その気になって、浮かれてないで。
ホロウ・シカエルボク


あの…あれよ、こうやってさ、ワードの前でガッツリ集中して、己の理想とするスタイルとスピリッツをコンコンと追及して見たところで大半の感想は「読みづらいです」みたいなもんだしさ、本当何やってんだかと思うことだってそりゃあるわな。けれど、それはそれこれはこれ、でしょ?俺は俺のやるべきことをきちんとやる、それに変わりはないけどね…あの、あれ、尾崎のプロデューサーがさ、「彼は難しい方へ難しい方へ行こうとしてた」って言ってるわけ、尾崎の死後に出た本のインタビューでね。「外気が肉体を冷苞する」とか。「寒くて凍えそうだ」でいいんですよ、みたいな…でもさ、それって正しい姿勢だと思わん?難しいっつうかさ、より深いところに潜ろう、より奥の暗闇へ入ろうっていうのはさ、プロだろがアマだろが表現に手を染めたもんには当然訪れる欲求だと思うんだよね。まあ、あの、プロだのアマだのっていう線引きがすでに甘ちゃんなんだけどね、甘ちゃんの発想。まあそんなことはいいんだけど―「外気が肉体を―」って言わなきゃ通じない部分を言いたくなるのは当然のことなんだよね、俺ぁそう思うよ…まあ、いきなり自己肯定みたいなこと言い始めてなんだって思われるだろうけどさ、スタンスなんてそういうもんでしょ。主義として主観だろうが客観だろうが主観に過ぎないんだからさ、それが判んないやつは浅いよ、そう思わない?とにかくね、なにかにつけ標準レベルみたいなのを設定するの、好きだよね、みんな。下は論外だけどさ、それ以上上行っちゃ駄目だよみたいなことを本気の目で言うわけ、コワーイ。そんなもん気にして書くくらいならもうやめちまえって思うけどね、個人的には―個人的にはね。そんなライン気にするんだったらサラリーマンしてればいいの。はぁ?サラリーマン舐めんなって?いや、舐めるよ俺は。だって俺嫌いだもん、そういう努力(笑)いや、そこで一生懸命やってきちんと結果出すやつは凄いと思うのよ、でも人間として好きになれるかっつったらなれんもんね。(あ、こいつとは仲良くなれないな)って五分二十秒ぐらいで気づくよね。まあ、もちろん、その直感は間違いだったって、そんなこともあるよね。でも、そこで仲良くなれるやつっていうのはさ、やっぱりサラリーマン以外の自分ってもんをちゃんと持ってるやつなのよ。あ、待って、「そんなのみんな持ってるよ」って言うのやめて。そんなレベルの話じゃないのよ。実はネトゲで英雄とか、ユーチューバーで本業より稼いでるとか、そういう話じゃ無いの。ハァ?って思うかもしれないけど。ああ、こんなこと書くから現実社会で変なのに目つけられたりするんだよな。いやこっちの話。まあ、なによ、ややこしいことばっか書いてるとやっぱりややこしいことになるのはまあ当然だよね。そうなるとさ、「意を汲む」って作業を知らない人間は簡単なとこばっかりピックアップするわけ。全部読まない。判るとこだけ読んで判ったような顔するの。批判めいたこと言われることとかもあるわけ。だけどさ、そういうこというやつってなんか、「無難な小品」でたまにお茶を濁してるようなさ…ツイッターでめちゃくちゃ呟くの止めて少し真面目に書いてみたらどうなんだ、みたいなね、そんなヤツ。意気込みとかスタンスについて語るほうが余程長くて無駄に熱いっていう…(笑)いや、まあ、いいんだけどね。それがそいつの真面目さならさ。欲しくないよね、俺はそういうの。得にならないもん。なんの話してたっけ?そう、やっぱりあれ、ツイッターとかの弊害なのかね?なんかこう、適当に断罪してオレエライみたいなのさ…それがまた、いろんな人が言ってるみたいなことでニュースになったりするじゃん?どうでもいいような発言上げ連ねてさ―「下品だ」「不謹慎だ」って言うんだよね。そんなことに躍起になってるお前が一番下品だからね?って思うんだけどね、ふふ。そう、あのね、何が言いたいかっていうと、テメエに目を向けろよってことだよね。余所見してる間に自分はどんどん退化していくよ、って。俺だっていろんなこと言われるんだよ、まったく身に覚えもないようなこととかもね。だけどそういう時に、「しゃらくせえ」ってこう、バンと書くわけ。「知らねえ、俺はこうだ、ずっとこうだ」ってね。で、「さあ来い」って。でも来ないよね、誰も(笑)ちゃんとはね。あのー、時々勘違いされるんだけどさ、俺別に怒っても嘆いてもないんだよね。感情真っ白で書いてるからさ、自分でなに書いてんのかもよく判ってないのよ、実際。なんていや良いんだろうねぇ…「集中を楽しむ」っていうかさ、そういう目的だけで書いてるから。言葉ほじくるよりテンション感じてもらった方が判りやすいかもしれないなー。詩って、自分を解体する作業だと思ってるから。解剖って言った方が俺っぽい?ガハハ。だからね、書くときにネタ漁ったりとかもしないよ、どっかの人みたいにね。コンスタントにこの物量出せる人間にそんな作業必要だと思う?俺が欲しいもんは俺の中にしか無い、そういうことよ―まあしかしあれだ。クリスマスイブになに書いてんだって俺。いや、ぼっちじゃないけどね。ちゃんとカノジョとディナー食ってケーキ食ってプレゼント交換してきたよ。どうよ?クリスってる?いや、下ネタじゃねえよ、考え過ぎだよ…。ここまで読んでなにこれ?って思う人居るだろうけど(その前にここまで読まねえか)、いいじゃん、別に。イブなんだしさ。



自由詩 その気になって、浮かれてないで。 Copyright ホロウ・シカエルボク 2019-12-24 22:32:39
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