すべてのおすすめ
光にまぎれ
冬にまぎれる
ひとつひとつ
空に満ちる


花のかたちの水
ひらこうとする指さき
指さきは 指さき


雪になり陽になり
見えなくなり散らばる
 ....
るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
崩壊するる

保育園のオルガンは息があらい
足踏みがねばついている
牛乳をこぼした
園児は花とともに卒園して
入学する前に死んだ

夜のこ ....
駆けて来る
駆けて来る
薄氷を割るように
静かなギャロップで
はるかの足並みで


銀のたてがみをひるがえし
地上へと駆けて来る
お前の目の中で火が燃えている
お前が見つめると
 ....
そこに
風の道はなかったけれど
風を運ぶものはあった
見えない軌跡を引きながら
きみの空中ブランコが接近してくる
渦まく風のすべり台では
空のクリオネたちが目をまわしていた
宙を満たして ....
「急に泣きたくなる」
という設問を読んで
泣きそうになる

つきつめると
あふれてしまうので
空みみのふりをして
「いいえ」に丸をつける

+

淡い花のきもちになって
窓の外 ....
ここから一番近い質屋はどこですか
二十八歳ぐらいの女性に尋ねてみたら
あそこのスーパーは野菜と普通の飲み物が安いです
酒やつまみ系は大丸屋と言う店が良いです
すると三十六歳ぐらいの男性が
む ....
夜の暗さ
海の暗さ
そこのあるものの 暗さ

波が
うねりを繰り返し
何度でも打ち寄せる

夜の海
釣り人の
投げた重みが
ふかく沈む

あなたと
指を重む
その温度の確 ....
ジェニ、ジェニ
気楽へ行こうよ
ちっこい僕の車に乗ってさ、
すなはまへ
ゆっくり行こうよ
塩の柱をながめながら
ほら
かわいた気分が
アメリカまで続いている
そこにあるのがどうしてな ....
寝坊して
あわてて教室に入ってみたら
白い豚が膝の上にギターを抱えて
グラタンを食べていた
まだ昼休み前なのに

冷凍のグラタンを
学ランのポケットにいれてきたみたいで
ポケットは濡れ ....
きのう、
おちばの海を
巨大な足でかいて
じゃさっ、じゃさっ
と、踏んだバス停まえ

みあげれば
あの葉も、あの木も
こがねいろ
あかねいろ


駅前のそら は
ももいろの画 ....
なだらかな曲線を描いて
時間が蛇行している
本当は
霧状のものなのに

浮揚している
空虚な意識を投げ込んで

思考は楕円形のひもの上を回り続け
輝きを薄めていく



   ....
なだらかな
未分化の稜線
言葉少なな
ひとつの泡


曇間の明かり
水が水を分ける音
一枚の葉
星の裏まで
同じ大きさ


旧い川に
ふいに沸く銀
 ....
マグロ釣ってるのか ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
人の背丈ほどある蒲公英が
群れで遊んでいた
そして不意にゲロを吐いた
いっせいに同じ方向を向いて
痙攣しながらゲロを吐いた
その脇をランドセルを背負った双子の姉妹が通り過ぎた
ホーミーで歌 ....
静けさと静けさ
くりかえす甘噛み
打ち寄せるたび
持ち去られる秘


からだを通る水は痛く
まばたきの奥に声は拙い
手のひらの火
一瞬の重なり


滴が鉱に ....
              081119


100年に一度の津波ですと
テレビが
怖いことをおっしゃるので
海の方を眺めたら
金融危機のことだった
一人あたり12000円の定額給付金 ....
私の右頬には
すぅっと一本の線があります

おさないころ
北海道でも有数の豪雪地帯に住んでいたころ
いつものように、母は
空とも陸ともつかない厄介な白と闘っていました、必須アイテムは
鉄 ....
                081118



古い真空管式ラジオを手に入れた
安物の普及品だ
ピーピーギャーギャー
ごそごそ弄っているうちにだんだんと
成長するように音が出る ....
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ....
さかなの星空はいつも
境界線でゆらめくのです
星空を落ち葉がよこぎり
岸辺のすすきも
月明かりに
にじみながら手を振って

失ってしまったときに
ひとはさかなになる
月だってゆら ....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
             081113


ガジガジの芋を囓るときは
財布の紐を緩めてはなりません
12000円くらいの給付金で
油断してはなりません
年収1800万円あるからって
ガ ....
「ありがとう。出会ってくれて、ありがとう」

こんな言葉滅多にいえないボクの
彼女は君

ほんの小さなすれ違いに
真っ白な肌を
膨らませたり小さくしたり

「大好きだよ。ただ貴方 ....
            081111

古い狸を
投げ飛ばす
飛ばす傍から
バッタが跳ねる
トノサマバッタを追いかける
お腹を空かしたカマキリと
声色を無くしたキリギリス

投げ飛 ....
空虚な光のみちる
いまだしれぬ希望か

未完成な光
この静脈を流れるかなしみ
限りなく脈をうつ光源

おもいでの空は ほのか)
ほの暗くくしけずる黒髪の
源流へさかのぼりつづける
 ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
障子に陽がうすら射すと
はらはらと
失われた記憶が降って来る
わたしを見つめる瞳がある
胸のなかをそっと覗くように


わたしはきつね
さびしいきつね
指でなきまねをする


 ....
突き抜けるというのは
一人で
ここではない場所へ
旅立ってしまうことだ
と思っていたけれど
みんなを
見たことない場所へ
連れて行ってあげることだ

と 思った
               081103

冗長度の高い黒髪を梳かすときに
クロネコの背中が見えた
クロネコは背中を丸め
3メートル前を走ってゆく
大馬力のハーレーだから
 ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4547)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花と羽- 木立 悟自由詩308-12-7
- ともちゃ ...自由詩21*08-12-5
冬の馬- 石瀬琳々自由詩22*08-12-4
サーカス- yo-yo自由詩11*08-12-3
選択肢- 佐野権太自由詩30*08-12-2
ユニティー- サトタロ自由詩4*08-12-2
質量、海の- umineko自由詩26*08-11-30
ジェニジェニ- 構造自由詩1308-11-28
豚のギター- サトタロ自由詩3*08-11-28
愁思秋逢- 唐草フウ自由詩5*08-11-27
その瞬間に- 乱太郎自由詩17*08-11-27
ひとつ_むすぶ- 木立 悟自由詩308-11-26
マグロ- A-29自由詩5*08-11-26
さびしさを吐く- かんな自由詩31*08-11-25
放課後の公園- サトタロ自由詩4+*08-11-22
ひそか_ひそやか- 木立 悟自由詩208-11-21
無鉄砲社会- あおば自由詩22*08-11-21
- 石畑由紀 ...自由詩13*08-11-19
並四ラジオ改- あおば自由詩7*08-11-19
グリーン・アイズ- 銀猫自由詩17*08-11-18
さかなのよる- たりぽん ...自由詩32*08-11-15
昼の月_夜の太陽- 石瀬琳々自由詩9*08-11-13
指定席- あおば自由詩7*08-11-13
「届け」〜この想いに乗せて- もこもこ ...自由詩4*08-11-12
水浴び- あおば自由詩6*08-11-11
くしけずる_むすめ- こしごえ自由詩4*08-11-11
ねむらない- たもつ自由詩72+08-11-6
訪れ- 石瀬琳々自由詩3*08-11-5
突破者- 明楽自由詩308-11-5
仮名書き- あおば自由詩5*08-11-3

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