すべてのおすすめ
夜 が 鳴る

切れた 窓辺
背いた 天井

見知らぬ 幸
消えた 願い

夜 が 立つ

誰 を 救う
誰 が 救う
誰 に 救う

外 に 写る
夜 の 髑髏 ....
水面の緩やかな起伏をもたらすものは
波の行き来
風の息
プールならば子供たち

入射光による二次元投影
輪郭だけのモザイク
水底に
水底にゆらゆら

瞬間ごとには
結晶 ....
君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こんな雨の日は
花壇に水をあげることもできない
僕の手の中で冷たくなっている冷蔵庫
その扉を開け ....
カーテンレールを外れた布が
窓枠で首を吊っている
身動きもしない


六畳に寝かされた
汗ばんだシーツの皺
墜落した蚊
赤い斑点

タールに濡れた壁
照り返し象牙色
のなかに陰 ....
暑い夏流れる汗もそのままに
もはや芽吹くことのない
冷たい枯れ木に寄り添って
待ちましょう
ただ無言のまま
トゲの多い喋り方も忘れ
靴を脱いで
裸足になって
老いた虎のように
待ちま ....
前も後ろも
音はなく
深く深く まで
たどりつきそうになる

手や足や
髪の一本一本が
光る砂を撒き散らしては
まぼろし

忘れたように見えることと
忘れたこととは
ちがった
 ....
僕は君となら

地の果てまで行ってもいいよ

海の彼方まで行ってもいいよ

だけど

君と僕だけでは生きてはいけない

砂漠で骨になるか

海に浮かぶかもしれない



 ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない

誰が読んでくれるでもなく
ただ 
収められてゆく
落胆のため息とともに

それは ....
なかないかおの
きみがすき

ゆるまるこころと
うらはらに

なかないつもりの
きみがすき


くちもとむすんで
このつぎが

はじまるときを
じっとまつ

なかないか ....
木漏れ日が
どうして丸いのか知っていますか
私は
丸くない木漏れ日を見たことがあります

金環食の瞬間を待ちながら
大勢のひとが
空ばかりを見上げていたとき
木漏れ日はどれもみな
大 ....
けっして 関わってはいけない
猫の葉で覆われた扉は
口が半開き

あの扉の向こうには
きっと ばけもの が
うじゃうじゃ いて
ひどい言葉をあびせたり
かなしいことや 暴力にも 
う ....
 
 知らない街で
 洗濯物が揺れている
 風に洗われて
 青空を映しながら


 知らない道に
 鳥の羽根が落ちている
 素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
 ....
逃れゆくものたちから
遠くはなれ
真夏し続ける真昼
貝殻たちは閉じ続け
空は円環面だけを広げ続け退行の曇天
誰かが呼べば
誰かが応える
のそとがわで
隠れている子を見つけ出せない
鬼 ....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の

海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす

貴方が
桜貝だと言った

私のではない手をとり
微笑みながら

嘘 ....
寝つけずに気がつけば
枕元に私の子供が立っていた
一度だけ会えた時あの子は手も足もバラバラの血まみれで
顔なんてもちろんわからなかったけれど
不思議とあの子だ、と感じた
嗚呼、女の子だったの ....
伸ばした腕の先の
手のひらの先の
中指の先っちょが
触れるか触れないか、
のところまで
夏が。


列車を待つ顔たち
照らす陽射しの角度を
知ってか知らずか
右へ傾く


 ....
やがて海に至る
そこで真水を探すのだ
生きるために生きるように

迷わずに行こう
あの太陽の落ちる先に誰かがいる
その人にこれからを頼むんだ

帰らない
その先には希望がある
それ ....
あのね もう 
いけないと おもったの

だって どろだらけで
おひざ も いたいの

こんな きたなくなったら
あそんでくれないと おもったの

でもね どうしたのって
 ....
いつも車で通った道を

自転車で走る

この坂は思った以上にキツイ

けれど下り坂は

気持ちいい開放感


大きな樫の木は

いつもより大きくて

一時停止

下か ....
話したことも無いけれど

重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね

どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない

もしくは
すれ ....
雲 のチビ は
ちらり すまして

ふんわり おなか
に まるまって

かくれんぼ なの
だれにも 言わないで

抱きしめたら

ここ へ そら
青空の下、作品が並べられている
授賞式に集まった名優たち、やはり洋モノにはかなわない
何種類もの香りに鼻がおかしくなりそうだ

彼の作品が並べられている
彼は空の青さに気づかない

 ....
夕暮れのスーパーマーケット
では
いろんなものが
安く
売られていて

わたしはカゴを持ち
ぼんやりと
歩く

お金を出したら
いくらでも
買える
ものたち

ほんとはあ ....
日が暮れていく、僕の脆弱な血管の中を
翼よ、あれがパリの灯だ
けれど、僕の翼はじゃがいもでできている
ポム・ド・テール!
大地のりんごよ、大空を飛べ、飛べったら飛びたまえよ

   ....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
[水道管は、壊れています。前の駅を発車しました。]
 

水圧で 蛇口が外れそうになってるじゃないか!
こりゃいかん、いかんぞっ


「垂直に、屋上より、103号室まで
特急 ミズカモ ....
信号を無視してあらゆる交差点を渡った 緩慢な自殺未遂もことごとく失敗に終わり
裁縫バサミで刺した腕の傷も今はもうほとんど目立たない


つながれた大型犬が吠える それにつられて隣の家の
つな ....
紅葉坂のプラネタリウムは
横浜の夕暮れと星屑
石畳を下れば
恋の数ほどの壁画群

駅前に着くと
冷たくて頭が痛くなる
メロンジュースを飲み干す俺の横に
君がいつも
君がいつも

 ....
吸収する水分の中に潜む
貝殻に似た美しい花
喰いちぎられる雲の無抵抗に
青色のパラソル二重螺旋
回転の底流に見捨てられたクジラに乗って
休館の図書館に潜る夢
だいだい色のオレンヂを体現しな ....
私が真冬を歩いていると
太陽の童貞が落ちていた
私はそれを慌てて拾う
そして忘れてしまう


私が真昼を磨いていると
青空の処女が堕ちてきた
私はそれを慌てて隠す
そして再び忘れてし ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やみ_まど- 砂木自由詩7*04-6-22
クラムボンの揺りかご- 小池房枝自由詩10*04-6-22
ホームセンター- たもつ自由詩1204-6-22
模写- 生田自由詩804-6-22
変態- 本木はじ ...自由詩5*04-6-22
夜光虫- 望月 ゆ ...自由詩2*04-6-21
★92_カタスミデ…- 貴水 水 ...自由詩9*04-6-21
本棚- さち自由詩16*04-6-21
なかないかお- 松本 涼自由詩5*04-6-21
こもれび- 小池房枝自由詩7*04-6-20
決断- 湾鶴自由詩604-6-20
知らない街_(2003.7.18)- 和泉 輪自由詩2304-6-19
裏側- 本木はじ ...自由詩704-6-19
- 蒼木りん自由詩404-6-18
レクイエム- 石畑由紀 ...自由詩1104-6-18
朱夏- 望月 ゆ ...自由詩9*04-6-18
帰らない- 生田自由詩204-6-18
やさしいひと_へ- 砂木自由詩14*04-6-17
良好- さち自由詩504-6-17
鍵をください- 蒼木りん自由詩8*04-6-17
_そら_の- 砂木自由詩8*04-6-17
流れて- あとら自由詩3*04-6-16
買いたい- チアーヌ自由詩604-6-16
じゃがいも- たもつ自由詩1604-6-16
飛沫- 望月 ゆ ...自由詩18*04-6-16
水道環- 湾鶴自由詩8*04-6-16
あの頃- 石畑由紀 ...自由詩19*04-6-15
メモリーズ- 純太自由詩1104-6-15
花になる- 本木はじ ...自由詩104-6-14
結婚_(2004.2.16)- 和泉 輪自由詩1504-6-13

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