すべてのおすすめ
ポッカリからりと晴れた日に
ぼくらは浜辺に横たわり
あなたはぼくの胸に聴診器をあてて
―ふむ 聞こえませんね
などと呟いて
いきなり後ろ手に持っていたハンマーを
胸に目掛けて振 ....
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
まっすぐな姿勢で、書きなさい。

こんな忠告とともに、身体の歪みを矯正して
くれる機械があったら、私はそれに従うだろ
うか。椅子の背もたれの部分に備えつけられ
たセンサーが、座っている者を背 ....
霧の底は不思議の国である。霧は谷間を埋めて川のように流れる。霧の上に表れている山のいただきは雪に覆われている。霧の流れは谷間の果ての崖にふつかって上昇し、山の斜面を薄いレースのカーテンのように覆うが、 .... 枯葉を踏むように
ことばを

かさかさと
私たちの記憶の下で
何かが
くだけ散っていく

それは
再生への営みと
私たちは知っている

枯葉を
振り向いたりしないのは
そん ....
家屋は言葉のように
優しく朽ち果てていた
時間があればそこかしこで
両親は笑顔を絶やさなかった
幸せな玄関ホール
その壁には今でも
兄と私の指紋が残されていて
静かに機械の匂いが ....
やわらかな陽射しに顔を照らされて
ふと立ちどまる

それはあの人の腕の中と同じ温もりで
ぽっかりと空いた胸の空洞に気づく


子供みたいに駄々をこねて
一夜だけでいいからと縋ったの ....
メロンパンが破裂して
扉が開いた
向こう側には
名前の知らない海峡がひとつあって
多分自分もあっち側なんだと思う
それなのに僕は波音を聞きながら
こっち側でひたすらメロンパンの
 ....
あの海の家はどこにあっただろうか
夏の
暑すぎる昼下がり
そこで笑っていた太陽のような人びとは
どこに行ってしまったのだろうか
時というものが絶えることなく
いつも継続して流れてゆくとは
 ....
フリマの一番隅の方で
いなくなったままの父が
お店を出していた
犬がいっしょにいた
名前をペロといった
父が好んでつけそうな名だった
お店には小さな靴が一足
子供のころ私が履いて ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる

こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて

違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で

今 生まれた
 ....
この
てのひらに届く
吐息のような
君の伝言


手が届かない切なさ
抱きしめられない寒さ


その孤独が私に
乗り移ればいいと
おもてに飛び出してはみたのだけど


刺 ....
やがて光が空から降りそそぎ
何かの形になると
それはわずかばかりの質感をもって
わたしたちの背中を押す
わたしたちは少し慌てたように
最初の一歩を踏み出す
でも決して
慌てていたわけでは ....
空が傾き
音は木にふりかかり
ずっとずっと遠くまで
誰もいないことを告げてゆく


せばまる風が
音の火となり
無言の道を
甘いにおいに近づける


弱くいとし ....
くりくり
くるくると透明が
世界を構築している夜でした
星空が邪険に
その様子を見下ろしていて

「真知子」

と呼ぶ声がしましたが
わたしの名前は真知子ではありませんでした
もう ....
きみは また ぽろり
しみこんだ てで

みえない みらいを
いくどでも

せめて
ぼくは
ここと ここ
つないで
あたためたい
きみと てを
夏休の校庭で逆上がりの練習をしていた
鉄棒にぶつけた脛はどす黒く変色して
何故か分からないけど
鼻血まで出る始末だった

汗と鼻血が土の上に落ちて
どんどんと吸い込まれてゆく様を見ていた
 ....
もしも不二家のペコちゃん人形に
高速パイルドライバーを仕掛けて
世界の不条理を叩き込もうと暴れる豚がいたら
それはきっと俺だから
「落ち着けよ」って言ってやってくれないだろうか

仮面をつ ....
海より遠く、寒い砂丘で
さらってきた人魚をすてた

人魚の細く長い髪は
吹き荒ぶ風にあおられ
すぐに砂まみれになった

人魚は美しく、またひどく醜かった

その姿は今、
黒く長い髪 ....
開会式の行進
のはずなのに
みんな何故だか走っていて

走るのは遅くない
はずなのに
何故だかだんだん
取り残されていって

仕方がないから
後ろのクラスに合わせようと
スピード ....
小春日の
短い夕まずめの頃
風を追いかけて橋を渡っていくと
軒下に
うり小僧
てへっ と笑ってはにかむあいつ
ずんぐりでっかい目玉を
ぎょろぎょろさせて
うりのような顔つき

月が ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える

仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
{引用=〜スヌーピーの漫画に出てくる、黒髪の少女に〜 }


ルーシィ
わたしいま
あなたについて考えている

ルーシィ
わがままで
高慢ちきで
知ったかぶりで騒々しくて
野球だ ....
心が肉のかたまりだったらよかったのに
ロースみたいなきれいな肉じゃなくて
内臓、モツみたいな
ぬめぬめしたモツミックス200?の

心が頭のなかにあるなんて、
あんなすかすかでプリンみたい ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない

それ ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる


どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ

 ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は

君が 遠い目をするものだから 


私は 少し寂しくて

シャリ シャリ シャリと 梨を剥く


窓辺にもたれて 膿む月を

仰いで君は  ....
   
   冬の空に
   オリオンが南中する頃
   ベテルギウスは涙を零して
   名前が呼ばれるのを待っている


   冬の空の、暗い、
   まるで何も存在しないかのように ....
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて

自分の眼すら
写ってないんだ

だらしないと
陰で言われるよりも

だらり としている
時間が いらつく
なのに 

しかけに  ....
化石を拾う
改札口は静かで
足跡ばかりが通り過ぎていく
ぼくはそこで案山子になっている

へのへのもへじ
通り過ぎてく人に
顔は何気にそう書かれてしまったけれど
何か無限のようなかなし ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4630)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「象牙の太陽」- shu自由詩1305-11-16
鼓動- 砂木自由詩13*05-11-15
優しい機械- 岡部淳太 ...自由詩10*05-11-15
霧の底の国- 殿岡秀秋自由詩305-11-15
秋ゆき- umineko自由詩8*05-11-15
優しい機械- たもつ自由詩3105-11-14
小春日和- 落合朱美自由詩23*05-11-13
デイゲーム- たもつ自由詩705-11-12
無題- 岡部淳太 ...自由詩8*05-11-11
フリマ- たもつ自由詩20*05-11-10
日記- 砂木自由詩11*05-11-9
冬の道行き- たりぽん ...自由詩1005-11-9
祝詞- たもつ自由詩1305-11-8
きんいろのうた(光と音)- 木立 悟自由詩505-11-8
真知子- ピッピ自由詩805-11-7
きみと_てを- 玉兎自由詩405-11-7
逆上がり- 虹村 凌自由詩4*05-11-7
- 虹村 凌自由詩7*05-11-6
遠い日- ミゼット自由詩6*05-11-4
運動会- 自由詩4*05-11-4
うり小僧_笑う- けんご自由詩505-11-2
白いゆげ- 服部 剛自由詩23*05-11-1
ルーシィ- 汐見ハル自由詩13*05-10-29
心はお肉- k o u j i * ...自由詩7*05-10-28
風邪流行ってます- tonpekep自由詩28*05-10-25
待ちぼうけ- 恋月 ぴ ...自由詩30+*05-10-25
なし- しらいし ...自由詩15*05-10-23
十一月のオリオン- 嘉野千尋自由詩21*05-10-22
かぞえるなみ- 砂木自由詩8+*05-10-21
本を読んだ後に入り込んだ一瞬- tonpekep自由詩14*05-10-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155