗を翻す
子連れ狼の
二回の轟音
カラオケで少し目が潤んでい ....
階段の踊り場で
私は立ち止まる
私は

自分の中途半端が嫌い
7階と8階の
どこにも馴染めない
おはようって
ツイート

感謝のために生きたいのに
サヨナラを聞くばかり
いつだ ....
寝床に横たわると
せせらぎが聞こえてくる

母の家は川に近いが
夜は窓も閉めているし
国道を挟んで
川の流れる音など聞こえるはずがない
たぶん一晩中自動で回る
換気扇の音だろうと
弟 ....
遺産が残された
ウーピーゴールドバーグが相続する
遺産が比類なく
輝く
恋かと思う
鵺が出て来て
まゆごもる
背の高さも輝く
父も母も散歩に行く
早朝に
シリアルもアーモンドチョコ ....
夏空がひろがる

口をあんぐりと空けて

空を見上げる

夏だなあ

夏空がひろがる

太陽が燃える

まぶしい

口をあんぐりと空け

手をかざす

夏にのみこま ....
うまれたての水のつめたさで
細胞のいくつかはよみがえる
けれど
それは錯覚で
時は決してさかのぼらない
この朝は昨日に似ていても
まっさらな朝である

それでも
あなたの水は
六月 ....
鉄格子から空を見る
空の下、空の向こうには
俺の青春があった

スパイスのにおい
下水と小便、どぶねずみ
道を行くヤギや牛
裸足の子供達
原色の寺院
バスの背中に乗って
大陸を駆け ....
{引用=*小樽カントリークラブ}

空は灰 まだらに吠え
泥めく海 見渡すかぎりの獣
分厚い風を羽織り
霧雨でぬれた頬
それでもゴルフ
おそらく
たぶん
見るからに
上手くはない老 ....
鳥の声、草木のそよぐ音、電車の走る音が、ふと音楽に聴こえるときがあって、
そんなとき僕はこどもに戻ったかのように純粋になる。

だから僕は、散歩をしている間イアホンを付けない。
もしかしたら、 ....
おばあちゃんのさこつのくぼみには
ポカリスエットが
そそげます
おばあちゃんがあまりにもしつこく 飲んでみろ 飲んでみろ
と言うので おそるおそるストローですってみたら
ちょっとぬる ....
満員電車を降りた時から
この世界のスピードに乗れなくて
鳥籠の中でバタ足をしてる

交差点で待つ信号の青
最大瞬間風速の今を
働く人は駆け抜けて行くのに
僕には羽ばたく空がなかった

 ....
あなたのこと
大切に思ってますって
まっすぐに念じたら伝わるのだろうか
時々
野良猫で練習してる

野良猫なら上手くいくのに
人は生意気だ

野良猫は優しいのに
人は間違える

 ....
うちにはルンバがいます
お掃除ロボットルンバくん
そこら中を這い回って
けっこうホコリを集めます

椅子の足にもぶつかります
何度も何度もぶつかります
くるりくるりと回ります
割と早め ....
銀の銛が突き刺さり
青と金でできた腹から
ひまわり 硝子 晴れの日の雨
街の入口の門に散らばる


砕けひろがるものの先に
ちぎれた鉄や鉛があり
多眼の宝石の角度から
言 ....
梅雨になって
雨がすきな
人もきっと
そばにたくさんいるだろうけど

いまは
青い空がすき
心が浮かび流れていきそうな
どこまでもファルセットが続きそうな


目を閉じて ....
小島先生の大きな手が
私の後頭部を襲い
私は前歯を机にぶつけて
少し欠けてしまった
思い出せば鉄棒でも
欠けさせた事のある
前歯のすぐ隣の部分が
欠けて居る
思えば小島先生の手が
女 ....
冷たい夜に
むらさきとむらさきが向かい合う
岩の径を
音だけがすぎる


鉱と鉛の紙
指を回る火の震え
小さな鈴の音をたて
砕けるように消えてゆく


空の一部をち ....
瀧の夜
火を拾う指
音の無い径
水たまりの径


水の音は鈴
鈴の音は夜
夜の地図は水
光の指をひたす子らの声


火は火のまま底へと沈み
水面に言葉 ....
静かすぎる昼 脳の鼓動
まどろみを吸う
冷たい蝶
左目と左手にはばたいている


斜めに巨きく横たわり
街を隠す羽があり
明るく淡く 数え切れぬまま
ただ風ばかり ....
 
 
ネパールのおばさんと話していると
初夏の風が吹いて
自ずとら抜き言葉になる

門扉のところで自転車にまたがっている男に
日本語ではない大声でおばさんは話しかけ
それがネパールの ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう

私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く

あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている

私は ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはん ....
あなたのお城
まるでおとぎ話

とうちゃんはどぶ板通りのかんばんや
かあちゃんはモモエちゃんも結ったパーマやさん
赤と青と白のぐるぐる
さび付いて止まっている

懐かしさに沁みて泣き腫 ....
『奇妙な世界』


奇妙な世界を
祝日の朝に聴きながら
ここしばらくおざなりにしてきた生活を
梅干し入りのおにぎりにして食べた
陶芸教室でつくった奇妙な湯呑みでお茶をすすり
な ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
麦わら帽子- ガト自由詩19*17-8-7
夏、午後。- pochitto自由詩217-8-2
森の詩- ミナト ...自由詩3*17-8-2
夏の至聖所- 塔野夏子自由詩11*17-7-31
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僕達の友情- オイタル自由詩417-7-29
子連れ狼- 間村長自由詩12*17-7-27
サヨナライスト- umineko自由詩5*17-7-26
せせらぎ- Lucy自由詩17*17-7-23
時を過ごした- 間村長自由詩6*17-7-12
夏だなあ- 星丘涙自由詩5*17-7-6
今日の水に寄せて- そらの珊 ...自由詩18*17-7-6
鉄格子からの空- 宇津田詩 ...自由詩2*17-7-2
海辺のカソカ- ただのみ ...自由詩7*17-7-1
イアホンを外せば聴こえる- 水宮うみ自由詩3*17-7-1
おばあちゃんのさこつ- もり自由詩4*17-6-30
宙ブラリ- ミナト ...自由詩4*17-6-29
まっすぐ- umineko自由詩7*17-6-29
ルンバは私の最高の友だち- umineko自由詩4*17-6-18
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タペストリー- 唐草フウ自由詩8*17-6-9
歯医者- 間村長自由詩617-5-28
白とける白- 木立 悟自由詩717-5-24
波と紋- 木立 悟自由詩917-5-17
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赤と青と白のぐるぐる- 田中修子自由詩5*17-2-25
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