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ミッドナイトプレスを
買った帰り道

天王寺駅構内を歩いていると
笑っている人も
うずくまる人も
奇声をはっしている人も
中学生も
しゃべっているおばちゃんも
みんな真剣だなあと思っ ....
4年前の夏のこと
きみとぼくは
上野水上音楽堂のイベントスタッフで知り合い
深夜の上野公園の不忍池のほとりに
しゃがんで向き合うふたりの間には
垂らした線香花火がちりちりと光っていた

 ....
最近建ったばかりのマンションとマンションの間の
僕の生まれるずっと前から建っていた瓦屋根の上に
大きくて眩し過ぎる白い太陽が昇っているある日だ

その日は朝から風が涼しくてインドア派の僕の白い ....
おれの神さまは
無慈悲で かわいいやつだぜ
傷口から したたる詩を
無邪気に よろこんで
唾 吐きかけやがるんだ
チューズデイ・ラブ。朝、目覚めれば彼女はパティという名前だった。お母さんはパーマがうまく巻けないし、お父さんの口臭が嫌いだった。そして階段を軽やかに滑り落ちる。今日は太陽ごっこよ。太陽ごっこをして遊ぶ .... 空からメスがふってきて、私の体の輪郭をふちどった。夜露をのせた草むらに。誰だと思ったら私の友達だった。友達は私の好きだった人を連れて、空で優しく微笑んでいる。その笑みはまるで一等星のように素敵に光って .... あなたの詩が好き
と、あなたが言うと
あなたに好かれる詩を書かなきゃ
と、思ってしまうんだ

そうして

僕は
だんだん
詩が書けなくなっていきます
だんだん

でも

あ ....
人の生き死にをたやすく
詩になんかするものじゃない
と、貴方は私に云い
今のところ
概ねだけどそれは守られている

けれど私は
貴方の生きざまと
死にざまだけは
しっかりとこの眼 ....
立っているだけで構いませんからと
レジ係を頼まれる
お客さんがカウンターにやって来ても
その言葉を忠実に守り立っているだけにする
約束事のように一人また一人と列に並び始める
お弁当コ ....
まなこ に にちりん

もろて に こがらし


つち の かんむり しろ こだち 



かぐわし みつ むし

たわわ の やま つき    


かぜ の ふところ  ....
形容詞が
見当たらない

生き物の震えは
魂だ
猫がないたら
魂だ

月が見えるとき
ただ見ている
それなのに
感じながら
ただ見ている時間は
魂だ


手紙が
届い ....
外から帰ったら
鍵が掛かっててお家に入れなかった日
ドアの前で
しゃがみこんで
靴のつま先を見つめていた日

誰かにそばにいて欲しいけど
「どうしたの」なんて言って欲しくない
お友達が ....
ガラス窓の外にはすでに
手の届かない場所に{ルビ向日葵=ひまわり}が
ほほえみを 風にくずして ゆれている

若き日のひとすじな愛の光を
遠い昔へ葬った者の
{ルビ濁=にご}った瞳に消える ....
金の波間に
言葉と音が浮き沈み
混じることなく重なりつづけ
打ち寄せては打ち寄せてはうたになる


飴色の鉄が道を分け
しなるかたちを鳥はなぞる
あつさ あたたかさ
 ....
フットサル
足元で猿
ボールを蹴りながら
猿回しの猿に
回されてますよ俺
舞わされてますよ俺
華麗なステップ
素敵なトラップ
フィット
チーネの味は
忘れました
あなたがいな ....
もうひとり詩人が欲しいわね
彼女が言うから
もう一人生むことにした

{ルビ同胞=はらから}は多い方が賑やかだ
哀しいときは
兄と妹で手をとりあって泣くのだ

経費のことはまかせな ....
月のしずく
やどる草陰

いともたやすく
朝陽にとける

心ころころ
恋心にも似て

儚きものこそ
うつくしく

しばし留めん
愛しきすがた

とまっている
港に静かに
笑いと夜がふってくる
ガラス張りの体のなかに
小さな傷跡が
古い子守り歌を
歌っている

明日を懐かしむ
風の歌

稲穂が揺れて
はずかしそうだ
その日の夕方
妻は花束を抱えて帰ってきた
赤 青 黄 白
色とりどりの花の群れ
寝室の棚の上に花瓶を置いて
妻は花をその中に挿した
赤 青 黄 白
色とりどりの花の群れ
部屋の中は美し ....
いつまでも
どこまでも
そんなこと
どうでもいいくらい

まっすぐつづく
ぼんやりした
みちしるべ
ぽつり ぽつりと つづく

あぁ、
やわらかな こっかくに ひかる
 ....
梅雨が明ける
青空の隙間から熱い風が吹く
素足を焼けた砂に投げ出せば
背中や肩や胸元に焼きついた記憶と
砂塵とともに行方を知らせない記憶たちが
行き来する
だから
こうやってここで
生 ....
粘ついた空気の渦で
真夜中目が覚めた
君は空間を支配したままで
嘘のような魔法を唱えた

何もかも消えてしまい
代わりに生き返った
耐えた少数の{ルビ幽霊=ゴースト}は
時間の枠にはま ....
胸の小さな鉄板を
裏返しにして
お互いにハンダ付けした

ここはホホエミランドリィ
ミンクのファー投げ込んだ
信号が青になる方へ歩けば
たどり着く場所

30分前、鎮痛剤ぶち込ん ....
このままこのまま
どうしようかな?
ほそい雨足 夜まで行こうか
どうしようかな?
日も暮れる
あしたの風も吹いてきたので
かえろうかな?
ゆこうかな
おかえりなさい、が あったのだよ

ひらけば其処に
おかえりなさい、が あったのだよ


そとから帰って
よごれた手も洗わずに

とってもとっても
温かかったのだよ

 ....
明日をうたがい おそれながら
大審問の つらい夢からさめる
また朝の
灼金のひかりのなかに立ち
荒野のひつじのむれを見る 
机が坂を滑り落ちる
その形状を保ちながら
机が坂を滑り落ちていく
誰に目視されることもなく
他に滑り落ちるもののない坂を
机が机として滑り落ちていくのだ
ああ素晴らしき滑走!
け ....
午前三時。
君はまだ喋ってる。

冷えたパスタを、
フォークで突っついて、
ぺちゃくちゃり。

ワインを、
手酌で注いで、
ごくり飲み干して、
ぺちゃくちゃ ....
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
目が覚めると
広い窓の部屋にいる
鍵穴にくるり、と
鍵を差し込むのはもう何度目だろう
潮の香りがする
海が近い、ようで
不透明な窓から
青いはずの海を想像してみる

仕方が無い、のか ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕の世界は海になって- 石川和広自由詩10*05-9-5
再会の日_〜’05_9月4日_上野水上音楽堂にて〜- 服部 剛自由詩9*05-9-5
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そろもん(おー、My_Godの話)- みつべえ自由詩705-9-4
知ったかぶりパティの火曜日- nm6自由詩9*05-9-3
太った犬- 石川和広自由詩2*05-9-3
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永様- 落合朱美自由詩11*05-9-3
- たもつ自由詩705-9-3
みのりごと- 千波 一 ...自由詩19*05-9-3
手紙が- 石川和広自由詩6*05-9-2
- さち自由詩12*05-9-2
遠ざかる、向日葵の花- 服部 剛自由詩4*05-9-2
はなてうた- 木立 悟自由詩305-9-2
足猿- たもつ自由詩1205-9-2
月夜- あおば自由詩12*05-9-2
白露- 落合朱美自由詩12*05-9-2
- 石川和広自由詩6*05-9-1
悲鳴- 岡部淳太 ...自由詩6*05-9-1
郷愁- 玉兎自由詩4*05-9-1
凪の素描- 芳賀梨花 ...自由詩10*05-9-1
ファンタジア- もる自由詩105-9-1
微笑みランドリィ- 木葉 揺自由詩905-9-1
ゆうしぐれ- ひより自由詩5*05-9-1
小箱- 千波 一 ...自由詩15*05-9-1
そろもん(迷羊の話)- みつべえ自由詩605-8-31
孤独- たもつ自由詩1205-8-31
「_それからどしたの?仔猫ちゃん。_」- PULL.自由詩13*05-8-31
夜の地下鉄は海の匂いがする- ベンジャ ...自由詩53*05-8-31
透明な葉書- 霜天自由詩605-8-31

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