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音もなく
光もなく
感覚もなく

けれど

あなたを
感じている



一体
どうやって?

ボクにも
分からない

ただ

あなたを
感じている


 ....
もう一度 

その無数の紅く小さい花々を闇に咲かせたシャツの下に
酔って赤らんだ白い背中で
僕に{ルビ凭=もた}れてくれないか

なぜ

君の背中のぬくもりを
もっと素直に感じなかっ ....
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
こんこんこん。
と、
扉がいったので。

とんとんとん。
と、
返しました。

外に出る。
と、

誰もいませんでした。








 ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり

九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠

おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
寝顔だけは
どんなことをしても
取り繕えない

赤ん坊も
うら若き乙女も
お髭の立派な紳士だって
枕の上ではあどけない顔をして

お医者さんも社長さ ....
ここにちかよってはいけません
きれいなはながみえているでしょう
もうとりかえしがつかないですよ
かんぜんにはまだ
わたしはこわれきっていません
うつくしいおんなをもとめています
し ....
沸かしている。

こんな朝には、
カフェインが欲しい。

紅茶が飲みたい。
紅茶は飲めない。
願を懸けているから、
飲んではいけない。

だから、
珈琲を ....
かまどの火を あおったのが由来
火男とかいて ひょっとこ きみの恋心も
とか いいながら 耳に
息 ふきかけようとしたら
だいじなところ 蹴りあげられた
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている

天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでい ....
もっと、もっと激しく降ればいい
雨は夜に降りこのまま私は助かるのかもしれない
夢はみない
眠ってしまったから


ばちばちと
音を立て雨が涎を垂らしつつ私を背中にそっと入ろうと


 ....
肩が
うっすらと重みを帯びて
雨だ

気がつきました
小雨と呼ぶのも気が引けるほど
遠慮がちな雫が
うっすらと

もちろん
冷たくはなくて
寒くもなくて
そのかわり少しだけ
 ....
頼りなげな細い女が
曲がりゆく細い道を
秋風に揺れながら歩いている
茶色く{ルビ褪=あ}せた{ルビ麦藁帽子=むぎわらぼうし}に顔を隠して

道の上に時は無く
女に年齢というものは無く
長 ....
  
  「本を読みなさい」
  

   その人はそう言って
   夕暮れて図書館が閉まるまで
   わたしの隣で静かに本を読んでいた


   映画を観なさい
   音楽を聴き ....
幾千幾万の人波は終わりを告げない


すれ違う一つ一つの顔を
忘れる代わりに
白の背中が
鮮烈に映える

本当は
黒であり
青であり 
赤であるかも知れないが
白で良い ....
 




   膝をたたみ 目を伏せて
   思い出すのは
   折りたたまれた空に見つけた夏のかけら
   黒髪が 風を誘った雨上がり

   わたし ここで猫が飼いたいの
 ....
わが友 きみも 
魚が水のなかで
生き死にするようには
空で暮らせない鳥です
しっかり地に足をつけていますか
地底人さんの朝は早い。

日の昇る前から働いて、
せっせせっせと働いて、
日が暮れたって、
月が笑ったって、
まだ働く。

地底人さんは穴を掘る。
くる日もく ....
ベンチに腰を下ろしたら
まるで恋人みたいな気分になって
不思議



人の通りの薄い時刻
けれども人がいない訳ではなくて


噴水を挟んだ向こうのベンチには
しっかりと
恋人た ....
ことん つみあきた 背中 の



しらば っくれて
更けゆき ゆく

斜面 水球 の こごり
しずく 罪もなく 踊り

たわむれた 中指には 触れず
逆らった 声 みなも ....
おおきなお空の、
でっかいおめめさん。

まんまるね。
あかるいね。
あったかいね。

お空を見上げたら、
いつもあなたがいるの、
いつもあなたが見ているの。 ....
ごらん あれは
眠りの間際の窓辺たち
ごらん あれは
烏賊を釣る船の漁り火
人々の暮らしは在り続けていてくれる

汗をにじませながら
涙をうるませながら
人々の暮らしは在り続けていてく ....
月が 舟を ナクシタ

木陰 に 零れた
ピラミッド の ベール

濃い青 の 淵
触れさせぬ まなざし

ただれた 地殻
うぬぼれた マルイ肩 

キィィィ きぃぃぃぃ ....
なにもないところから
無造作に とりだされる
刺されたひとは
いかなる傷もなく
こともなげに死ぬ
シャボン シャドー シャトー

エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる

チョコレート アーモンド アイズ

瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して

マイ リトル ....
至近距離で選ぶ 想像の快楽とロマンチシズム
目線のやり場を 一体どこに持って行けばいいのかと
目視の限界点で 目をしばたたかせる男と女
何をそんなに見つめていたのかは、人それぞれである
まった ....
くられ ねんね の
いと しゃみ あんや

ふるぎ おもや に
かえ とぐ そぞろ

にちにち からかむ
てづな の とんぼ

まくり まわし て
けんけん ぽん ちょき

 ....
草よ、伸びよ
我が胸の内に
人々の胸の内に
その幾人もの胸の土壌に

根よ、根よ、根よ、

張りめぐらされよ・・・!

人と人を結ぶ{ルビ縁=えにし}の糸が
誰かに手を差しのべる
 ....
さなぎの、笹食べているのを見て
いると暗澹とする。ささ、さあ、
こちらにおいで、さなぎ。どうせ
おまえは動けないのだから、せめ
て、こんな年寄りのところまで、
這いずり回って、混沌のようにや ....
ミッドナイトプレスを
買った帰り道

天王寺駅構内を歩いていると
笑っている人も
うずくまる人も
奇声をはっしている人も
中学生も
しゃべっているおばちゃんも
みんな真剣だなあと思っ ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4547)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
優しい波- 043BLUE自由詩305-9-17
背中のぬくもり- 服部 剛自由詩12*05-9-17
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
「_こんと。_」- PULL.自由詩16*05-9-16
九月のサンダル- 千波 一 ...自由詩18*05-9-15
寝顔- 落合朱美自由詩12*05-9-15
ひとでなしつうしん- 石川和広自由詩8*05-9-14
「_沸騰しない。_」- PULL.自由詩11*05-9-14
そろもん(蘊蓄の話)- みつべえ自由詩305-9-14
銀河鉄道- 千波 一 ...自由詩31*05-9-14
むらさめ- ヤギ自由詩5*05-9-13
やさしい雨- 千波 一 ...自由詩20*05-9-13
幻の花- 服部 剛自由詩9*05-9-12
十月の空を見なさい- 嘉野千尋自由詩25*05-9-12
火の鳥- 千波 一 ...自由詩17*05-9-12
落下する、夏の質量- 嶋中すず自由詩4705-9-11
そろもん(友の話)- みつべえ自由詩705-9-11
「_地底人さんがんばる!。_」- PULL.自由詩13*05-9-11
少しだけ歩き疲れたら- 千波 一 ...自由詩19*05-9-11
つのり- 砂木自由詩6*05-9-11
「_おめめさん。_」- PULL.自由詩11*05-9-10
地下水脈- 千波 一 ...自由詩19*05-9-10
_はみだした_靴の_ために- 砂木自由詩8*05-9-10
そろもん(凶器の話)- みつべえ自由詩305-9-9
マイ_フレンド_テディ・ベア- 砂木自由詩10*05-9-7
エロとロマンと、いつかワルツを- 千月 話 ...自由詩8*05-9-7
まり_ほうけ_- 砂木自由詩8*05-9-6
草の下に埋もれた鳩- 服部 剛自由詩7*05-9-6
晩夏の蛹- 岡部淳太 ...自由詩12*05-9-5
僕の世界は海になって- 石川和広自由詩10*05-9-5

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