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              151222

星新一が書き出したから
君は沈黙を守るのか
それとも新二と名を改めて
書き続けるのか
新国立競技場は森と林のA案が採用された
えー案だからねと ....
継ぎはぎだらけのタペストリー
隙間から柔らかな風が吹いた気がして

離島が点在する
静かな海をゆく船を夢想する

日常は羅針盤もないスケートボード
リュックひとつでバランスをとって乾いた ....
顔を合わせることもないのだが
納品先のユニークな店長

真夜中の搬入なので
鍵を開けセキュリティを解除して
作業をするのだが

厨房内のホワイトボードを
ふと見れば

  欲しいも ....
◎アイルランドに落ちてた死体を煮出してこそいで滋養に食わせ
遠くへ出掛けに行ったきりあなたは首しか戻らない
汚濁の髄 その魂の根刈る鎌 溶いた闇かと黒すきり
睡魔正史を剥がすわ侵す なにが時か  ....
両端が見えないほど長い橋の上
ひとつの影が立っている
呼びかけても応えない
近づいても近づいても近づかない


夜の左脚のしびれから
次々に飛び立つ火の鴉
水たまりの波 ....
               151115

ネアンデルタール人の存在感が増したのは
発掘した人骨が他の旧人類とは比較できないほど多く
現生人類とも混血したともしないとも言われる隣人は
70 ....
なんで俺ばっか
なんで俺ばっか
こんな風になってんだ
歯ぎしりポケット充填中
なんでお前ばっか
なんでお前ばっか
欲しがり剤十錠ひとつかみ
丸呑みしてわざと苦しがる

わがまま十 ....
雨に映る音たちが
雨の後も浮かびつづけ
夜の片方を震わせて
指の冷たさの上に立つ


ひとしずくはひとしずく
守れなかった約束に
目が覚めては手をひらき
重く冷た ....
            151111

あの娘がいないからって
お天道様が西から揚がるって言うのかい
月の天麩羅は美味いって聞くけど
お前さん、食ったことあるのかえ
聞いたこと抜かすん ....
2年間ずっと寝なかった
この環境の中
嫌な臭いまみれの中
交差点だけでは何一つ解決しなかった
ハロウィンの仮装は女装
悲観的仮想して助走
長生きしないように走りぬきたい
壁一つの向こうは ....
このような気温であるのに
なぜ雲は浮かぶことができるか
冬に向かう日の まぼろし
日もかげり奔る地の遠い端では
なにか小さなものを手にいじって暮らした

四角い小さないすに据わったからだが ....
鉄は不可思議の組み合わせ
ひとつにひとつ
燃えさかる蛇
器の海を呑み干すけだもの


灰の駅 灰の汽車
川底を浚い
放る羽
光を終えた光に群がる


凍えた青空 ....
      151101
ゆっくりした店舗で
バラードを歌うのは
凄い実力がいるのだと
ラジオが語る
忙しい店舗で
忙しい歌を唄う
枯葉が行き所無く舞う外套
好きな女に振られただけで
 ....
息のかかった葉が揺れる
風でよかった
栗のいが 落とした枝先
風でよかった
瞑るから 消える月曇り
風でよかった
どろどろの みずたまり
風でよかった
障子穴には 悟られない
風でよ ....
{引用=金のメダル
銀のメダル
銅のメダル
どれがあなたのメダルでしょう

(これはお約束だから)
銅のメダルです
と応えた

では銅のメダルをあげましょう

嬉しかった
三人 ....
 純 粋
  雨   あらゆるけがれ つ つ み こ ん で
 粋 純


    光◇◇光を◇通す
          ◇曲
           ◇     ◇
          ....
連盟と連合の違いを述べよ
課題は短く答えも短く
連盟の方が短命と答えたら
〇が付いてきた
◎は前の奴
 150928

ひとつしかない
だいじなそらが
のんびりと欠伸
そんなのは怠慢
それいらい空は
地上を離れだし
だんだんたかく
たかくたかくね
欠伸したら転寝
ころがりおちる
 ....
星空にふる雨

地に眠る歓喜

引き寄せあう結晶が

ハレルヤ
一筋の嘆き

君は明日を笑う
砂象の怒り
食べつくせない果実

振り返ると渦を挑発し
いつまでも感情は ....
千歳の少女の誕生日を
誰も祝うものはない
一匹の蟻を避けて
十匹の蟻を踏む
淡く巨きな
泡のなかの午後


手を振るたびに
いのち以外に満ち
暗い街の背後の山から
 ....
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが

彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる

それらは歌で
 ....
じゅみょう

よめい

さしてかわらないものなんじゃないか



(応答なし)


くるしいしっこくのうずまく
どうみゃく
越えたら

いま、とんねるだから ....
ありがとうを封印してた、
こわさに飲みこまれて
いなくなるばかり考えて

からまったトンネルに吸い込まれていく
からまったとんねるにすいこまれていく
先の細いトンネル
出口までは ....
落とし物が入った箱をあさる
あたしがどこにもいなくて探しているんです
みんなが帰っていく雑踏
夏祭りの終わり

あたし達は
もうおしまいだね
みんなどこにいってしまったんだろう
光がな ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
      150808

考えたら
わたしは
夾竹桃を
見たことが
あっただろうか
夾竹桃は夏の花が先行し
後から花のイメージが付加され
がっちりと定着したようだ
わたしが夾竹桃 ....
  150731

アイスクリーム
ユウスクリーム
クリームクリーム
クククククククク
フフフフフフフフ
トトトトトトトト
ナナナナナナナナ
タカタカタカタカ
ノホノホノホノホ
 ....
わいわいとやみだらけ 
つまみとられるまえに
するマッチ
さあ うかんだよ
ぽっくり ゆらいだら 
にこにこの 火 
ロウソクさん おはよう
くろくしてごめんね 芯
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
とつぜんのスコール
つみのない車の天井をひどく打つスコール
悪いのは人間
じっさい痛いのも人間で
こういった音を聞いて黙っているのが人間
黙って、このままながれていけばいいのに
 ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ショートケーキをカットするショートカットの女の子- あおば自由詩7*15-12-23
風とスケートボードと- 梅昆布茶自由詩2215-12-13
店長- 梅昆布茶自由詩1215-11-29
最悪_場合死_至_病- なけま、 ...自由詩1*15-11-22
夜の真昼- 木立 悟自由詩715-11-16
霜月の秘密- あおば自由詩6*15-11-15
なんでおればっか- 竜門勇気自由詩215-11-13
ひとつ_たなびく- 木立 悟自由詩215-11-12
あの娘がいなくても月キレイじゃない?って話- あおば自由詩8*15-11-11
僕は寝ているふりをした- 唐草フウ自由詩8*15-11-7
今年の秋- 「ま」の ...自由詩1*15-11-1
ノート(冬の蝶)- 木立 悟自由詩615-11-1
土曜の夜- あおば自由詩4*15-11-1
風でよかった- 砂木自由詩8*15-10-25
嬉しいメダル- もっぷ自由詩715-10-14
ひとつぶの雨に欹てる- ただのみ ...自由詩14*15-10-11
連盟- あおば自由詩4*15-10-11
空が落ちてる- あおば自由詩7*15-9-28
無題- アラガイ ...自由詩13*15-9-25
空の蝋燭- 木立 悟自由詩515-9-22
どうしたらいいのかわからない- もっぷ自由詩1115-9-13
限られた場所からの窓- 唐草フウ自由詩6*15-8-31
えんでぃんぐ・すぱいらる- 唐草フウ自由詩8*15-8-21
花火には恥ずかしい名前をつけてよ- ユッカ自由詩1015-8-21
御見舞- 自由詩28*15-8-11
夾竹桃- あおば自由詩5*15-8-8
アイスクリーム- あおば自由詩5*15-7-31
仏壇にて_ロウソクさんと- 砂木自由詩5*15-7-19
中原昼夜逆転- あおば自由詩9*15-7-16
スコール- 自由詩8*15-7-13

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